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大会初日から激闘が続く JFA第25回全日本U-15フットサル選手権
2020年01月12日
JFA第25回全日本U-15フットサル選手権が1月11日(土)に開幕しました。昨年に続いて三重県営サンアリーナでは、日本一を目指す全16チームが集まり火花を散らしました。
1次ラウンドは、16チームを4チームずつに4つのグループに分けたリーグ戦で行われます。大会初日は各グループの第1節と第2節が行われましたが、2連勝したチームが1チームだけと、どのグループも混戦となっています。
グループAでは、第1節で長崎レインボーSC(九州/長崎)が、開催地代表の津ラピドFC(三重)を4-1で破りました。また、初出場のライツ長岡FC(北信越2/新潟)も松山城北FC(四国/愛媛)を4-2で撃破。この2チームの直接対決となった第2節はライツ長岡が3度にわたってリードを奪うものの、長崎レインボーSCも粘りを見せて同点に追いつき、3-3で勝点1を分け合うことになりました。松山城北FCに7-2で勝利した津ラピドFCを含めて、3チームに1次ラウンド突破の可能性が残る結果となっています。
グループBでは、初戦でスリーエスジュニアユース(北海道)が、「前半にボールを前に進めることができなかった」と、緑川毅輝監督が振り返ったマルバ茨城fcに3-1で勝利。続く第2節でも、FCツインズ愛知(東海/愛知)に3-1で勝利して、初日で唯一となる2連勝を収めています。1次ラウンド突破に向けて、優位な立場にいるスリーエスジュニアユースですが、岩越英修監督は「結果は素晴らしいと思いますが、普段の練習から言うと内容的にはもう少しできると思います。1試合目は緊張もあったと思いますが、いろいろなタイプの相手にまだ対応できていません」と、選手たちに高い適応力を求めました。大会2日目の第3節、初戦でFCツインズ愛知に2-1で勝利したラインメール青森FCジュニアユース(東北/青森)との試合で、指揮官の言葉に応えられるか注目です。
2大会ぶりの優勝を目指す長岡JYFC(北信越/新潟)は、第1節のシズナンFC(東海/静岡)との試合で残り5秒までリードしていたものの、同点に追いつかれ3-3の引き分けとなりました。GK鈴木翔太郎選手は、「引き分けにされたからと言って、終わったわけではなかったので気持ちを切り替えました。『しっかり意思疎通して、考えを共有しよう』とミーティングで話しました」と、第2節を前に話し合いの場を持ったことを明かしました。試合終盤まで2-2でしたが、試合終了間際にFP野口来夢選手がゴールを決め、今大会初白星を挙げました。この長岡JYFCを得失点差で上回り1位に立つのが、シズナンFCです。両チームの得失点差は、わずかに「1」。1勝を挙げているASC北海道U-15(北海道)にも1次ラウンド突破の可能性が残るなか、どこが最後に笑うことになるでしょうか。
グループDでは、前回準優勝の高知中学校(四国/高知)とセイザンFC U-15(中国/山口)が初戦をそれぞれ6-2で勝利しました。続く第2節は直接対決となりましたが、一時は3点をリードされていた高知中が2年生のFP松井貫太選手の2ゴールを挙げる活躍もあり、4-4の同点に追いつきました。「後半、少し足が止まってしまった」と悔やむセイザンFCの宮崎明宏監督に対し、高知中の森本稔監督は「構えて、ゆっくりと試合に入ったことで、勢いでもっていかれてしまった」と、3失点を喫した前半を反省しました。第2節で大勝したセットスター若山U-15(関西/和歌山)にも1次ラウンド突破の可能性が残るなか、互いに課題が見えた両チームは、第3節でどのような戦いを見せるか注目です。
大会中にも多くの選手たちが成長を見せるこの大会。明日は第3節の8試合が行われ、いよいよ今年のベスト4進出チームが出揃います。
監督・選手コメント
岩越英治 監督(スリーエスジュニアユース)
子どもたちの発想を大事にしたいので、あまり教え過ぎないようにして、子どもたちが僕らの想像を超えていく発想をゲームの中で出してほしいと思っています。昔、北海道は必ずベスト4に進出していました。フットサルが盛んな地域の代表としては、最後の決勝の舞台に立ちたいと思っています。
FP #7 笠井冠晟 選手(ライツ長岡FC)
最後まで守り切れなくて引き分けてしまいました。ここまで2試合は、あまり自分たちの得意なパスとか攻撃が出せませんでした。初の全国大会ということで、初戦は緊張感もありましたが、もう慣れることができました。明日の1次ラウンド最終戦では、とにかくゴールを目指して、ボールを収めて前を向いて勝負する自分の持ち味を出して、勝ちたいと思います。
FP #11 寺裏剣 選手(シズナンFC)
1試合目は引き分けてしまいました。守備の甘さやゴール前でのチャンスを全然、決めることが、自分もチームもできませんでした。1試合目では普通にシュートを打って止められる場面があったので、2試合目はGKをいなして打とうと思って狙い通りに決めることができました。ゴールはめっちゃ嬉しかったです。しっかり疲労を回復して、万全の状態で明日の試合に臨めるようにして決勝ラウンドに行けるようにしたいです。
FP #14 松井貫太 選手(高知中)
2勝して決勝ラウンド進出に近づきたかったのですが、2試合目でチームの要でもあるキャプテンが負傷でベンチに下がることになり、焦ってしまいました。何とか追いつけましたが、その後の決められるところで決め切れなかったのが悔しいです。明日の試合、僕は2年生ですけどチームを引っ張って、いっぱい点を取って勝ちたいと思います。3年生の先輩は優しいですし、もっとみんなと戦い続けたいので頑張ります。
大会期間:2020年1月11日(土)~13日(月・祝)
大会会場:三重県/三重県営サンアリーナ
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