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FCトリアネーロ町田が初優勝! PK戦で勝利をつかむ JFA 第44回全日本U-12サッカー選手権大会
2020年12月30日
JFA 第44回全日本U-12サッカー選手権大会は12月29日(火)、鹿児島県の白波スタジアムで決勝が行われ、初出場同士の対戦を制したFCトリアネーロ町田(東京)が優勝しました。
決勝に駒を進めたのは、パスを使ったコンビネーションと個人の技術を組み合わせて攻撃的なサッカーを展開してきた町田と、コンパクトな布陣をベースに流動的なポジション変更で試合の先手を取ってきたジェフユナイテッド千葉U-12(千葉)の関東2チームです。共に初出場ながら接戦を制して勝ち上がってきました。
町田はアグレッシブにゴールに向かえる選手を前線に置き、3バックと中盤にはパスでリズムをつくり出せる選手を配置。立ち上がりから最終ラインでボールを動かし、タイミングを計ってサイドにボールを振り、攻撃をテンポアップさせます。対する千葉も、町田のゲームメークに対応。厳しいチェックで町田のサイドへの展開を防ぎます。
先制したのは千葉でした。9分、押元耀也選手の縦パスを受けた姫野誠選手が巧みにDFをかわしてシュートを振り抜きます。15分、千葉は早くも選手交代を行い、藤井サリュー選手をピッチに送って前線の活性化を図ります。
町田も相手にマークされていたFW陣の自由度を取り返すべく、19分に伊藤マリオ選手を前線に投入。後半に入ると千葉の運動量が落ち、一転して町田が主導権を握ります。25分には千葉の守備網を突破した四日裕歩選手が右クロスを足元に収め、ドリブルで相手をかわして鮮やかに同点ゴールを奪取します。
この得点で勢いづいた町田は終盤まで攻め続けますが、千葉のGK服部瑞希選手の好守をこじ開けられず、1-1のまま延長戦に入ります。その延長戦も町田のリズムで展開。流れから、またはセットプレーでもチャンスをつくりますが、シュートの精度を欠き、千葉の守備に阻まれてゴールを挙げられません。試合はPK戦で勝敗を決することになりました。
PKの1本目は共に成功。2本目も町田のキャプテン・木下勝正選手が気持ちを込めたシュートを決めます。千葉の2人目は準決勝で決勝ゴールを決めた押元選手。プレッシャーが重くのしかかる中、押元選手のシュートは惜しくもクロスバーの上へと外れてしまいます。
PKを 2-1でリードする町田は3人目が決めれば勝利。四日選手が迷いなく左隅へと振り抜いてゴールネットを揺らし、優勝を引き寄せました。
手に汗握る熱戦が続いた第44回大会は、攻撃面で野心を持ったチャレンジを続け、アグレッシブさを最後まで貫いた町田の優勝で閉幕しました。
監督・選手コメント
若山聖祐 監督(FCトリアネーロ町田)
攻撃の部分で怖がってしまった部分があり、ロングボールに逃げているところがありました。そこで、ハーフタイムには、強気で行こう、縮こまってプレーするのではなく観客を沸かせるようなプレーをしようと声を掛けました。まだ創立から短い期間ですが、チームを立ち上げたときに東京都の皆さんは温かく迎えてくれました。今回は皆さんに応援してもらい、(東京都に)2枠を持ち帰ることができたので、少し恩返しができたのかなと思います。
四日裕歩 選手(FCトリアネーロ町田)
先制されましたが、落ち着いて自分たちのサッカーができました。得点のシーンは裏に抜け出して一人を抜いて、2、3人目はドリブルで抜いていきました。最終目的はゴールなのでゴールを見ながらドリブルし、決められて良かったです。これからは名前を聞いたらすぐに分かるような選手になりたいです。目標は同じ左ウイングのインシーニェ選手(SSCナポリ・イタリア)で、シュート、ドリブルもうまく、コンビネーションで決めることもできるので尊敬しています。
木下勝正 選手(FCトリアネーロ町田)
相手は先制してからも前からきていたので、2点目を取られていたらこういう流れにはなっていなかったと思います。1失点にとどめることができたのは、GKを含めてみんなが頑張ったからだと思います。後半からは焦らずにプレーでき、ボールを回して崩すこともできました。この経験を後輩にも伝えていき、来年、2連覇してくれることを願っています。
ギジェルモ・オリオール・ヒル 監督(ジェフユナイテッド千葉U-12)
(町田の)パスコースを切って、ボールを触らせないようにするということは考えていました。その点はできたと思いますが、試合が(連日)続いていたということもあり、前半を終えたときに選手たちの疲労は感じました。ボールを持っていないときの守備の強度がかなり落ち、相手をフリーにさせたと思っています。しかし、この大会で出せた成果には満足しています。選手にとって糧になったと思います。
開催期間:2020年12月26日(土)~12月29日(火)
大会会場:
1次ラウンド・ラウンド16
鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)、鹿児島県立サッカー・ラグビー場(鹿児島県鹿児島市)
準々決勝
鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)
準決勝・決勝
白波スタジアム(鹿児島県鹿児島市)
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