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愛媛、履正社が僅差のゲームで勝利!昇格の懸かる2回戦へ 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021 プレーオフ
2021年12月11日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021 プレーオフは12月10日(金)、広島県内で1回戦6試合を行いました。
ピックアップマッチ1
愛媛FC U-18 2-0(前半1-0、後半1-0) 旭川実業高校
バルコムBMW広島総合グランドで行われた愛媛FC U-18(四国2/愛媛)と旭川実業高校(北海道2/北海道)による第1試合は、2年ぶりのプレミアリーグ復帰を狙う愛媛がサイドの幅を広く使った攻撃から、中央を上手く使い試合を優勢に進めましたが、1点が奪えないまま時計の針が進みました。試合が動いたのは22分。右サイドからの仕掛けでCKを奪うと、MF伊井涼馬選手(#10)が上げたクロスボールをDF浅井一希選手(#6)がつま先で合わせて、愛媛が先制しました。ゴールの立役者となった伊井選手は、「1点目は狙い通り。いつも一希くんはちゃんとニアでしっかり決めてくれるので、信じて蹴ったら決めてくれた」と振り返ります。
対する旭川実業は、キャプテンのDF中村大剛選手(#7)が「相手は自分たちよりレベルが高いと想定し、カウンターで勝負を決める練習をしてきたのに、思うようにプレーできず、ただ蹴るだけのサッカーになってしまった」と振り返ります。後半に入ってからは、FW柏木楓雅選手(#3)、FW居林聖悟選手(#10)を投入し、パワフルな攻撃やセットプレーで反撃を試みましたが、1点が奪えません。86分に柏木選手がゴール前を抜け出し、放ったシュートも枠の外に逸れました。90+6分には、愛媛のFW行友翔哉選手(#7)に遠目からFKを決められ、2-0で試合を終えました。
ピックアップマッチ2
履正社高校 1-0(前半1-0、後半0-0) ツエーゲン金沢U-18
履正社高校(関西1/大阪)とツエーゲン金沢U-18(北信越2/石川)が対戦した第2試合は立ち上がりから、こう着した状態が続きました。6年ぶりのプレミアリーグ復帰を目指し、意気込み十分で試合に挑んだ履正社でしたが、FW廣野大河選手(#10)が「プリンスリーグ関西で対戦する相手は、どういうサッカーしてくるかが分かっている。普段なら相手に合わせた戦いができるけど、今日はつなぐのも上手いけど、ロングボールも蹴ってくるチームなので、対応が難しかった」と振り返ります。それでも、サイドからチャンスをうかがい、37分にはMF西村和弘選手(#19)のパスから、MF張山拓夢選手(#24)がゴール前に進入。マークをはがして放ったシュートが、ゴールネットに突き刺さりました。
後半の履正社は、切り札として温存していたMF名願斗哉選手(#11)を投入。51分には中央を仕掛けた名願選手のパスから、MF宮路峻輔選手(#9)がゴールを狙いましたが、シュートは枠を逸れました。以降は再び思うように攻められない時間帯が続きましたが、守備の集中力は保ち、同点にはさせません。64分にFW平川悠人選手(#9)のポストプレーから、金沢がゴールに迫った場面も、DFがきっちり並走して、MF平川稜選手(#18)にシュートを打たせず、1-0で試合を終えました。試合後の廣野選手は「勝つというのが今日の僕らの目標。最初の1点をしっかり全員が守り切れたのがチームの良かったところです」とコメントしました。
監督・選手コメント
北内耕成 監督(愛媛FC U-18)
参入戦に出場するというのが目標でしたが、1、2年生が主体のチームで経験がない子ばかりだったので、苦しいゲームになると思っていました。自分たちのやりたいサッカーが出せない中でもうまく耐えてくれたので、初戦としては十分な内容です。今日の試合を見たら、静岡学園からしたら楽勝だと思うはずなので、そこを突きたい。静岡学園は攻守の速さがすごくあって、守備を鍛えてきている印象があるので、胸を借りるというか真っ向勝負で戦います。
DF #7 中村大剛 選手(旭川実業高校)
選手権予選で負けてしまい、今大会に懸ける思い強かったのですが、一年間通しての課題だったセットプレーの弱さが結果に表れました。来年、後輩たちには道内3冠と全国大会出場を果たしてほしい。今年は攻守両面でのゴール前の強さが春から課題で、道内では守れていても、全国レベルになると失点が続いていました。相手は、ゴール前の攻守をトレーニングで積んできていると感じたので、後輩たちはもっと拘って自分たちより上に行ってほしいです。
平野直樹 監督(履正社高校)
思うようにボールがつながらないし、前から守備も行っていない。履正社はどこにストロングポイントがあるチームなのか見えない試合でした。サッカーにある4つの局面が全くチームとして機能していなかったのも残念です。監督のせいですが、このチームは何をしたいんだろうという感じでした。2回戦は心のコンディションを整えて挑みたい。勝っても負けても今年最後のゲームになるので、思い切ってのびのびとプレーをしてほしいと思います。
FW #9 平川悠人 選手(ツエーゲン金沢U-18)
3年生は今大会が最後。1日でも長くプレーしたかったし、1、2年生には来年、高いステージで戦ってもらいたかったので、絶対に勝とうと思っていました。なのに、負けてしまったので、悔しい気持ちでいっぱいです。今日みたいな緊張感のある試合では、もっと自分を出さなければいけません。何回か自分のチャンスはあったので、次のステージに行くまでにまだ時間もあるので、しっかり決め切れる選手にならないといけません。
大会期間:2021年12月10日(金)・12月12日(日)
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