高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EASTは9月11日(日)に第14節が行われ、各地で熱戦が繰り広げられました。神奈川県立保土ヶ谷公園サッカー場では、川崎フロンターレU-18（神奈川）とJFAアカデミー福島U-18（静岡）が対戦しました。

ピックアップマッチ

川崎フロンターレU-18 0-1（前半0-1、後半0-0） JFAアカデミー福島U-18

序盤、AC福島が前線からプレスを掛けて相手のミスを誘い、ゴールに迫っていきます。7分にはペナルティーエリア内でのヘディングの競り合いが川崎F側のファウルとなり、AC福島にPKが与えられます。接触により選手が倒れたためしばらくプレーが中断した後、10分にFW関日向多選手（#14）が冷静にキックを沈めて先制に成功します。

その後、30分前後からは川崎Fがボールを握る時間が徐々に長くなっていきます。しかし、AC福島の守備陣は集中を切らさず、ゴール前への侵入を許しません。川崎Fはミスも目立ってなかなかいい形がつくれず、AC福島の1点リードで前半を折り返します。

後半に入ると川崎Fがさらに攻勢を強め、ボール回しからゴールに迫る場面が増えていきます。しかし、MF牧田拓樹選手（#10）が「ネガティブにならないように、集中を切らさないようにとみんなで声を出していた」と振り返るように、AC福島は必死の守りを続けます。

終盤には川崎Fが猛攻。76分には連続攻撃を仕掛けますが、DF柴田翔太郎選手（#32）の至近距離からのシュートはDF藤田颯斗選手（#4）がブロックし、MF由井航太選手（#18）のミドルシュートはGK岡本歩夢選手（#23）がスーパーセーブを見せてゴールを許しません。

結局そのままタイムアップを迎え、AC福島が1-0で勝利しました。首位はキープしたものの連敗となった川崎Fの長橋康弘監督は「自分たちのサッカーをもう一度、見直して、引き続きトライしていきたい」と前向きに語りました。

コメント

長橋康弘 監督（川崎フロンターレU-18）
点を取れるチームになっていくためにトレーニングをしていますが、勝ち点が取れない中で自分たちのサッカーに対する自信がなくなってきたのかな、と感じましたし、選手起用や配置も含め、うまくいかない部分が多く出てしまいました。選手たちはトレーニングから本当に良くやってくれているので、引き続き自分たちのサッカーをもう一度、見直して、どうやって勝ち点を積み重ねていくかを考え、選手たちと共有していきたいです。

GK #21 濱﨑知康 選手（川崎フロンターレU-18）
前節の流通経済大学付属柏高校戦でも先制点を奪われ、その後に攻め急いでしまったところがありました。今回はそれほど慌てずにできたと思いますが、1点が遠い試合になりました。後半の最後のほうに失点するより、早い時間に失点したほうが立て直すことができますし、立て直せれば違う結果になったと思いますが、失点をしてリードされている状況を経験することがそれほど多くないので、焦ってしまった部分があったと思います。

津田恵太 コーチ（JFAアカデミー福島U-18）
苦しい時間が長くなるとは思っていましたが、選手たちがこれまでやって来たことをぶれずに出し続けてくれたことが勝利につながったと思います。PKで先制点を取れていい入りができましたが、その後の戦い方が課題です。修正すべき細かい点がたくさんあるので、そこは来週以降につなげていきたいです。チームはプレミアリーグに残留するつもりでやっています。今日のように全力を尽くして泥臭く戦い、勝ち点を重ねていきたいです。

MF #10 牧田拓樹 選手（JFAアカデミー福島U-18）
川崎は強かったですけど、こういう展開になるのは予想できていました。走るところと戦うところでは絶対に負けないというのを強調して試合に臨み、最初に圧倒できて先制点を奪えたのが大きかったと思います。あとは守備陣が我慢強く戦ってくれて、みんなで走り勝つことができました。自分自身は守備に追われる時間が長かったぶん、攻撃で力を出すことはできなかったですけど、チームの一員として戦うことはできたと思います。

その他の試合結果

桐生第一高校 延期 柏レイソルU-18
流通経済大学付属柏高校 1-4（前半1-0、後半0-4） 横浜F・マリノスユース
横浜FCユース 0-1（前半0-0、後半0-1） 市立船橋高校
青森山田高校 0-2（前半0-1、後半0-1） 大宮アルディージャU18
前橋育英高校 1-1（前半1-0、後半0-1） FC東京U-18

流通経済大学付属柏高校（千葉）と横浜F・マリノスユース（神奈川）の一戦は、前半に流経大柏が先制するも、後半に横浜FMの攻撃陣が躍動し、4点を重ねて逆転勝利を収めました。横浜FCユース（神奈川）と市立船橋高校（千葉）は互いに無得点のまま迎えた65分に市立船橋のFW郡司璃来選手（#10）がPKを決めて、これが決勝点となりました。青森山田高校（青森）と対戦した大宮アルディージャU18（埼玉）は、前半と後半にそれぞれ1点ずつを奪い、2-0で勝利。3位に浮上しました。前橋育英高校（群馬）とFC東京U-18（東京）の対戦は、5分に前橋育英が先制しますが、83分にFC東京が追い付き、勝ち点1を分け合いました。なお、桐生第一高校（群馬）と柏レイソルU-18（千葉）の試合は延期となっています。

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大会期間：2022年4月2日(土)～2022年12月4日(日)

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