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「最後の大会で自分の全部を出し切って」山本柚月選手×岩﨑心南選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)対談 JFA 第26回全日本U-18 女子サッカー選手権大会

2022年12月27日

「最後の大会で自分の全部を出し切って」山本柚月選手×岩﨑心南選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)対談 JFA 第26回全日本U-18 女子サッカー選手権大会

JFA 第26回全日本U-18 女子サッカー選手権大会が2023年1月3日(火)から9日(月・祝)にかけてJ-GREEN堺で開催されます。ここでは、第22回と第24回大会で優勝を経験し、2022年に開催されたFIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022に出場した山本柚月(やまもとゆずき)選手と岩﨑心南(いわさきここな)選手(共に日テレ・東京ヴェルディベレーザ)の対談を実施しました。

○オンライン取材日:2022年12月8日

――印象に残っている大会や試合を教えてください。

岩﨑 一番うれしかったのは、高校3年生の大会で、悔しかったのは中学3年生のときの大会です。

山本 そうだね。私も心南と一緒です。

岩﨑 中学3年生の大会は、準決勝のジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18戦で先制して、最後の最後に追い付かれて、PK戦で負けてしまいました。私も中学3年生でずっと試合に出ていたので、中心としてやっていかなくてはいけない立場でしたが、結果につなげられず申し訳ない気持ちがありました。その大会は優勝への思いも強かったので悔しかったです。

山本 ジェフ戦では2点目のチャンスがあって、私が外してしまったあとに同点ゴールを決められてしまいました。その気持ちを引きずってPK戦でも外してしまって、自分のせいで負けたという気持ちが残りました。結果もそうですが、FWとして決め切れなかったことがあって、一番悔しい大会になりました。

岩﨑 高校3年生のときの大会は自分がメニーナでの最後の年だということもありましたし、コロナで唯一あった大会でした。高校最後の大会でギリギリでしたが優勝できたので、うれしかったです。

山本 私は高校3年まで全国大会で良い思い出がなくて…。中1のときは出られなくて、中2のときは2回戦で負けてしまったし、中3でも悔しい負け方をした。高1のときはチームが優勝しましたが、私は決勝の日にインフルエンザに罹ってしまって試合に出られませんでした。高2のときも決勝で敗れてしまったので、良い記憶がなかったんです。高3の大会ということで、最後は良いものにできたらと思っていました。その中で準決勝のジェフ戦で心南がゴールを決めてくれて勝てたことがうれしかったです。

岩﨑 その試合はずっと攻めているような状況で、相手のシュートもゼロでした。これで負けたら本当に悔しい大会になると思っていました。あの得点はCKのこぼれ球を思い切って振り抜いたんです。普段だったら打っていない場面だったので、自分の中では奇跡のようなゴールでした。

――大会の特徴はどのようなところにあると感じますか。

山本 シーズンの最後に行われるので、1年間やってきたものを出す、チームの集大成を出す大会でした。大会での結果が1年の結果になると思って臨んでいました。それが終わったらオフに入るので、私たちにとっての年末、お正月が来るというような感覚でした。

岩﨑 最後の大会で、1年間やってきたものをどのチームが一番発揮できるか、それがどのような結果につながるか。一発勝負の大会なので、運もあると思います。運も実力のうちと言いますが、そういうところが強いチームが勝つという印象があります。どのチームもみんなこの大会に懸ける思いは強いです。実力もそうですが、思いが強いチームが勝つ大会でもあると思います。

――2022年はFIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022が行われ、U-20日本女子代表は2大会連続で決勝まで勝ち進みました。準優勝を果たした大会はどのような経験になりましたか。

岩﨑 海外の選手は日本人選手と大きな違いがありました。速くて、強いというところは、WEリーグともまた大きく違いました。一つ一つのプレーで体をぶつけ合うと、海外の選手は普通に感じていてもこちらは「重たいものが当たってきた」という感覚で、そこに衝撃を受けました。足も速くて、予測していないと一瞬で置いていかれる。これが世界レベルなんだと考えたときに、まだまだ自分の技術面もフィジカル面も足りていないと感じました。

山本 チームを立ち上げてから集まれる回数も少なく、最初はグループステージも突破できるか分からず、自信が持てないような状態でした。そういう意味では大会を通して成長したチームでした。準々決勝でフランスに勝ったときには、「諦めなければ勝てる」ということを実感しました。もちろん技術や判断力が高いレベルで発揮できることが前提ですが、最後は気持ちが大事なんだということを経験できました。

――最後に、本大会に臨む選手たちにメッセージをお願いします。

岩﨑 最後の大会になる選手もいますし、自分の力を全て出してほしいと思います。自分の持っているものや得意とするプレーを発揮するのはもちろん、気持ちの面でも、どのような状況でも最後の最後まで諦めずにやってほしい。好きでやっているサッカーを心の底から楽しんでほしいと思います。

山本 心南に全部言われてしまいました(笑)。シーズン最後の大会になりますが、1年間やってきたこと、今できることを100パーセント出し切って、悔いなく終えてほしいと思います。結果が出ても出なくてもそれに左右されることなく、大会中は楽しんでプレーしてください。

※本対談の全編は、試合会場などでご購入いただける大会プログラムに掲載しています。

大会期間:2023年1月3日(火)~2023年1月9日(月・祝)
大会会場:大阪府/J-GREEN堺

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