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浦安が2年連続3度目の日本一に輝く! JFA 第19回全日本女子フットサル選手権大会

2023年03月06日

浦安が2年連続3度目の日本一に輝く! JFA 第19回全日本女子フットサル選手権大会

第19回 JFA全日本女子フットサル選手権大会は3月5日(日)に大会最終日を迎え、3位決定戦と決勝戦の2試合が行われました。

3位決定戦は日本女子フットサルリーグ(女子Fリーグ)の2022-2023シーズンを4位で終えたSWHレディース西宮(女子Fリーグ/兵庫)とFUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ初優勝を遂げたデリッツィア磐田レディース(開催地/静岡)の対戦となりました。

試合が動いたのは第1ピリオド4分でした。今シーズン限りでの現役引退を表明している窪田美月選手の落としたボールを江口未珂選手が決めて西宮が先手を取ります。その1分後にも西宮は高尾茜利選手が追加点を挙げて、リードを広げました。3位決定戦ということで思い切って攻撃を仕掛ける両チームは、それぞれ2点ずつを取り合い、第1ピリオドは西宮が4-2とリードして折り返しました。

第2ピリオドに入ると、両チームのフィジカル面の差が出てきます。26分に相手のバックパスを誘発した西宮は、第1ピリオドに2アシストの窪田選手がゴールを決めます。その後も攻め続けた西宮が、計9得点を挙げて9-2で勝利しました。

前回大会と同じカードとなったバルドラール浦安(女子Fリーグ/千葉)とアルコ神戸(女子Fリーグ/兵庫)による決勝戦は、時間の経過とともに徐々に浦安がチャンスをつくる数を増やしていきます。そして第1ピリオド9分には、筏井りさ選手が神戸ゴールをこじ開けます。その後も浦安は追加点を狙って攻めましたが、最少リードのままで第2ピリオドに入りました。

試合が再開されると、神戸も同点ゴールを目指して攻め込みます。しかし、この試合2点目のゴールを挙げたのも浦安でした。第2ピリオド3分に左サイドで長い距離をドリブルした塚本夏希選手がそのままゴールを決めてリードを広げました。

前線から強度の高いプレスを掛ける神戸は、相手のゴールに近いところでボールを回収することができましたが、浦安の守備への切り替えも早く、なかなか良い形でシュートを打てません。時間の経過とともに浦安もプレスの強度に慣れ、対応策を見出していきます。そして第2ピリオド14分にはカウンターから松本直美選手が左のゴールポスト前でクロスボールに合わせて追加点を決め、3-0としました。

1点ずつ返していきたい神戸は、FP若林エリ選手をGKにして、パワープレーを開始します。しかし、この大会に向けてゾーンディフェンスを強化してきた浦安はカバーリングが早く、相手の数的優位を感じさせない守備でシュートまでいかせません。逆に宮原ゆかり選手が1本、前日キャリア初ゴールを決めたGK杉山藍子選手が2本、パワープレー返しを成功させてリードを6点まで広げました。

パワープレーを続けた神戸も、最後に若林選手が1点を返して意地を見せましたが、試合は6-1で終了。浦安は2年連続3度目の日本一となりました。また、女子Fリーグでも2連覇を達成しており、2年連続の2冠という快挙を成し遂げました。

監督・選手コメント

FP #18 窪田美月 選手(SWHレディース西宮)
今季で引退という決断をしていたので、最後に浜松アリーナで、静岡産業大学のときの先輩がたくさんいるデリッツィア磐田と試合ができるのも何かの縁かなと思いつつ試合に臨みました。特に野田桜菜選手は以前から私に憧れていると言ってくれていたので、それこそ負けられない気持ちでした。ゴールを決めた間接FKのときは普段なら逆に江口選手がシュートをしたのですが、最後ということで蹴らせてもらいました。優勝には届きませんでしたが、最終日に戦える4チームに残れてメダルも取れたことは良かったです。

FP #15 伊藤果穂 選手(バルドラール浦安ラス・ボニータス)
昨日の準決勝も大一番でしたが、今日の決勝も本当に自分たちが強いチームであることを示すために勝利を求めて戦いました。昨年と同カードということもあって、相手もすごく強い気持ちで来ることが分かっていたので、それを上回る気持ちで戦おうと話していました。自分が浦安に加入してから、少しずつチームとしても成長していますし、自分の成長も感じられています。そのなかで2シーズン連続2冠を達成できているのは、すごく充実しています。この先もどれだけ完璧なものをつくり上げていけるかに来シーズンも注力していきます。

FP #6 田中千尋 選手(バルドラール浦安ラス・ボニータス)
優勝できてうれしいです。なんとも言えない気持ちですが、チームをやめるんだなと実感しました。大会が始まる前から今まで浦安で過ごしてきた時間、いろいろな先輩に教わったこと、米川正夫監督に教わったことなどを思い出してきましたが、試合が終わった瞬間に「本当に最後なんだな」と感じました。大事なゲームでなかなか試合に絡むことができず、悔しい思いもたくさんしましたが、チームのなかでやるべきことはしっかりやってきたつもりです。そういうことが結果につながったと思えるのは、すごくうれしいです。

FP #6 小村美聡 選手(アルコ神戸)
トップリーグの選手を卒業することは半年近く前から決めていました。年明けに前十字靭帯を切ってしまったのですが、最後の望みをかけて大会に臨んでいました。最後までやりたかったし、トレーナーさんにも「できる」と言われたのでリハビリをして、フルパワーで走れる状態にもなっていました。今大会は、チームの未来のために向けたものというのも受け入れてはいたのですが、長年やってきたキャリアを考えると、ちょっとでもピッチに立ちたかったし、流れや雰囲気を変えられる自信もあったので悔しいですね。

大会日程:2023年3月3日(金)~3月5日(日)
大会会場:静岡県/浜松アリーナ

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