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“東の王者”川崎Fは後半の3ゴールで開幕戦白星発進! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EAST第1節
2023年04月03日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EAST第1節が4月1日(土)と2日(日)に行われ、各地でリーグ戦が開幕を迎えました。Ankerフロンタウン生田Ankerフィールドでは、川崎フロンターレU-18(神奈川)と前橋育英高校(群馬)が対戦。前年度のEAST王者として連覇を狙う川崎Fと高校サッカーを代表する名門チームによる熱い攻防戦となりました。
ピックアップマッチ
川崎フロンターレU-18 3-0(前半0-0、後半3-0) 前橋育英高校
Ankerフロンタウン生田Ankerフィールドのこけら落としのゲームとなったこの試合、川崎Fにとっては単なる開幕試合以上の意味合いがありました。ただ、王者としてのプレッシャーもある中で「緊張してしまっていた」と長橋康弘監督は振り返り、DF土屋櫂大選手(#5)も「前半はみんな緊張して硬くなった」と言います。
一方の前橋育英は「相手の力が上なのは分かっている」(山田耕介監督)という前提の上で、守備から試合に入ります。今シーズンから新たに採用した5-4-1のシステムで川崎Fの攻撃を受け止めつつ、相手の隙を狙います。前半の序盤はこうした前橋育英の狙いが奏功し、川崎Fはなかなか思うように試合を運べません。前半途中から相手の守備に慣れた川崎F側がチャンスをつくりましたが、前橋育英のGK雨野颯真選手(#1)にも阻まれてゴールは奪えません。
ハーフタイムで長橋康弘監督は「前半はミスを恐れてボールを受けられない選手がいたので、『もうミスをしても構わない。チーム全体として勇気を持ってプレーしよう』と伝えた」と選手たちを鼓舞。さらに左サイドバックにU-17日本代表のアルジェリア遠征から帰国したばかりのDF柴田翔太郎選手(#17)を投入。攻撃の活性化を図ります。
そして迎えた後半開始6分に試合は動きます。中盤でボールを奪ったMF由井航太選手(#6)の展開からMF志村海里選手(#7)がクロスボールを送ると、これにFW岡崎寅太郎選手(#9)がヒールボレーで合わせる技ありのゴールを流し込みます。
さらに15分には柴田選手の鋭いクロスボールから岡崎選手が狙ったシュートはバーを直撃しますが、このこぼれ球を自ら押し込み2点目のゴール。さらに24分には再び柴田選手のクロスボールからDF加治佐海選手(#22)が頭で合わせて3点目のゴールを奪い取りました。
その後は前橋育英も反撃を試みますが、川崎Fの守備陣は冷静に対応。「今日は自分の前で攻撃を止めてくれていたので自分の仕事はありませんでした」とGK濱﨑知康選手(#1)が振り返ったように、シュート2本に抑えての完封勝利。リーグ連覇、そしてファイナルでの勝利という大目標を掲げる東の王者が開幕を白星で飾りました。
監督・選手コメント
長橋康弘 監督(川崎フロンターレU-18)
後半は自分たちがやろうとしているサッカーを、ミスを恐れることなくやってくれました。しっかりと試合の中で選手たちが自分たちで改善していけたので良かったと思います。開幕戦をたくさんの方が見に来てくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。引き続き頑張っていきたいと思います。
DF #17 柴田翔太郎 選手(川崎フロンターレU-18)
2点目の場面はDFとGKの間にスペースがあると思ったので狙いました。(U-17日本代表の)アルジェリア遠征から帰ってきて、(代表で一緒だった)雨野(颯真)選手や土屋(櫂大)選手はスタメンで出ていたのに自分はベンチで悔しい思いがありました。「結果を残してやろう」と思って試合を観ていました。
山田耕介 監督(前橋育英高校)
前半はよく戦っていましたが、後半に力の差が出てしまったと思います。今年は去年のリーグ戦に出ていた選手がほとんどいないので、このプレミアリーグの強度やスピードに慣れるまでにはもう少し時間が必要だと思います。ただ、慣れればもっとやれるようになるとも思いますし、可能性のある選手もたくさんいます。今日は残念な結果でしたが、ここから少しでも勝ち点を積み上げられればと思っています。
GK #1 雨野颯真 選手(前橋育英高校)
守備で連動しながら戦おうという意識で試合に入りました。前半はやれていたと思いますが、後半になって運動量が落ちてしまってやられてしまいました。サイドでもっと相手をハメたかったのですが、うまくハマらなかったと思います。自分は守備型のGKなのですが、今年はもっと攻撃でも貢献できる選手になろうと考えていて、練習から取り組んでいます。
その他の試合結果
横浜F・マリノスユース 0-2(前半0-1、後半0-1) 旭川実業高校
柏レイソルU-18 0-5(前半0-2、後半0-3) 青森山田高校
流通経済大学付属柏高校 0-0(前半0-0、後半0-0) 尚志高校
大宮アルディージャU18 2-2(前半1-0、後半1-2) 市立船橋高校
FC東京U-18 1-1(前半1-1、後半0-0) 昌平高校
横浜F・マリノスユース(神奈川)と旭川実業高校(北海道)の一戦は、旭川実業が34分にMF柴田龍牙選手(#11)のゴールで先制し、後半にも追加点を挙げて勝利を収めました。柏レイソルU-18(千葉)と対戦した青森山田高校(青森)は、2-0でリードした後半にFW米谷壮史選手(#11)がハットトリックを達成。5-0で開幕戦を勝利しました。流通経済大学付属柏高校(千葉)と尚志高校(福島)は互いにシュートを放つシーンをつくりますが、ゴールネットは揺れず、スコアレスで勝ち点1を分け合いました。大宮アルディージャU18(埼玉)と市立船橋高校(千葉)、FC東京U-18(東京)と昌平高校(埼玉)は均衡した試合を展開し、それぞれ2-2と1-1で引き分けました。
大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)
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