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青森山田が浦和を破り、首位を追走 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第13節
2018年09月18日
ピックアップマッチ
青森山田高校 2-0(前半0-0、後半2-0)浦和レッドダイヤモンズユース
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグEASTは9月15日(土)から17日(月・祝)にかけて第13節が開催され、青森山田高校(青森)は浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)と対戦しました。
強風の中での試合となりましたが、コイントスに勝った青森山田は、あえて風下のエンドを選択します。青森山田・黒田剛監督の狙いは「体力の残っている前半ならば、風下でも耐え切れる」というもの。青森山田は敢えて過酷な条件を受け入れキックオフ。予想通り序盤の主導権は浦和が握ることとなりました。
キックオフから猛然と仕掛けた浦和はスペースへFWを走らせ、風上の利を生かした攻撃を展開します。序盤はCKやロングスローなどのセットプレーから立て続けにチャンスを迎えますが、青森山田も粘り強く耐えて逆襲の機会をうかがいます。浦和・上野優作監督が「あそこで決められていれば」と振り返ったとおり、序盤のセットプレーの攻防が明暗を分けることとなります。
風が弱まる中、青森山田も徐々にペースを掴みます。出場停止のMF天笠泰輝選手(#7)に代わって初先発となり、序盤は緊張した様子も観られた1年生MF藤原優大選手(#20)も「先輩たちがすごく気を遣ってくれて、前向きな言葉をかけ続けてくれたので楽になれた」と本来のプレーを見せるようになり、中盤が機能し始めました。対する浦和も意図を持ったサイドチェンジを起点にしてMF山中惇希選手(#24)がチャンスを迎えるなど、一進一退の攻防が繰り広げられたなか、前半は両チーム無得点でハーフタイムを迎えます。
この0-0を「プラン通り」(黒田監督)と前向きに捉えていた青森山田は、風上となった後半、活発に仕掛けます。すると51分、浦和のチャンスシーンを防いだ直後のカウンターで、相手DFラインの裏へ抜け出したMF武田英寿選手(#18)がドリブルで持ち込みファーサイドへクロス。このクロスにリーグ得点ランキングトップに立つMF檀崎竜孔選手(#10)が見事ゴールを流し込み、先制点を奪い取ります。さらに2分後にもFKから藤原選手が見事に合わせ、追加点。あっと言う間に2点のリードを奪いました。
浦和はその後、MF池髙暢希選手(#10)の突破などから反撃の糸口を探りますが、青森山田はDF三國ケネディエブス選手(#5)、二階堂正哉選手(#4)を軸にした守備陣がしっかり90分を耐え抜き、シャットアウト。青森山田が勝点3を積み上げ、首位を走る鹿島アントラーズユースの追走を継続する形となりました。
監督・選手コメント
黒田剛 監督(青森山田高)
前半は(風下のため)クリアも飛ばず、厳しい展開でした。その中でもまずしっかり(失点を)ゼロでいこうと話していて、選手たちはそれを実践してくれました。押し込まれた時間帯もありましたが、そこまで決定機があったわけではなかったと思います。(1点目は)良い形が作れました。檀崎選手はいつも右からのクロスをしっかり狙ってくれています。このリーグは残り全勝することしか考えていません。
MF #20 藤原優大 選手(青森山田高校)
(初先発だが)先発だと言われたときから、ずっと緊張していました。変にキープしたりしないで、少ないタッチでボールを動かすことを意識してプレーしていました。(出場停止だった)天笠選手からは試合前にもハーフタイムにも色々アドバイスをもらえて、助けてもらえました。(得点は)自分の一番の武器はヘディングなので、自信もありました。ちょうどあの角度からのクロスに合わせる練習もしていたので、気持ち良かったです。
上野優作 監督(浦和レッドダイヤモンズユース)
風上の前半に点を取れていればという点につきます。青森山田相手に先に失点すると難しいのは分かっていましたが、われわれのチャンスで決められていればと思います。ただ、選手たちはこのアウェイの舞台でよく戦ったと思います。この1週間でトレーニングしてきたところをしっかり出すこともできていました。もちろん勝点も大事なのですが、シュートまでの形ができていたことは、ポジティブに捉えたいと思います。
DF #4 大桃怜音 選手(浦和レッドダイヤモンズユース)
前半は風上を利用して相手のサイドバックの裏をついていこうという話をしていて、FWもよく追い掛けてくれてうまくいっていたと思います。失点シーンは自分のクリアが相手に渡ってしまったところからだったので、味方につなげるようにしないといけなかった。ある程度は狙いどおりで内容も悪くなかったと思いますが、ずっと点を取れていません。チームとして最後の部分の質を上げないといけないと感じています。
その他の試合結果
柏レイソルU-18 3-0(前半3-0、後半0-0)市立船橋高校
流通経済大学付属柏高校 1-0(前半0-0、後半1-0)富山第一高校
鹿島アントラーズユース 1-0(前半0-0、後半1-0)FC東京U-18
ジュビロ磐田U-18 0-2(前半0-1、後半0-1)清水エスパルスユース
市立船橋高校(千葉)をホームに迎えた柏レイソルU-18(千葉)は、26分のFW森海渡選手(#9)の先制ゴールを皮切りに、前半だけで3得点を重ね、勝利を収めました。流通経済大学付属柏高校(千葉)は富山第一高校(富山)と対戦。63分に途中出場のMF左部開斗選手(#20)がゴールをこじ開け、1-0で勝点3を掴みました。首位の鹿島アントラーズユース(茨城)は、FC東京U-18(東京)をMF柳町魁耀選手(#28)のゴールで破り、優勝にまた一歩近づきました。ジュビロ磐田U-18(静岡)と清水エスパルスユース(静岡)による静岡ダービーは、2ゴールを挙げた清水が制しました。
大会期間:2018年4月7日(土)~2018年12月9日(日)
EAST 第14節
2018年9月22日(土)
13:00 清水エスパルスユース vs 鹿島アントラーズユース(藤枝総合運動公園サッカー場)
2018年9月23日(日)
11:00 市立船橋高校 vs ジュビロ磐田U-18(船橋市法典公園(グラスポ) 球技場)
11:00 富山第一高校 vs 浦和レッドダイヤモンズユース(富山第一高校グラウンド)
2018年9月24日(月)
11:00 青森山田高校 vs 柏レイソルU-18(青森山田高校グラウンド)
14:00 FC東京U-18 vs 流通経済大学付属柏高校(東京ガス武蔵野苑多目的グラウンド(人工芝))
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