高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EASTは10月1日(土)と2日(日)に第16節が開催され、各地で熱い戦いが繰り広げられました。横浜FC・LEOCトレーニングセンター（人工芝）では、横浜FCユース（神奈川）と青森山田高校（青森）の一戦が行われました。

ピックアップマッチ

横浜FCユース 1-1（前半1-1、後半0-0）青森山田高校

試合前の時点で横浜FCは6勝3分け6敗で6位、青森山田は7勝1分け7敗で5位につけており、第7節で対戦した際は横浜FCが終盤の得点で勝利。今回は上位進出をうかがう直接対決であり、両者ともに前節からの連勝を狙う一戦となりました。

14分に最初のイエローカードが出るなど立ち上がりから激しい局地戦が展開される中、序盤は横浜FCが押し気味に進めていましたが、19分に先制点を奪ったのは青森山田のFW小湊絆選手（#10）でした。中学の3年間を過ごした古巣との対戦ということで「高校3年間で一番大事なゲームだと思って横浜に来ました」と試合前から意気込んでいたエースは、CKの流れから自分の前にこぼれてきたボールを「ゴロで打ったらGKの足に当たると思ったので、浮かせて逆サイドに流し込みました」と冷静な対応で得点につなげました。

対する横浜FCも一歩も引かずに反撃に転じると、40分にはMF清川遥選手（#6）が右サイドからのクロスボールに左足で豪快に合わせます。「ちょっと当たりどころが悪かったけど、いいコースに飛んでくれた」というミドルシュートは左ポストをかすめながらゴールネットに吸い込まれ、1-1で前半を折り返します。

後半、青森山田はロングボールをサイドに展開しながら縦に速い攻撃を仕掛け、一方の横浜FCはスペースで自在にボールを受けるFW許田新太選手（#11）や途中出場のMF井上輝選手（#7）を起点に素早くボールを動かす攻撃で相手ゴールに迫ります。清川選手は後半にもポストのわずか上を越える惜しいミドルシュートを放ち、試合終了間際には小湊選手が左サイドからカットインしてビッグチャンスをつくりますが、シュートは惜しくも外れてしまいました。

両チームとも死力を尽くして戦いながらも勝ち越しゴールは生まれず、1-1のまま試合終了。5位と6位の直接対決は勝ち点1を分け合う結果となりました。

監督・選手コメント

小野信義 監督（横浜FCユース）
お互いにスタイルがあって、チャンスやピンチもあって、タフなゲームでした。自分たちが攻撃する時間を長くしていきたいという思惑がある中、期待どおりの感じでゲームに入れていたのですが、セットプレーから先制点を取られてしまったのは残念でした。ただ、その中で焦ることなく自分たちでアクションを起こし、チャンスをつくってゴールを奪いにいくというのはできていたと思います。最後の精度の部分が課題です。

MF #6 清川遥 選手（横浜FCユース）
前半途中で失点してしまったのが痛かったですが、そんなに焦っている感じはなく、ボールは持てていたので、あとは決め切るだけとみんなが思っていました。その中で前半に同点まで持っていけたのがよかったです。ここ数試合、シュートを打つように意識していて、GKにセーブされたりポストに当たったりというシーンが続いていたのですが、（永田）滉太朗からいいパスが来たので、気持ちよくシュートを打つことができました。

黒田剛 監督（青森山田高校）
失点の場面は、もう少し前で守備をしたかったですが、ラインが少し下がってしまいました。後半はチャンスを何本かつくれたし、守備陣も最後はよく守ってくれたので、今の相手との力関係を考えると1-1は十分な結果だと思います。今日で勝ち点を23に乗せることができ、25まで伸ばせれば残留できるかな、と思っているので、残り6節で1つ、2つの勝ち星を挙げられればというところに向けて士気を高めていきたいと思います。

FW #10 小湊絆 選手（青森山田高校）
高校3年間で一番大事なゲームと位置付けて横浜に来ました。ゴールはうまくボールが転がってきて、角度がなかったので枠だけは絶対に外さないようにしようというのと、ゴロだと足に当たると思ったので、浮かせて枠に入れることを意識しました。3年間一緒にやって来たチームメートと、高校年代最高峰のリーグで試合ができて、めちゃめちゃ楽しかったですし、気が付いたら後半アディショナルタイムだったので、もうちょっとやりたかったです。

その他の試合結果

横浜F・マリノスユース 2-2（前半2-1、後半0-1）FC東京U-18
桐生第一高校 2-1（前半0-1、後半2-0）JFAアカデミー福島U-18
流通経済大学付属柏高校 0-2（前半0-2、後半0-0）大宮アルディージャU18
柏レイソルU-18 1-0（前半0-0、後半1-0）市立船橋高校
川崎フロンターレU-18 1-0（前半1-0、後半0-0）前橋育英高校

2位の横浜F・マリノスユース（神奈川）と3位のFC東京U-18（東京）による上位対決は、横浜FMがFW内野航太郎選手（#9）の2ゴールでリードしますが、FC東京が前半に1点を返し、試合終盤の90分にMF俵積田晃太選手（#11）が同点ゴールを決めて引き分けに終わりました。JFAアカデミー福島U-18（静岡）をホームに迎えた桐生第一高校（群馬）は、前半に先制点を許しましたが、71分と77分に連続ゴールを決めて逆転勝利を収めました。流通経済大学付属柏高校（千葉）と大宮アルディージャU18（埼玉）の一戦は、前半に2点を挙げた大宮が試合の主導権を握り、今シーズン8勝目で3位に浮上しました。柏レイソルU-18（千葉）と市立船橋高校（千葉）による千葉県対決は、82分のFW山本桜大選手（#9）のゴールでホームの柏に軍配が上がりました。首位の川崎フロンターレU-18（神奈川）は、33分のMF尾川丈選手（#17）のゴールで前橋育英高校（群馬）を破り、4試合ぶりの勝利をつかみました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間：2022年4月2日(土)～2022年12月4日(日)

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