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清水が“聖地”で首位の鳥栖から勝ち点1を奪取! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WEST第17節

2022年10月11日

清水が“聖地”で首位の鳥栖から勝ち点1を奪取! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WEST第17節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WESTは10月8日(土)から10日(月・祝)にかけて第17節を実施。8日のIAIスタジアム日本平では清水エスパルスユース(静岡)とサガン鳥栖U-18(佐賀)が対戦しました。

ピックアップマッチ

清水エスパルスユース 3-3(前半1-1、後2-2) サガン鳥栖U-18

会場となったのは、清水のトップチームがホームゲームで使用するIAIスタジアム日本平。「場所が力を出してくれている。当然、クラブの聖地ですし、ここに立つ意味は選手たちがもちろん感じています。喜びもあるだろうけど、責任もあるよと彼らに伝えました」。澤登正朗監督が振り返った通り、特別な会場での一戦とあり清水の選手たちのプレーからは意気込みが感じられました。

序盤に主導権を握ったのは、首位を走る鳥栖。清水は高い位置でのボール奪取を狙いましたが、「(鳥栖は)一人一人の技術がかなり高い。プレッシャーを掛けられても、外す力がある。キックも正確で、対角にガンガン入れられていた」(澤登監督)とボールを持たれる時間が続きました。18分には、MF坂井駿也選手(#4)が「試合前から相手はサイドがウィークポイントだと言っていたので、ずっと狙っていた」と右サイドに展開。FW堺屋佳介選手(#9)がゴール前に入れたボールを走り込んだFW楢原慶輝選手(#7)が合わせて、鳥栖が先制しました。

清水はFW田中侍賢選手(#8)を中心にサイドからチャンスをうかがいながら、シュートまで持ち込めない場面が続きましたが、34分には左サイドでFKを獲得。ゴール前に上がったクロスボールのこぼれをDF和田晃生選手(#4)が押し込み、同点で試合を折り返しました。「このチームは落ち込むのがすごく早い。気持ち的に追い付いたのが大きかった」と澤登監督は振り返ります。

後半開始直後の48分には坂井選手からのパスを受けたFW山﨑遥稀選手(#26)が楢原選手とのワンツーで清水DFの背後を抜け出すと、冷静にシュートを決めて鳥栖が再びリード。以降も、DF林奏太朗選手(#16)が繰り出す大きな展開から、DF山本楓大選手(#2)らが積極的に攻め込みチャンスをつくり続けましたが、ダメ押しの3点目が奪えずにいると、74分には清水が反撃します。右サイドを上がったDF渡邊啓佳選手(#14)からのボールをFW斉藤柚樹選手(#11)がダイレクトで合わせて、清水が再び同点としました。

90分には山本選手が倒されて得たPKを坂井選手が決めて、鳥栖が3度目のリードを奪いましたが、試合はここで終わりません。試合終了間際の90+4分には、右クロスのこぼれ球をFW関口航汰選手(#34)がゴール前で拾ったところで倒され、PKを獲得。このチャンスを斉藤選手が冷静に決め、3-3でタイムアップを迎えました。試合後、2点を奪った斉藤選手は「昨年からアイスタでは負けていないので、絶対に負けられないプレッシャーもありましたが、アイスタでやれる意味というのはみんな理解しながら、プレーできました。今日の勝ち点1は大きい」と口にしました。

監督・選手コメント

澤登正朗 監督(清水エスパルスユース)
追う展開にはなりましたが、絶対に負けたくないという気持ちが最後にPKまで持っていったと思います。相手は首位のチームなので、勝つのは簡単ではありません。こういう形で追い付いたのは間違いなく、来週につながります。来週はアウェイですが、勝ち点3が取れれば、より一層チームが勢いに乗っていくはずです。厳しい戦いは続きますが、ホームゲームがあと5試合あるので、しっかり勝ち点3を取りたい。攻撃的なサッカーをやり続けたいと思っています。

FW #11 斉藤柚樹 選手(清水エスパルスユース)
昨年からアイスタでは負けていないので、絶対に負けられないプレッシャーもある一方で、選手全員がアイスタでやれる意味を理解しながら、プレーできていました。首位相手に勝ち点1取れたのは、今後の試合につながります。個人として2点取れたのは良かったですが、もう1点取らないといけません。昨年は(一学年上の千葉)寛汰くんが試合数の分、点を取ってくれていたので、まだまだ点を取らないといけない。17節で10ゴールは満足できていないので、次からは2点、3点取れるよう頑張ります。

田中智宗 監督(サガン鳥栖U-18)
3失点目は相手陣地でマイボールの時間を増やさなければいけない時間帯で、試合の締め方に課題が残ったゲームでした。PKを与えてしまうのは、足や身体を運べていないから2点目を取られたシーンも、入れ替わられたらダメなところでしたし、クロスの対応も悪かった。失点すべきところで失点していました。細かいところですが、突き詰めないといけない部分。力のなさを痛感させられたゲームで、佐賀に帰ってから、しっかりとやっていきたいです。

MF #4 坂井駿也 選手(サガン鳥栖U-18)
力の無さを感じたゲームでした。ゴールを決め切るところはだいぶ力が付いてきているのですが、最後の試合の締め方、ゴールを決めた後の締め方など全員に隙がありました。自分たちの力の無さを突き付けられました。自分たちはファイナルに出場して、優勝することしか考えていません。優勝するために1日1日を大事にして成長していきたい。次節は今日勝てなかった分、必ず勝って鳥栖は強いと思わせたいです。

その他の試合結果

セレッソ大阪U-18 2-3(前半1-1、後半1-2) 履正社高校
ガンバ大阪ユース 2-1(前半0-1、後半2-0) 静岡学園高校
名古屋グランパスU-18 2-3(前半2-1、後半0-2) 大津高校
東福岡高校 0-1(前半0-0、後半0-1) ジュビロ磐田U-18
サンフレッチェ広島F.Cユース 3-3(前半2-2、後半1-1) ヴィッセル神戸U-18

履正社高校(大阪)はセレッソ大阪U-18(大阪)に2度のリードを奪われながらも、追い付くと87分にDF西坂斗和選手(#2)がゴールを奪い、3-2で勝利。静岡学園高校(静岡)をホームに迎えたガンバ大阪ユース(大阪)は後半の2ゴールで逆転勝利をつかみ、連敗を3で止めました。名古屋グランパスU-18(愛知)に挑んだ大津高校(熊本)は、試合終了間際にFW山下基成選手(#11)がゴールネットを揺らし、2連勝を達成。東福岡高校(福岡)とジュビロ磐田U-18(静岡)のカードは、82分に生まれたMF後藤啓介選手(#17)のゴールによって磐田が勝利しました。激しい打ち合いとなったサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)とヴィッセル神戸U-18(兵庫)は3-3の引き分けとなりました。 

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大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)

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