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柏レイソルが「柏ダービー」を制する 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EAST第19節

2023年10月23日

柏レイソルが「柏ダービー」を制する 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EAST第19節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EAST第19節が10月22日(日)に行われ、各地で熱戦が展開されました。

ピックアップマッチ

柏レイソルU-18 4-0(前半1-0、後半3-0)流通経済大学付属柏高校

3節を残して中断期間に入る直前のゲームとなる今節、日立柏総合グランド(人工芝)では柏レイソルU-18(千葉)と流通経済大学付属柏高校(千葉)の「柏ダービー」が開催されました。勝ち点27の4位・柏と勝ち点25の5位・流経大柏の対戦。優勝の望みはなくなっていますが、少しでも上の順位を目指すために、そして同じ柏市を本拠とするチーム同士の対戦だけに、負けられない試合でした。

序盤は流経大柏が勢いを持って試合に入ります。長身のMF柳裕晋選手(#26)を最前線に置いて柏の守備を押し下げながら両翼を使って攻め込み、ロングスローやCKなどセットプレーの強さも生かしてゴールへ迫ります。

ただ、「ああいう時間帯に決め切れなかったことで差が出た」と流経大柏・榎本雅大監督が語ったように、この序盤の時間帯で明暗が分かれることになります。DF池端翔夢選手(#8)が「しっかり声を出しながらみんなで対応できた」と振り返ったように、柏の守備陣が粘り強くしのいだことで最初のゴールは柏に生まれました。

28分、MF戸田晶斗選手(#15)を起点とした攻撃から、FW近野伸大選手(#9)が落とし、最後はFWワッド・モハメッド・サディキ選手(#18)がフィニッシュ。この思い切ったシュートが相手DFに当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らします。

「先発だったので絶対に結果を残したかった」と話すストライカーはこの一発に終わりません。後半に入った50分にも、池端選手のアシストを受けて鋭い右足シュートを対角に突き刺すファインゴールを沈め、2-0とリードを広げます。後半も開始から流経大柏が勢い良く試合に入っていただけに、その流れをせき止めるゴールともなりました。

こうなると試合は完全に柏のペース。68分にはこの日チーム最多5本のシュートを放った戸田選手が鮮やかなワンタッチシュートを決めると、72分にはその戸田選手のパスを受けた近野選手もシュートを決めて、4-0と突き放します。近野選手とモハメッド・サディキ選手の強力2トップを押し出す戦いを見せた柏がダービーで完勝を飾りました。

コメント

藤田優人 コーチ(柏レイソルU-18)
流経大柏さんの強みは分かっていましたし、セットプレーに対する準備というのはしてきました。堀江健太コーチがしっかりやってくれた成果が出たと思います。それに加えて選手たちがピッチ内でしっかり判断して我慢強く戦ってくれたのが大きかったと思います。後半戦は夏休み期間にしっかり鍛えた成果が出ていると感じています。

FW #18 ワッド・モハメッド・サディキ 選手(柏レイソルU-18)
いつも途中出場だったので先発のチャンスでしっかりゴールを取りたいと思ってどんどん狙っていきました。1点目は近野選手が絶対に競り勝ってくれると思って動いたのが良かったです。思い切って打てたのも良かったと思います。1点じゃ満足できなかったので、(2点目は)ちょっと遠いところでしたけど、狙い通りのコースに打てました。

榎本雅大 監督(流通経済大学付属柏高校)
集中して試合に入れていたと思います。ただ、柏レイソルさんには点が来たけど、うちには来ない試合でした。今日の柏レイソルさんはいつもよりFWへのシンプルなボールが多く、スカウティングと違っていたので選手たちが面食らっていたところはあったかもしれません。非常に良い勉強をさせてもらうような試合でした。

MF #20 堀川由幹 選手(流通経済大学付属柏高校)
相手に流れをつくられてしまって立て直せなかった試合でした。前半の入りの部分は良かったと思いますが、セットプレーで先制点を持ってこられたらまた違ったと思います。後半も良い形で入りましたが、自分が決め切れなかったのが問題だったと思います。個人として、前半はドリブルで仕掛けることができましたが、それ以外のプレーでも(攻撃の形を)つくれるようにならないといけないと感じた試合でした。

その他の試合結果

旭川実業高校 0-3(前半0-0、後半0-3)尚志高校
青森山田高校 2-0(前半0-0、後半2-0)市立船橋高校
前橋育英高校 0-1(前半0-0、後半0-1)昌平高校
FC東京U-18 1-0(前半1-0、後半0-0)大宮アルディージャU18
横浜F・マリノスユース 0-3(前半0-0、後半0-3)川崎フロンターレU-18

青森山田高校(青森)は終盤の2得点で市立船橋高校(千葉)を破り、暫定で首位に浮上しました。昌平高校(埼玉)はFW鄭志錫選手(#15)の決勝点で前橋育英高校(群馬)に勝利。第14節以来の勝ち点3を獲得しました。FC東京U-18(東京)はホームで大宮アルディージャU18(埼玉)と対戦。序盤にFW山口太陽選手(#9)が先制すると、この得点が決勝点となり、大宮を下しています。横浜F・マリノスユースとの「神奈川ダービー」に臨んだ川崎フロンターレU-18は後半に3得点を挙げて完封勝利。上位2チームにしっかり食らいついています。なお、旭川実業高校(北海道)と尚志高校(福島)の一戦は8月27日に実施されており、尚志が3-0で勝利しています。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式X

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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