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広島、後半の猛攻で首位キープ 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第19節

2023年10月23日

広島、後半の猛攻で首位キープ 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第19節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WESTは10月21日(土)と22日(日)に第19節を実施。吉田サッカー公園(人工芝)ではサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)とサガン鳥栖U-18(佐賀)が対戦しました。

ピックアップマッチ

サンフレッチェ広島F.Cユース 4-2(前半0-2、後半4-0)サガン鳥栖U-18

先手を奪ったのは、降格圏からの脱出を狙う鳥栖でした。「後半の立ち上がりに2点を奪われた(第17節の)東福岡戦を教訓に、集中して試合に入るぞと話していた」と口にするのはMF先田颯成選手(#7)です。開始2分、ニアサイドへのCKをMF池末徹平選手(#19)がすらした後、先田選手が決めて先制。先田選手は17分にも追加点を挙げ、鳥栖に2点のリードをもたらします。

追いかける展開を強いられた広島ですが、「2点を取ってから相手が引いたため、こちらは高い位置でボールを持っていたけれど、勝負のパスがなかなか入らなかった」と野田知監督が話す通り、決定機をつくるには至りませんでした。

それでも、後半は広島が反撃を開始。「こちらがゆっくりボールを回していたので、相手の守備陣に対応されていた」(野田監督)という前半の反省点を生かし、右サイドのDF石原未蘭(#6)から一気に逆サイドに展開する場面を増やしていきます。すると52分には石原選手からパスを受けたFW中川育選手(#10)が反撃の狼煙をあげるゴールを奪いました。

「後半の早い段階に1点を取ったので『これはいけるぞ』となった」(MF中島洋太朗選手/#8)広島は62分、CKのチャンスに石原選手が頭で合わせて同点ゴールをマーク。広島は67分にも高い位置でのパス回しから、「後半はシュートを狙いにいこうと話していた」という中島選手がペナルティーエリアの外からシュートを放ちます。この一撃は鳥栖のGKに阻まれましたが、こぼれ球に反応したMF鳥井禅音選手(#7)が倒されPKを獲得。中島選手が冷静に決めて広島が逆転に成功します。

なおも攻勢に出る広島は69分、中島選手から中川選手につなぎ、最後は中川選手がカットインからシュートを決めて2点差に。以降は鳥栖の逆襲を受ける場面もありましたが、DF黒木一心選手(#3)と中光叶多選手(#4)を中心にリードを保った広島が4-2で勝利。首位の座を維持しました。

監督・選手コメント

野田知 監督(サンフレッチェ広島F.Cユース)
前日に(暫定2位の)神戸が勝っていたので、われわれにとっては落とせない試合でした。第16節以降、3試合のうち2試合で先制され、今回も前半は苦労しましたが、後半はよく逆転してくれました。チームとしてやるべきことがだいぶ浸透してきました。連勝で選手に自信がついてきたと思います。10月に入って勝星がなかったので、最後に勝てて良かった。タイトルに向けて選手たちのモチベーションも上がっています。1位にいるので、そこ(優勝)しか見ていません。

DF #6 石原未蘭 選手(サンフレッチェ広島F.Cユース)
東福岡戦を機に勝てなくなっていたのはゴール前の守備が原因です。今回の一戦も先制点を許したので勝てるか不安でしたが、点を取るしかないと気持ちを切り替えました。自分たちの理想とする勝ち方ではありませんでしたが、これから(リーグ再開まで)3週間あるので、チームとして1から積み上げていきたい。自分たちらしく戦えば必ず優勝できると思うので、しっかり積み上げて残り3試合で良いゲームがしたいです。

田中智宗 監督(サガン鳥栖U-18)
連勝を3に伸ばしたかったのですが、相手は力があるチームですので、そこまで簡単ではありません。選手たちがゲームの入り方を意識してくれた結果、幸先良く2点を取ることができましたが、その後、耐えられませんでした。残り試合に向けて選手それぞれのできること、できないことを再確認して、個人の成長をしっかり促したい。それをグループになったときの長所として出していきたい。個人の成長がチームの成長だと考えているので、これまで積み上げてきたことを結果につなげたいです。

MF #7 先田颯成 選手(サガン鳥栖U-18)
今季はまだアウェイで勝てていなかったので、1勝しようと思っていました。同時に3連勝もかかっていたので、絶対に勝とうとも話していました。前半のうちに良い形で2点取ることができた点は収穫ですが、後半、戦い方を変えた相手に対応できませんでした。引いてばかりで前に出られなかった。意思統一して戦うことができませんでした。あと4試合は本当に負けられません。ビルドアップや一人一人の技術を高めてボールを支配したいです。

その他の試合結果

履正社高校 延期 神村学園高等部
ヴィッセル神戸U-18 2-0(前半2-0、後半0-0)米子北高校
東福岡高校 1-0(前半0-0、後半1-0)ジュビロ磐田U-18
横浜FCユース 3-0(不実施)大津高校
静岡学園高校 1-0(前半0-0、後半1-0)名古屋グランパスU-18

米子北高校(鳥取)をホームに迎えたヴィッセル神戸U-18(兵庫)はMF坂本翔偉選手(#10)とFW高山駿斗選手(#7)のゴールによって2-0で勝利。東福岡高校(福岡)はMF吉岡拓海選手(#11)が挙げた決勝点により、ジュビロ磐田U-18(静岡)を1-0で下しました。静岡学園高校(静岡)は名古屋グランパスU-18(愛知)からMF宮嵜隆之介選手(#37)がゴールを奪い、今季10勝目をマーク。なお、感染症の拡大を防止するため履正社高校(大阪)と神村学園高等部(鹿児島)の一戦は延期となりました。また、大津高校(熊本)が一定期間、部活動の停止しているため、横浜FCユース(神奈川)との試合は不実施となりました。この試合は0-3で大津の敗戦とすることを高円宮杯実施委員会にて決定しています。

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大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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