JFA バーモントカップ 第33回全日本U-12フットサル選手権大会は、8月9日(水)に大会2日目を迎え、武蔵野の森総合スポーツプラザでグループステージ第3節とラウンド16、準々決勝が行われ、今年のベスト4進出チームが出そろいました。

ノックアウトステージ進出が確定する各グループの1位争いは、し烈な争いとなりました。グループAでは2大会連続優勝中のブリンカールFC（愛知）とFCポルタ（神奈川）が対戦し、開始1分で2ゴールを挙げたポルタが3-2で勝利しました。この結果、2位となったブリンカールは得失点差でワイルドカードにも入れず1次ラウンド敗退となりました。

前回準優勝のヴィッセル神戸U-12（兵庫）も、ヴィオレータFC（埼玉）との試合で開始2分までに2点をリードされる展開となりました。それでも神戸はここから持ち直し、最終的には6-3で勝利してグループステージを突破。敗れたヴィオレータもワイルドカードでノックアウトステージに進出しました。

一発勝負となったラウンド16では、より先手を取った方が心理的に優位に立てる傾向が顕著になります。8試合のうち、逆転勝利はFCジュンレーロ 紀三井寺（和歌山）がリュミエール就将（鳥取）に3-2で競り勝った試合と、スリーエス札幌サッカースクール（北海道②）がJフィールド津山FC（岡山）を7-6で退けた2試合のみで、それ以外は先制したチームが2点差以上をつけて勝利しました。

準々決勝の4試合では、すべての試合で先制したチームが勝利しました。ジンガFC（千葉）は、一度はジュンレーロに逆転を許しますが、再逆転してシーソーゲームを制しています。また、ワイルドカードで勝ち上がったヴィオレータは、今大会の優勝候補の呼び声も高かったドリームFC（大阪）に対して開始2秒のキックオフゴールで先手を取ると、第1ピリオドでゴールラッシュを見せて大量7ゴールを記録。第2ピリオドに追い上げられましたが、逃げ切って4強に勝ち上がりました。

この結果、4強にはFCデノバ札幌（北海道①）、ヴィオレータ、ジンガ、ヴィッセル神戸が勝ち進んでいます。前回大会で準優勝したヴィッセル神戸以外は、いずれもベスト4進出も初めてというフレッシュな顔ぶれであり、どこが優勝しても初優勝となります。2023年の小学生年代のフットサル日本一に輝くのは、どのチームになるでしょうか。

監督コメント

渡邊稜真 監督（FCポルタ）
チームとしてはフットサルに取り組んでいないのですが、各選手がスクールでフットサルサイズのピッチで日常的に練習をしているので各個人のスキルや能力に委ねつつ、大会を戦いながらやること、決まり事を整えていきました。そのなかで強度の高い守備に相手をはめ込むことには自信を持っていたのですが、最後のゲームに関しては相手が自分たちの強度以上の上手さを持っていたので、完敗でした。今の6年生が1期生で、バーモントカップも初出場でした。僕にとっても、今後の選手にも、良い経験になったと思います。

古居俊平 監督（ブリンカールFC）
相手の最初のプレッシャーに戸惑っている間に2失点しました。途中から慣れてきてからは良かったのですが、これも力不足です。大会前には「新しい自分を見つけに来よう」という話をしていましたが、こういう大会には自分たちの基準を確認しに来ている側面もあります。負けてしまいましたが、いろいろと気づけたことがあったのは良かったですし、選手たちには次に向けて、普段の取り組みを含めて目標をもって頑張ってほしいと思います。

影山直樹 監督（ガッツNK島根）
5年前は1分け2敗で、全国でベスト16まで残ったことはありませんでした。まずはそこを目標に、全国でどれくらい勝てるかをテーマに臨みました。この数年、コロナ禍で大会がなくなり、悔しい思いをした先輩もたくさんいました。今回、こうして親御さんたちに見てもらうとともに悔しい思いをした先輩の分も頑張ろうと戦いましたが、ベスト8にはあと一つ壁を乗り越えられませんでした。最後に枠の中に入れる力が全国上位との差だと感じたので、しっかり決められるチームをつくりたいと思います。

桑野賢二 監督（ドリームFC）
最初にキックオフゴールを決められて、そこから普段ではないようなミスが出て失点が続いてしまいました。なんでも失敗はあるものです。この選手たちは、あまりそういう経験をしてきていませんでしたが、次の試合のキックオフからではなく、後半のキックオフから、頑張る姿勢を見せてくれました。それは、この先にプラスになるでしょうし、試合に出られずにスタンドで見ていた選手も「頑張らなあかんねんな」と分かってくれたと思います。

映像配信

「JFA バーモントカップ 第33回全日本U-12フットサル選手権大会」では、JFAメジャーパートナーであるKDDI株式会社の協力によりハイライト、フルマッチディレイ配信をJFA公式アプリ「JFA Passport（無料）」、そして準々決勝・準決勝・決勝をYouTube JFA公式チャンネル「JFATV（無料）」にてライブ配信いたします。（ライブ配信のみとなりアーカイブ映像は、JFA Passportでご視聴いただけます。）
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大会期間：2023年8月8日(火)～8月10日(木)
会場：1回戦～準々決勝　東京都／武蔵野の森総合スポーツプラザ、準決勝～決勝　東京都／大田区総合体育館

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