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第73回サッカードクターセミナーをハイブリッド形式で開催

2023年11月02日

第73回サッカードクターセミナーをハイブリッド形式で開催

全国の医師・歯科医師を対象としている本セミナーは、今回よりアスレティックトレーナーも参加できるようになり、10月21日(土)、22日(日)、千葉県千葉市のホテルグリーンタワー幕張での対面方式とオンライン聴講によるハイブリッド形式にて2日間の講義を開催し、163名の受講者が参加しました。

また、22日(日)午後には、高円宮記念JFA夢フィールドにて、晴天のもとでサッカー実技を行いました。

初日は、大浜第一病院 眼形成眼窩外科の嘉鳥信忠先生による「やばい眼窩骨折とやばくない眼窩骨折」をテーマに顔面骨骨折についての講演に始まり、続いて「帯同中の内科疾患への対応」について、JFA医学委員の土肥美智子先生に、そして「2021年世界アンチ・ドーピング規程改訂における主な変更点について」の講演を、JFA医学委員会アンチ・ドーピング副部会長の上東悦子先生より行いました。

2日目の、金沢大学医学部 整形外科の中瀬順介先生による「サッカー選手の膝関節痛に対する超音波診療」では、ハンズオンでの実技を取り入れた講演を実施しました。

その後は、2023年に開催された2つの世界大会に参加したドクターの帯同報告を行いました。「FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023」については、U-20日本代表帯同ドクター 松本善企先生から、「FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023」については、なでしこジャパン(日本女子代表)帯同ドクター 齊藤雅彦先生から、それぞれ報告がありました。

セミナーの最後には、SAMURAI BLUE森保一監督にご登壇いただき、「日本代表チームにおけるメディカルチームの在り方について~監督の立場から~」と題し、JFA医学委員である加藤晴康先生と前田弘氏による鼎談形式にて、貴重なお話を聞かせていただきました。

次回(第74回サッカードクターセミナー)は、2024年4月20日(土)、21日(日)に高円宮記念JFA夢フィールドでのハイブリッド形式(対面&オンライン)での開催を予定しています。

主催者コメント

齊藤雅彦 先生(JFA医学委員)
今回もハイブリッド開催ではありましたが、現地では4年ぶりに懇親会を含め、コロナ以前のような形式で開催ができ、非常に嬉しく思います。現地には100名、オンラインで63名と全国から多くの先生方にご参加いただけました。また、2日目はトレーナーの参加およびエコーを用いたハンズオンといった新たな試みを行い、午後には、夢フィールドで、65名の先生方とボールを蹴りながら交流を深められました。

講義では、初日に顔面骨骨折、帯同で必要な内科疾患の対応およびドーピングの最新の知見、2日目には膝関節痛に対する超音波診療について、ハンズオンも含めてご講演をいただきました。サッカー選手を診る上で、どれも大事なトピックスであり、学びの多い講義になったのではないかと思います。また帯同報告では、なでしこジャパンのFIFA 女子ワールドカップ2023とFIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023の報告をしていただきました。2日目の最後には、SAMURAI BLUEの森保一監督に鼎談方式で代表チームのメディカルチームに求めることについてご講演いただきました。受講された先生方には非常に有意義なセミナーになったと思います。講師の先生方には限られた時間内に貴重なご講演を賜りまして、本当にありがとうございました。

次回の第74回サッカードクターセミナーは4月20日と21日に高円宮記念JFA夢フィールド(千葉県千葉市)にて対面での開催を予定しています。次回もドクターとトレーナーを対象とし、サッカー選手をしっかりとサポートできるメディカルチームを築けるよう一緒に学べるセミナーにしていきたいと思います。

今回も日本シグマックス株式会社、カールストルツ・エンドスコピー・ジャパン株式会社が協賛していただき、深謝いたします。

受講者コメント

森勇太 先生(札幌医科大学 整形外科学講座)
今回現地参加は4年半ぶりで非常にワクワクした気持ちで参加しました。
初日の3人の先生方の講演はどれも整形外科医である私にとっては普段勉強する機会が少なく大変勉強になりました。特に嘉鳥先生の眼窩骨折における早期診断に関するご講演は沢山のCT画像を用いた大変わかりやすい内容でとても勉強になりました。
2日目の中瀬先生のご講演は、超音波を使用した診断治療に関して再確認でき、今後の臨床に大変参考になりました。松本先生、齊藤先生からのワールドカップ帯同報告は実際に苦労した点・対策して良かった点などを聞き、日々の労力に大変感銘を受けました。森保一監督の特別鼎談では、監督の立場からドクターにして欲しいこと、して欲しくないことを聞いて、これまでの帯同活動の反省と今後の活動意欲がかき立てられる貴重な時間でした。
最後には素晴らしいJFA夢フィールドのピッチで楽しく汗を流して2日間を終えました。
総じて、毎回非常に勉強になる講演で有意義な時間を過ごし、同じ目的・気持ちを持った先生方と交流を深めることができ、今後も継続して参加していく決心をしました。
開催にあたって尽力いただいた関係者の皆様方に深く感謝申し上げます。

濱田剛史 先生(千葉大学医学部附属病院)
以前よりサッカードクターセミナーに参加させていただいていますが、今回も非常に濃い有意義な時間でした。
初日および2日目の午前は講義や帯同報告、特別鼎談を拝聴し、2日目の午後は夢フィールドでサッカーを通して受講者の先生方と交流を深めることができました。
全ての講義が勉強となりましたが、中瀬先生のエコーの講義を聞かせて頂き、医師として現場に貢献できるツールの一つとしてエコーをさらに勉強したいと感じました。
また、プログラムの中でも森保監督とメディカルスタッフの特別鼎談は特に印象的でした。森保監督がメディカルスタッフへ求めることや代表レベルでのメディカルスタッフの苦悩など、普段知ることができないことを教えて頂き、大変勉強になりました。森保監督のその時やらなければならないことをやる。という当たり前のようで難しいことを続ける姿勢や、それに応じるスタッフの姿勢に非常に感銘を受けました。改めて自分が日本のサッカーにどのように貢献できるか考えさせられ、今後も努力を続けたいと感じました。
このような大変勉強となる素晴らしい機会をいただき、関係者の方々に深く御礼申し上げます。

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