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【Match Report】なでしこジャパン、決定機を生かせずブラジルに敗戦

2023年02月17日

【Match Report】なでしこジャパン、決定機を生かせずブラジルに敗戦

なでしこジャパン(日本女子代表)は2月16日(木)、SheBelieves Cupの第1戦でブラジル女子代表と対戦し、0-1で惜敗しました。

2023年の初陣となる試合で日本は再び3バックを採用し、三宅史織選手、熊谷紗希選手、南萌華選手が並びます。左サイドにはアメリカでプレーする杉田妃和選手が入り、攻撃的なポジションに植木理子選手、宮澤ひなた選手、藤野あおば選手。GK田中桃子選手は2022年7月の韓国女子代表戦以来の出場となりました。

日本は前半に大きなピンチこそありませんが、なかなかボールを前に運べず、連続してブラジルゴールに近づけません。12分には宮澤選手、長谷川唯選手、杉田選手とボールをつなぎ、クロスボールに植木選手が合わせますが、相手選手にブロックされました。

21分には熊谷選手、GK田中選手が飛び出してGeyse選手にシュートを打たれましたが、三宅選手がカバーに入ってクリア。日本はその後もFKやCKからゴールを狙いましたが、無得点のまま0-0でハーフタイムに入ります。

後半立ち上がりはブラジルが度々チャンスを作りましたが、GK田中選手が連続セーブ。日本は遠藤純選手、浜野まいか選手を投入し打開を試みました。63分には浜野選手とのワンツーで抜け出した藤野選手がゴールに迫りましたが、相手GKにセーブされます。

ブラジルはエースのMarta選手を途中出場させ、観客席が大きな歓声で包まれると、その直後の71分、Marta選手のアシストからDebinha選手がゴールを決めました。

先制を許した日本は80分、途中出場の小林里歌子選手がゴール正面でシュートを放ちましたがゴール上に外れ、その1分後の浜野選手のシュートはクロスバーに当たりゴールならず。

日本は前後半で多くのシュートを放ちましたが、最後までゴールにつなげられず0-1の惜敗となりました。

なでしこジャパンは翌17日(金)に第2戦が行われるテネシー州ナッシュビルへ移動し、19日(日)14:30(日本時間20日(月)5:30)にキックオフされるアメリカ女子代表戦を迎えます。

監督・選手コメント

池田太 監督
結果としてゴールを取れず敗戦したことが悔しいです。最後の決定的なゴールを決めて勝ち点を取れなかったことは残念ですし課題です。それでもブラジルを相手に自分たちが戦う糸口を見つけたり、相手のポジションの間を取ってボールを動かしたり、チャンスメイクするところはいくつか作れました。しかしそれをスコアにつなげないと勝利にはつなげられません。チームとしてこれからももっとそこを突き詰めていきたいと思います。トレーニングのこれまでの積み上げや、選手の状態を見ることはできたので、短い時間の中でこの試合に向けて準備してきた姿勢は評価したいと思います。

DF #2 清水梨紗 選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
主導権を持っていいシーンも作れましたが、その中で後半の入りでちょっと押し込まれ、自分たちがチャンスを作っても(ゴールを)決められない中、本当に1、2本のチャンスを決められる歯がゆい結果でした。率直に勝ち切れなかったと思います。あの(失点)シーンも自分たちがここで取れたと思っても、そのパスがずれてしまい、ショートカウンターの形になってしまいました。でも他の選手もそうだと思いますが、前半のボランチの位置だったり、(長谷川)唯を生かしている感じも含め、個人的には3バックで1番やりやすかった試合ではありました。今日は反省しますが、この反省をクリアにすることも大事ですし、次の相手は(タイプが)違うので、そちらにシフトチェンジするのも大事です。このもったいない試合を何試合もしたくないと思います。

DF #5 三宅史織 選手(INAC神戸レオネッサ)
自分たちにもチャンスはありましたが、結果的に1点を決められてしまい、苦しい試合になってしまいました。(ボールを)つなげる時間帯もあって、短いパスで相手を剥がせる時もあって、特に後半は相手の足が止まってきて、動かせる時間帯が多くなった中で、自分のサイドからの寄せが甘く、Marta選手の1発目のドリブルに対応できなかったのは悔しいです。今大会も含め強豪の相手と戦うことは本当にいい機会ですが、その中でも結果がすべてだと思っています。今日の結果は本当に考え直さなきゃいけないですし、この3試合で自分たちがどれだけできるのか確かめるだけじゃなく、次も勝利に向かってみんなでやるしかないという思いです。

FW #23 浜野まいか 選手(ハンマルビーIF/スウェーデン)
自分が得点を決めて勝たせないといけないと思って出場しました。コーチからは「3トップの真ん中で体を預けてボールをもらうんじゃなくて、動きながら(ボールを)もらおう」と言われて出場しました。初めてプレーする選手もいて、目は合いましたが少しのタイミングで最後のパスがつながりませんでした。そこがつながっていければ得点ができたと思います。サッカーは技術だけじゃないとは分かっていましたが、やっぱりメンタルが左右されるスポーツだなと思ったので、そこを変えていって、波を作らずにしていきたいです。次は少ないチャンスをものにしてゴールを決めたいです。

2023 SheBelieves Cup

大会期間:2023年2月16日(木)~2月22日(水)
会場:アメリカ/Exploria Stadium、GEODIS Park、Toyota Stadium

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