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なでしこ、ガーナに5-0快勝でアジア大会へ
2014年09月14日
なでしこジャパン(日本女子代表)は9月13日、NDソフトスタジアム山形でなでしこWORLDMATCH対ガーナ女子代表戦を行い、FW髙瀬愛実選手の2ゴールなどで5-0の勝利を収め、連覇を目指す第17回アジア競技大会へ向けた最後の強化試合を白星で飾りました。
先発に代表初選出のFW増矢理花選手、DF臼井理恵選手を加えた構成で臨んだ日本は、試合開始15秒でリードを奪い、試合の主導権を握りました。
キックオフからボールを受けたMF宮間あや選手が中盤からロングボールを送ると、飛び出した髙瀬選手が相手GKの頭上を抜く技ありの浮き球を決めて、スタジアムに集まった12,288人の観客を沸かせます。
前半11分には、MF阪口夢穂選手が宮間選手とのワンツーで前線に抜けだして2-0とし、その7分後に阪口選手からのパスを受けたMF川澄奈穂美選手が左サイドから送ったクロスに、再び髙瀬選手がニアへ走り込んでダイレクトで合わせ、自身初となる代表戦一試合2点目をマークしました。
さらに前半30分には左CKの流れから、DF北原佳奈選手が落としたボールをこの日、最終ラインでコンビを組んだDF長船加奈選手がゴール左隅に決めて4-0とし、その8分後には増矢選手のパスを右サイドで受けたMF中島依美選手が内側へ持ち込んでミドルシュートを放ち、チームの5点目を決めました。
日本はその直後にも増矢選手、髙瀬選手の2トップが相手ゴールを脅かす場面が続きました。
後半はGKを含めて5人を入れ替えてMF猶本光、MF木龍七瀬、FW吉良知夏、FW菅澤優衣香を投入して臨みましたが、日本は主導権を譲りません。猶本選手と中島選手が中盤でボールを裁き、開始早々には北原選手が左ポストを叩き、その後も吉良選手と菅澤選手のコンビネーションで相手ゴールに迫ります。
後半68分にはDF臼井選手に代えてDF羽座妃粋選手を送り込み、その1分後には羽座選手が右サイドを切り込んでクロスを入れ、菅澤選手が頭で合わせましたが、相手DFにクリアされました。
FIFA女子ワールドカップ2015の出場権をかけて来月のアフリカ女子選手権に挑むために調整中のガーナは後半、プレースピードを上げてプレッシャーをかけるようになり、一方で、FWエリザベス・クジョー選手、FWアグネス・アドゥアク選手を中心に攻撃を試みますが、日本の守備陣を煩わせる場面はほとんどありませんでした。
なでしこジャパンは14日にアジア大会開催地の韓国・仁川へ移動し、15日にグループステージ初戦の中国戦を迎えます。
アジア競技大会の女子サッカーには11ヵ国が参加。日本は中国戦の後、18日にチャイニーズ・タイペイ、22日にヨルダンと対戦します。各グループの上位2位までと各グループ3位のなかで成績上位2チームがノックアウトステージへ進み、準々決勝(26日)を戦います。準決勝は29日、決勝は10月1日に行われます。
コメント
佐々木則夫 なでしこジャパン(日本女子代表)監督
髙瀬の得点に始まって、前半は打つシュートが全てゴールに入って行った感じです。フィニッシュへの意識を高く持ってゲーム展開のイメージはできましたが、後半は点が取れませんでした。仕掛けと、途中からケガを避けてプレーした面もありました。初招集の選手たちが、攻撃の緊張のあるなかで非常にいいパフォーマンスをしてくれたので、これで自信を付けて、もっと厳しい闘いで力を発揮してくれればと思っています。厳しい戦いの中で、疲労や自分のプレーが上手く出せない時にどう切り替えて戦えるか、成長させたいです。守備は、岩清水梓選手のコンディションが良くなって加わってくれれば、ここまでの仕上げは上々かと思います。明後日の試合(中国戦)へ向けて、移動もありますが、良いコンディションを作って臨みたいです。
FW髙瀬愛実選手(INAC神戸レオネッサ)
開始早々のゴールはびっくりしました。宮間選手にボールが渡った時に「行けるかな」と思って走りだしたのですが、決まって良かったです。その1点でとどまらず、そのあともゴールを目指せたのは、チームとしても個人としても良かったですし、気迫を見せられたと思います。代表2ゴールは初めてで、うれしいです。相手のDFラインがバラバラだったので、裏が獲れると思っていました。ゴール前のぎりぎりの場面などはもう少しイメージをつけたかったのですが…。頭を切り替えて、アジア大会に臨まないといけないと思っています。
FW増矢理花選手(INAC神戸レオネッサ)
試合に出たらゴールを決めようと思っていましたし、チャンスを作ってもらっていたので、今日はゴールを決めたかったです。自分はまだまだ、質が今一つだと感じました。アジア大会は、より一層アピールしていかないといけないと思いますし、ゴールを決めたいです。
MF阪口夢穂選手(日テレ・ベレーザ)
勝ちましたが、内容がすごく良かったわけではないですし、アジア大会では今日みたいなサッカーはできないと思うので、満足せずに気を引き締めないといけません。攻撃でタイミング良く上がれました。点を獲った場面も、宮間選手が入った時に上がろうと思っていました。そのプレーがうまく行ったのは手応えの一つで、髙瀬選手の2点目の場面もいいタイミングで入ってきてくれて、練習でやっていたコンビネーションが出来ました。でも守備をする場面がなくて、距離感や声の掛け合いを確認する機会がなかったので、今日の攻撃のイメージを持ちながら、分析ビデオなどで守備のイメージを膨らませて、大会初戦に臨みたいと思います。
DF長船加奈選手(ベガルタ仙台レディース)
勝って良いイメージはできましたし、良い流れで行けます。ただ今日のこのままのスピード感で行くと難しいと思います。中国戦へ向けて切り替えていかないといけません。自分にボールが入った時にもう少し良い判断が出来ればよかったですし、もう少しビルドアップの面でも良い形が出せればよかった。横パスやボランチに当てるときに結構危ない場面もあったので、そういう部分はもっと落ち着いて出来るようにしたいと思います。
MF猶本光選手(浦和レッズレディース)
点が入らなかったのが残念です。もっとシュートシーンを作れたらと思いました。個人的には、中盤の選手として守備をしながら、攻撃に厚みを出すためには顔を出していかないといけないと考えて、バランスを取りながらプレーしていました。パスを散らすだけなら誰でもできるので、自分はMFでも点を獲れないといけないと思っています。得点を奪って相手が怖いと思うプレーを多くしたいです。
MF宮間あや選手(岡山湯郷Belle)
先制点の場面は、髙瀬選手が本当に良い動き出しだったので、そこにボールを送れば得点するなという感じでした。開始直後に得点ができたことと1分、11分と得点を重ねられたことで、自分たちの流れに持っていけました。後半は初めての選手がいた中でも失点をせず、きちんとチャンスは作っていましたが、これからもっともっと詰めていかなければいけません。アジア大会初戦•中国戦に向けては守備面などで少し確認しきれていない部分もあるので、ちょっとした不安はあります。まだまだ未熟なので、もう一度、気を引き締めていきたい。なでしこは負けてはいけないチームになっていますし、自分たちが持つ責任は以前よりもっと大きなものになっていると思います。もっともっとやらなくてはいけないと思っています。
ユッシフ・バシギ ガーナ女子代表監督
日本がとても良い試合をしてくれたおかげで、自分たちの長所と短所を見極めるという当初の目的を果たすことができました。我々のチームの対策のアイデアを、この試合で得ることが出来たので、日本チームには感謝しています。日本は非常に良いチームでプレーの予測が難しい。戦術的なディシプリンがとても良くて、左右の展開、ウィングプレー、速攻への攻撃のスイッチの切り替えがしっかりしています。このままプレーを磨いて行けば、来年のワールドカップでのタイトル防衛は可能だと思います。
JFA-TV
-
髙瀬愛実 選手インタビュー
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臼井理恵 選手インタビュー
なでしこジャパンWORLD MATCH
なでしこジャパン(日本女子代表) vs ガーナ女子代表
2014年9月13日(土) 19:00キックオフ
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