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なでしこジャパン アメリカに敗れ3位で大会を終える ~2017 Tournament of Nations~
2017年08月05日
2017 Tournament of Nations 第3戦 vs アメリカ女子代表
2017年8月3日(木) キックオフ時間 19:15(現地時間) 試合時間90分(45分ハーフ)
StubHub Center(アメリカ/カーソン)
なでしこジャパン(日本女子代表) 0-3(前半0-1、0-2)アメリカ女子代表
得点
12分 Megan Rapinoe(アメリカ女子代表)
60分 Mallory Pugh(アメリカ女子代表)
80分 Alex Morgan(アメリカ女子代表)
スターティングメンバー
GK:山下杏也加
DF:鮫島彩、万屋美穂、市瀬菜々
MF:阪口夢穂、櫨まどか、宇津木瑠美、中島依美、隅田凛
FW:田中美南、籾木結花
サブメンバー
GK:齊藤彩佳、池田咲紀子
DF:坂本理保、高木ひかり、大矢歩、北川ひかる
MF:猶本光、中里優、長谷川唯
FW:泊志穂、菅澤優衣香、横山久美
交代
HT 万屋美穂 → 北川ひかる
HT 中島依美 → 長谷川唯
64分 田中美南 → 横山久美
79分 籾木結花 → 中里優
85分 櫨まどか → 泊志穂
マッチレポート
一足先に行われた試合で、6-1の大差でブラジルを下したオーストラリアが3連勝で優勝を決めたため、日本対アメリカは2位を争う試合となりました。
第1戦、第2戦とデーゲームが続きましたが、この日は気温も落ち着いた19:15に日本ボールでキックオフしました。
日本はMFの宇津木瑠美選手をセンターバックに、また同じくMFの櫨まどか選手をフォワードに置いた4-4-2の布陣で臨みます。序盤、主導権を握ったのはアメリカでした。9分と10分にボールを奪われた日本はMegan Rapinoe選手に突破を許しシュートを打たれるもゴールの枠は捉えられず、難を逃れます。しかし12分、攻め上がった裏を突かれると、Rapinoe選手に決められて先制点を許します。その後は、この日キャプテンマークをつけた阪口夢穂選手を起点に日本が攻め入ります。櫨選手、田中美南選手の両フォワードがタイミングよくボールを引き出し、攻撃にリズムが生まれます。ビッグチャンスは34分、中島依美選手が前線にボールを送り、阪口選手が潰れたところに田中選手が走り込み相手GKをかわして無人のゴールにシュート。同点弾と思いきや、戻ってきたDFにすんでのところでブロックされ、惜しくも得点とはなりません。
0-1のまま折り返した日本は後半、左サイドの中島選手、万屋選手に替えて長谷川唯選手と北川ひかる選手を投入し、逆転を狙います。立ち上がりは相手のシンプルな攻撃からシュートを受けるも、徐々に落ち着きを取り戻し、49分には籾木結花選手からサイドを駆け上がった鮫島彩選手に展開、中央に折り返したところを長谷川選手がシュートするも相手GKがキャッチ。日本が目指す、人とボールが連動するプレーでアメリカゴールに迫ります。
しかし60分、左サイドのパスを奪われるとスルーパスに反応したMallory Pugh選手に決められて0-2と差を広げられてしまいます。日本は64分、田中選手に替えて横山久美選手を投入。すると68分、中央で奪ったボールを横山選手がカウンターで運び、最後は相手ディフェンダーの間にうまく走り込んだ櫨選手にスルーパスが通りシュート。
決定的なシーンでしたが、これは枠を外れ得点には至りません。入場者数が23,161人と発表されて盛り上がる場内で77分、横山選手が粘ったところから櫨選手、長谷川選手と繋ぎ、最後は左サイドをオーバーラップした北川選手が持ち込んでシュートもGK正面。日本は中央の阪口選手を起点に、フォワードとサイドの選手がうまく絡み、攻撃の形を作りますが最後の局面でアメリカの守備に阻まれて決定的なチャンスを活かせません。79分には籾木選手に替えて中里優選手を送り込みます。直後の80分、右サイドで裏を取られたところから中央に速いクロスを入れられます。これを途中交代のAlex Morgan選手が決め、日本は3失点目を喫します。85分には櫨選手に替えて泊志穂選手を投入してチャンスを狙いますが、得点を奪えぬままタイムアップ。0-3という結果で試合を終えました。
試合詳細はこちら
この結果、2017 Tournament of Nationsの優勝はオーストラリア、第2位がアメリカ、日本は第3位という結果となりました。
監督・選手コメント
高倉麻子 監督
自分たちがボールを持てていた時間もありましたが、「持たされていた」面もあり、そこから奪って速攻で点を取るというアメリカの得意な展開を許してしまいました。今日の時点では0-3は妥当な結果だと思いますし、大会の1分2敗という結果も今の現在地だと思います。内容的には、選手がトライしようとしてくれたことは多くあり、攻撃では少し手応えもありました。決定的な場面を作ることもできましたが、得点が取れていないのは、シュート力や体の軸の弱さなど、国際試合レベルになかったということです。この大会を通じて、選手たちが世界のレベルを体感することができたことは収穫です。これからひと回りもふた回りも成長しないといけないことをあらためて感じることができました。
MF #5 櫨まどか 選手(伊賀フットボールクラブくノ一)
3失点という結果になってしまいましたが、ボールの奪われ方を気にしなければいけないと思っています。前線の選手であればボールの失い方を考えなければいけませんし、中盤であればそれに対するリスク管理をしなければいけません。簡単なことだと思いますので、修正していけると思います。監督からは、シュートを打つなら打つ、キープするならするといったハッキリしたプレーをすること、こうした基本的なことを求められてピッチに立ちました。今回は初招集で、とにかく緊張しましたが、いい経験になったと思っています。
MF #6 宇津木瑠美 選手(シアトル・レインFC/アメリカ)
0-3という結果で、自分たちはより一層成長しなければという思いになりましたし、アメリカの選手たちの強さを経験することができて、勝ち切ることの凄さをもっと真剣に捉えていかないといけないと感じました。そこをアメリカ代表に教わった気がします。守備のラインコントロールで少しズレたところもありましたが、新しい選手もいる中で、すべてを完璧にするのは無理だと思います。トライし続けることが大事だと思いますので、少しずつでもやっていかないといけないと思っています。
MF #10 阪口夢穂 選手(日テレ・ベレーザ)
縦方向へのプレーは意識してやりました。櫨選手がボールを受けてくれるので、入れやすかったですし、キープもしてくれるので次のポジションを取ることもできてとてもやりやすかったです。相手のストロングポイントを分かっていながらもやられてしまったことの辛さ、悔しさはあります。立ち上がりは、相手のスピードなどが思っていた以上のもので、自分たちのボールの失い方が悪くて流れをつかめませんでした。アメリカはそこまでプレッシャーをかけてきたわけではなかったのでボールを持つことができましたが、どちらかというと中盤はボールを持たされて、ゴール前を固められていた感じでした。相手の術中にはまったのかなという印象もあります。
スケジュール
2017 Tournament of Nations | ||
---|---|---|
7月27日(木) | 1-1 | 第1戦 vs ブラジル女子代表(CenturyLink Field) |
7月28日(金) | AM | トレーニング |
7月29日(土) | AM PM |
トレーニング トレーニング ※冒頭15分公開 |
7月30日(日) | 2-4 | 第2戦 vs オーストラリア女子代表(Qualcomm Stadium) |
7月31日(月) | AM | トレーニング |
8月1日(火) | AM/PM | トレーニング |
8月2日(水) | AM PM |
トレーニング トレーニング ※冒頭15分公開 |
8月3日(木) | 0-3 | 第3戦 vs アメリカ女子代表(StubHub Center Soccer Stadium) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
2017 Tournament of Nations
2017年7月27日(木)~8月3日(木)
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