ブラジルに1-2で破れた翌日の30日(月)、なでしこジャパンは午前中にトレーニングを行いました。

試合に出た選手はホテルやトレーニング会場で軽めのメニューで疲労の回復に努め、出場機会のなかった選手や出場時間が短かった選手は通常のトレーニングに励みました。

GK2人を含む10人でのトレーニングということで、パス＆コントロールや1対1など、休む間もなくメニューをこなしていきます。最後のGKを置いた4対4のスモールサイドゲーム形式では、切り替えの早さは攻守にチャレンジすることが要求される中で選手たちの息遣いも徐々に荒くなり、試合に出ていない分追い込んでトレーニングを終えました。

夕食前にはブラジル戦を映像で振り返り、ここまで積み上げてきてチームとしてできていることと、さらなる課題として引き続き取り組んでいかなければいけないことを整理。チームとしての現在地を共有する一方で、高倉麻子監督は選手たちに、「全員で一丸となって戦うことがなでしこジャパンの強み。だけどその陰に個人のパフォーマンスを隠してはいけない。自分と向き合って、ひとつずつ積み上げていって欲しい」と言葉をかけてオーストラリア戦必勝を誓いました。

選手コメント

GK #1 池田咲紀子 選手（浦和レッズレディース）
2試合を終えて2敗という状況で、ワールドカップで優勝を目指しているチームとしては許されない状況だと感じています。しかし、自分達の現状をしっかりと受け止めて、試合や練習でチーム・個人ともに積み重ねていくしかないと思ってます。最後に控えるアジアのライバル・オーストラリアが強い相手であることは間違いないですが、勝ちに行きます。相手よりもいい準備をして、チームの勝利の為に自分ができることを100%発揮することが全てだと思っています。ブラジル戦では決定機を防げず、チームにいい流れを与えることができず情けなかったですが、コンディションは良いので、継続していきたいです。ポジション争いはもちろん、W杯まで時間がない中で、1つ1つの試合がチームにとっても私自身にとっても大事なものであることは間違いありません。無失点で試合を終えること＝勝利に貢献することが最大のアピールだと思うので、こだわって取り組みたいです。また、日本で応援してくださり試合を観てくださっている方に情けない姿は少しも見せられないので、オーストラリア戦は必ず勝って帰りたいです。

MF #24 三浦成美 選手（日テレ・ベレーザ）
今大会​2戦2敗という結果で、とても悔しく世界との差を実感している一方、自分達の良さを出せている部分もあるので、そこは自身を持ってポジティブに捉えていこうと思っています。オーストラリアは、前回のブラジルよりもさらに早くうまい相手になると思いますが、自分自身アンダー世代でしか戦ったことがないので、全員がより判断を上げないといけないですし、試合に出て通用する部分や課題を実感したいという気持ちです。自身としては、2試合に出場して、3ラインの守備の距離感であったり、ビルドアップの安定が足りないと思うので、ポジショニングの修正をして正確にプレーしていきたいです。ワールドカップまで残り1年ですし、次の試合は今後にとっても重要な試合なので、全員で戦っていき、個人としても自分の良さを出してアピールをしていきたいです。

FW #20 横山久美 選手（ACパルセイロ長野レディース）
​ここまで2敗ということで正直厳しい状況ではありますが、これが自分達の実力と受け止めてワールドカップまでに出来るだけのことをやりたいと思います。次に対戦するオーストラリアにはアジアカップで勝ちましたが、それでもオーストラリアは良いチームです。アジアカップで負けた分、今回は特に気持ちが入っていると思います。その気迫に負けないように、そして1試合でも勝って帰れるよう頑張ります。来年のワールドカップまで世界のトップレベルの国と対戦できる貴重な大会です。この1年はあっという間に過ぎると思います。個人としてもチームとしても良い準備をしていきたいです。

スケジュール

※時間はすべて現地時間。（ ）内は日本時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

2018 Tournament of Nations

大会期間：2018年7月26日(木)～2018年8月2日(木)
NHK BS1で日本戦全試合を生中継予定
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