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なでしこジャパン 東京オリンピック初戦の地・札幌で初めてのトレーニング
2021年07月18日
なでしこジャパンは17日(土)、東京オリンピック初戦となるカナダ女子代表戦が行われる北海道に入って初めてのトレーニングを行いました。
チームは昼食前にビデオミーティングを行い、14日(水)に行われたオーストラリア戦を映像で振り返りました。移動日とオフでサッカーから離れてリフレッシュした頭をまず戻します。攻守における多くの成果と、残された改善点について映像をテクニカルスタッフがピックアップしてまとめ、整理してチームに“インプット”します。目的はあくまで選手たちのプレーの改善であり、次のトレーニング、次の試合で選手が“アウトプット”することです。試合のハイライトを羅列するだけではなく、できたことを継続させ、できなかったことを含めて改善するために、何に対してどう取り組むべきか働きかけます。ミーティングを締めるにあたり高倉麻子監督は、「オリンピックアスリートとして見られている。立ち居振る舞いにも自覚を持った行動を心がけて。一つのチームとして、最高のパフォーマンスを発揮するためにもチームワークが大事。みんなで助け合ってやっていこう」と改めてスタートを切りました。
その後は17時からオリンピック期間に入って初のトレーニングを行いました。ユニフォーム同様にオリンピック仕様になったウェアを身にまとった選手を集め、「移動日、オフと一度リラックスしたモードからしっかり切り替えて」(高倉監督)と切り出し、21日(水)に控える東京オリンピックの初戦・カナダ女子代表戦に向けてチームは再起動しました。攻守に成果と課題を手にしたオーストラリア戦を振り返り、「攻守にプレースピードを上げていこう。そのためにも判断スピードもあげないといけない」と、強豪国のスピードを意識して取り組みました。
東京オリンピックのサッカー女子競技初戦・カナダ女子代表戦は21日(水)19:30、北海道/札幌ドームでキックオフ予定です。
監督・選手コメント
高倉麻子 監督
札幌で初のトレーニングを終えて、いよいよ始まるなと思いますし、今日も素晴らしいピッチでトレーニングができました。自分たちの課題に向き合い、いい練習ができました。ここからみんなで気を引き締めて初戦に向かっていきたいです。なでしこの生命線であるテンポよくパスをつなぐサッカーの質は上げていきたいですし、守備面でも、個人でも組織でも修正をかけながら、カナダ戦に向けて仕上げていきたいと思います。
MF #13 塩越柚歩 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
自分はここまで強豪国と戦う機会がなかったので、オリンピック直前にオーストラリアを相手に試合ができたことはいい経験になりました。身を持って知ることができた部分がありましたし、何よりも心構えが持てました。ここから何を大きく変えるというよりは、コンビネーションを良くしていくことや、意識を合わせていこうというところでチームとして話しています。守備面では、スカウティングのおかげもあって個人的にもチーム的にもうまくできたと思っています。1対1でも抑えることができたり、通用する部分もあると感じました。ずっと夢に見ていたオリンピックがいよいよ始まるということで、自分が持っている力を出し切ることはもちろん、みんなで頑張った結果としていい景色を観たいと思います。1試合1試合丁寧に戦っていきます。応援よろしくお願いします。
FW #9 菅澤優衣香 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
オーストラリア戦を経てコンディションも上ってきて、カナダ戦に向けて残り3日、いい準備をしていきたいです。オーストラリア戦はシュート数が少なかったので、そこはしっかりと数を増やして、最後ゴールを決めることが大事なので取り組んでいきます。開幕に向けていいイメージがあるので、しっかり臨めるようにしたいです。チームはオンとオフの切り替えがしっかりできていて、オフは和気あいあいといい雰囲気です。前日のオフの日は、体を休めることを第一に、しっかりと食事もとって休養に充てることができました。東京オリンピックでは厳しい戦いが続くと思いますが、チームでしっかりと戦って、まずはノックアウトステージ目指してがんばります。
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)