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なでしこジャパン 残されたわずかな時間でさらなる積み上げを
2021年07月20日
なでしこジャパンは19日(月)、前日の体調不良から復帰した高倉麻子監督の指導の下、2日後に迫った東京オリンピック初戦・カナダ戦に向けてトレーニングを行いました。
東京オリンピック前最後の強化試合・オーストラリア女子代表戦を戦った大阪から移動して札幌に入って5日目を迎え、チームはオリンピック仕様の生活にも慣れてきました。日を追うごとに生活のリズムが安定し、勝手も分かるようになって余計なストレスもなくなり、いよいよ迎える初戦・カナダ戦に向けて集中力も高まります。選手たちも口々にチーム状態の良さを話すなど、順調な仕上がりを見せています。
昼のミーティングでチームコンセプトを振り返り、自分たちのプレーモデルをあらためて確認。残されたわずかな時間で少しでも成長できると信じ、1時間強のトレーニングでは特に連係面に力を入れて取り組みました。
そんなチームに、北海道のサッカーファミリーから応援メッセージが書かれた横断幕が届きました。一つ一つのメッセージに目を通した選手たちは、いただいた応援と期待をパワーに変えて、21日(水)カナダ女子代表戦に臨みます。
選手コメント
FW #9 菅澤優衣香 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
本当にいよいよ大会が始まるなという気持ちです。初戦は大事になるので、しっかり勝っていい流れを作りたいと思います。少ないチャンスを決めるのが大事になると思っていて、前半は相手も体力もあってアグレッシブに来ると思いますし、勝負は後半かなと考えています。90分で勝ち切るというところを目指してやっていきたいと思います。前半に出るのか後半に出るのか、いつ試合に出るかはわかりませんが、与えられた時間で結果を出せるように、フォワードとしての仕事としてチームを勝たせる得点を決めたいです。カナダは、高さとスピードという点では先日戦ったオーストラリアと近いものがあると思うので、日本の持ち味であるポゼッションサッカーでうまく崩していきたいです。
FW #10 岩渕真奈 選手(アーセナル/イングランド)
チームの状態はとても明るく、いい雰囲気でやれています。初戦までのあと2日、いい準備をして臨みたいと思います。オーストラリア戦の反省としては、映像を見返しても、攻撃のときに選手同士の距離感が遠いと思いました。各個人がもう少し運動量を上げて距離感を短く保つことによって生まれるスペースや連係があると思うので、そこは各個人で上げていくことを意識してやっていきたいです。当初計画されていた姿とは違う形で開催される東京オリンピックにおいて、スポーツの価値というものが問われていると思っています。小さな女の子はもちろんのこと、女子サッカーを応援してくれている人たち、支えてくださっている人たちに全力のプレーを届けるということだけでなく、今まで以上に背負うもの、意識するものは自分の中にあると感じています。
FW #11 田中美南 選手(INAC神戸レオネッサ)
カナダ戦まであと2日ですが、始まればすぐに終わるんだろうなというところと、個人的にはコンディションも上がってきていて、チームの雰囲気もすごくいいので、楽しみです。オーストラリア戦では途中交代で本番でも交代で試合に起用されることもあるかと思いますが、まずは試合にうまく入ることと、そのときにチームが必要としていることを全力でやることを心がけています。例えばアクセントを付けるのか、しっかり流れを見極めてキープするのか、そういうところを判断して試合に入りたいです。その中でも個人的には点を取りたかったですし、貪欲にゴールは目指したいと思います。日本で開催されるオリンピックということで、ストレスもない状況ですが、対戦チームと時間を分けて練習会場を使ったり、ホテルの近くで、バスですれ違ったりという環境なので、「あぁ、この人たちと戦うんだな。いよいよ始まるんだな」と感じています。
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)
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