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なでしこジャパン MS&ADカップ2023とFIFA女子ワールドカップへ向けて始動
2023年06月28日
なでしこジャパン(日本女子代表)は6月27日(火)、MS&ADカップ2023およびFIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023に向けて、千葉市内で始動しました。
6月13日に発表した両大会を戦うメンバーのうち、所属クラブでのシーズンが継続している遠藤純選手と浜野まいか選手を除く21選手が集まり、そこにトレーニングパートナーの3選手を加えた24名が顔を合わせました。練習前のミーティングでは池田太監督から「ここから新たな出発をしていこう」と、世界の舞台に向かっていくチームに、思いを新たにする言葉が発せられました。このチームが立ち上がった2021年10月から約1年9ヶ月にわたり、チームとしての基盤を作り、完成度を高めながらも、選手はそれぞれに大舞台に向け競争を続けてきました。そのメンバーが決まった今、チームはここからより一体感を高めて試合に臨んでいきます。
初日の練習は終始リラックスしたムードの中、身体の立ち上げを中心としたメニューに取り組みました。5月末~6月初旬にシーズンが終了した欧州クラブ所属選手、6月10日にWEリーグの最終節を戦った選手、そして始動直前まで所属チームで試合を戦ってきた杉田妃和選手など、選手によってコンディションには差異があります。その中で全体のバランスを整えながら、大会に向けて状態を高めていくこともこのトレーニングキャンプで重要なテーマのひとつとなります。「個人個人の足並みを揃えながら上げていき、ワールドカップ初戦までの流れや仙台での試合に向けて必要なトレーニングをし、コンディションを整えていく」と池田監督。この日はランニングやボールを使った基本的な動作で心拍数を上げながら、最後は4つのゴールを置いたピッチでのミニゲームで汗を流し、約100分のトレーニングを終了しました。
翌28日(水)からは2部練習も始まり、コンディショニングと合わせ、これまでチームで積み上げてきたことの再確認や、新たな上積みを図るトレーニングに取り組んでいきます。チームは7月6日(木)まで千葉市内でのトレーニングキャンプを続け、その後7月14日(金)のMS&ADカップ2023(対 パナ女子代表/ユアテックスタジアム仙台)を経てFIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023に向かいます。
監督・選手コメント
池田太 監督
みんなフレッシュな気持ちで集合できたと思います。このトレーニングキャンプ、宮城での直前トレーニングキャンプ、MS&ADカップ2023、そしてワールドカップに向けての良い準備として、いい表情で集まれたと思います。最初のミーティングではここから出発だということと、決まったこのメンバーで戦っていくぞ、ということを話しました。選手が全員揃った時に改めて話すこともあると思いますが、このメンバーで新たな出発をしていこうと話しました。キャプテンはワールドカップも(熊谷)紗希だと本人、チームともに話しました。経験もありますしリーダーシップもある選手です。ピッチ内外で、スタッフも選手の誰とでもコミュニケーションが取れるので、ピッチ内外で中心となってチームをまとめてくれたらと思います。
このトレーニングキャンプで新たに上積みを作ることもそうですし、今まで積み上げてきたことの再確認、あとは細かい部分の共有ごとも増やせるかなと考えています。それはトレーニングでもミーティングでも、個別に話すこともできるので、小さいことも見逃さず詰めていく時間にしたいです。
我々は2011年に優勝していますし、一試合一試合を戦って頂点を目指します。このグループの新しいチャレンジなので、一試合ごとしっかり戦っていくことも目標になるし、前回大会を超えていくこともその中で目標になります。一試合ごと勝ち上がっていきたいです。
GK 山下杏也加 選手(INAC神戸レオネッサ)
初日なのでみんなフレッシュで、練習もミニゲームなどリラックスしてコミュニケーションも取りやすいメニューで良かったです。いよいよワールドカップだという実感はまだ湧いてないですが、現地に行けば自然とワールドカップを感じることが増えると思います。WEリーグアウォーズの時に安藤梢さんが右前に座っていらして、そのときにチームワークが一番大事だから頑張って、と言ってくださいました。チームの平均年齢も若くなりましたし、その中で自分は2回目のワールドカップになるので、チームワークと雰囲気作りは意識したいです。
前回大会までと違い、今回はシーズンが終わってからのワールドカップになるので、調整はしやすいと思っています。自分としてはシーズンが終わってから一度サッカーから離れてリフレッシュしようと思っていました。ここからもけがをしてはいけないので、自分のペースで大事にやっていきたいです。
FP 猶本光 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
今日に関しては身体を起こすメニューが多く、楽しく終えられたなという感じです。ワールドカップは初出場になりますが、このチームが始動してからほとんどの合宿に参加していますし、特にそこに初めてという思いはありません。年齢的にも上になりますが、そこへの気負いも特にありません。メンバーが発表されたときはすごく嬉しかったですが、その時も含めて目標としてきたのはワールドカップでどういうプレーを見せられるかで、それを考えて練習してきました。どういうプレーを見せられるかが大事なので、まだゴールではありません。(先輩たちと話す中で)これまでのなでしこも、しっかり全員で守ってギリギリでスライディングして、それでバーに当たった相手のシュートをみんなでまた掻き出して、そして最後に宮間(あや)さんの精度の高いセットプレーと、それを中で合わせられる選手がいて、その1点で勝った試合が何試合もあったと言っていました。やはりキッカーは大事ですし、宮間さんがすごく練習されていたことも聞いています。自分もセットプレーのキッカーとしてやっていくために練習を重ねてきましたし、味方と合わせてなでしこジャパンの武器にしていきたいと思っています。
FP 林穂之香 選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
海外クラブ所属の選手とWEリーグクラブ所属の選手でオフの期間は違いましたが、各々このキャンプに向けて調整して体を作って入ってきていますし、ここでみんなのコンディションを見ながら合わせていければと思います。自分のいいところ、守備の部分をしっかりアピールしながら、ずっと課題だった前にボールをつけるところについてもやっていきたいです。大会ではスタートから試合をやっていきたいという気持ちを持ちながら、選手によって色々と役割があると思うので、チームが勝つために自分の役割をしっかりやっていきたいという思いです。(海外リーグでプレーし)速いスピード感やフィジカルの中でやってきたので、対峙した時にギャップ無く対応できると思っています。縦への意識、スピード感を持って縦に攻めていくことはウェストハムで意識していたところですし、なでしこにもそこを還元してゴールに迫っていきたいです。10代の頃を含めて今までの経験もそうですし、海外で試合に出たり、出なかったり、途中交代も経験して、細かい部分で自分に矢印を向けて考える時間もあったので、そういうところは成長してきたと思います。ここからは自信を持って自分のいいところを、全部を出せるようにしていきたいです。
2023年7月14日(金) 19:05 キックオフ vs パナマ女子代表
会場:宮城県/ユアテックスタジアム仙台
大会情報はこちら
FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023
大会期間:2023年7月20日(木)~2023年8月20日(日)
グループステージ
第1戦 7月22日(土) 16:00(日本時間)vs ザンビア女子代表
第2戦 7月26日(水) 14:00(日本時間)vs コスタリカ女子代表
第3戦 7月31日(月) 16:00(日本時間)vs スペイン女子代表
大会情報はこちら
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