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なでしこジャパン、スイス戦を意識してゲーム形式で調整

2015年06月06日

なでしこジャパン、スイス戦を意識してゲーム形式で調整

カナダに入って5日目を迎えたなでしこジャパンは6月5日(金)、バンクーバー市内で夕方にトレーニングを行いました。さわやかな風が吹く中、人工芝のピッチには強い日差しが降り注ぎました。

8日(月)のグループステージ初戦・スイス戦に向けて準備を進めるなでしこジャパンは冒頭15分のみを公開しました。体をほぐした後は、佐々木則夫監督がホワイトボードを使って選手たちに熱心に指示を送ります。

その後はYo-Yoテストを行い、心拍数を計測。選手一人一人のコンディションをチェックしました。佐々木監督は、「キャンプの初めの数値と比べると回復力が良くなっています」と話し、人工芝については「ボールの回転がいつものように出ない部分は確かにありますが、実際の試合会場で感覚をつかむことが大事です。ピッチに水を撒くか撒かないかでボールの伸びにも違いが出てくると思います」と対応力の大切さを示唆しました。

なでしこジャパンはこの日、スイス戦を意識してゲーム形式のトレーニングを行い、調整を積み重ねました。

選手コメント

MF #8   宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
今はやるべきことを固めていく感じです。トレーニングの最中でも、やりながらプレーの確認をしています。日本の人工芝とは違いますし、スタジアムの人工芝の状態もまだ分かりませんが、問題ないと思います。
どんな大会でも初戦は難しいものです。結果を考えるあまり自分たちのサッカーができなくなるのではなく、最初から勢いよく行けるようにしたいです。日本での2試合の親善試合の対戦相手よりも、守備の時間が増える部分があると思うので、全員で連動して対応したいと思います。誰がピッチに出てもいいように準備をして、やるべきことを最大限にやるだけです。

FW #11   大野忍 選手(INAC神戸レオネッサ)
人工芝については、ここにボールが来るだろうと思っても違うところにきたりするので、最後までボールを見て慎重にコントロールしなければいけないと感じています。意外に強く出しても途中で止まるなど、日本人にとっては有利かなと感じる部分もあります。裏に出たボールに対して最後まで諦めないプレーを出せれば最終的に得点にもつながるのかなと。良い方向に捉えることも必要です。自分自身も含めてみんなまだ慣れてない部分はあると思いますが、しっかりと対応できるように直していけることが技術(のひとつ)ですし、それができるのが私たち日本人の特長だと思います。前線の選手は攻撃への意識をしっかり持ってプレーできています。

GK #21   山根恵里奈 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
人工芝は場所によって、チップの多いところと少ないところでボールの跳ね方が違うと感じています。ボールがぶれやすい面もあります。自分たちのキックも気をつけなければいけないですが、相手がシュートしたボールもぶれやすくなると思うのでしっかり対応できるようにしたいです。
初戦のスイスは、全体的に縦に速い印象がすごくあります。サイドの選手もパワーやスピードがあり、難しい体勢でも良いクロスを上げてきます。海外の選手はどの国でもスピードの速い選手が多く、その中で高さのある選手もいます。しっかりとみんなで協力しあって一つ一つ危険なエリアをつぶして守ることが、日本の守備の良いところです。しっかりと声をかけあって連係していきたいと思います。

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