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なでしこジャパン、決勝の地バンクーバー入り

2015年07月03日

なでしこジャパン、決勝の地バンクーバー入り

なでしこジャパンは7月2日、FIFA女子ワールドカップ カナダ2015の準決勝での勝利から一夜明けて、5日(日本時間6日)のアメリカとの決勝戦開催地であるバンクーバーへ入りました。

チームは2日午前、エドモントンから大会組織委員会が用意したチャーター便で空路を移動。バンクーバー国際空港に隣接するプライベートジェット専用エリアに降り立ち、用意されたバスで市内のホテルへ向かいました。

バンクーバーはチームがグループステージ1、2戦とノックアウトステージ1回戦(ラウンド16)を戦った慣れ親しんだ場所であり、大会連覇を懸けて決勝戦を戦う場所です。その土地に戻って来ることができたという嬉しさが、選手たちの表情にうかがえました。

空港からホテルに到着後、選手たちはすぐに散歩とストレッチで体をほぐし、疲労回復に努めました。その後は自由時間となり、各選手は短いフリータイムを思い思いに過ごしました。

1991年から始まったFIFA女子ワールドカップで、連覇は2003年大会と2007年大会に優勝したドイツのみです。

史上2チーム目となる大会連覇へ、あと1勝と迫ったなでしこジャパンの佐々木則夫監督は、「精神的にも体力的にもリラックスしながらしっかり調整したい」と話しています。

決勝の対戦相手のアメリカとは、2011年の前回大会の決勝で対戦して、延長2-2の末にPK戦を日本が制して、初優勝を果たしました。しかし、翌12年のロンドン・オリンピック決勝での対戦では、日本はアメリカに1-2で敗れて、銀メダルを手にしました。

佐々木監督は、「アメリカと互角に近く戦えるようになってきたが、ここで自分たちのサッカーで勝ち切れるかどうか」と話し、「意識とチームワークをしっかり持って挑みたい」と語っています。

チームは3日から決勝のアメリカ戦へ向けて練習を再開します。

一方、この日、FIFA(国際サッカー連盟)が今大会の各賞候補者を発表しました。

なでしこジャパンから主将のMF宮間あや選手(岡山湯郷Belle)とDF有吉佐織選手(日テレ・ベレーザ)が最優秀選手賞にあたるゴールデンボール賞候補に、GK海堀あゆみ選手(INAC神戸レオネッサ)が最優秀GK賞にあたるゴールデングローブ賞候補に入りました。日本が優勝した2011年大会では、MF澤穂希選手(INAC神戸レオネッサ)が受賞しています。

ゴールデンボール賞候補は全8選手で、日本の2選手以外にアメリカのDF Julie JOHNSTON選手、MF Carli LLOYD選手、MF Megan RAPINOE選手、フランスMF Armandine HENRY選手らが名を連ねています。また、ゴールデングローブ賞候補は3選手で、海堀選手のほかにアメリカGK Hope SOLO選手、ドイツGK Nadine ANGERER選手の名が挙がっています。各賞の受賞者は5日の決勝戦の後に発表されます。

監督・選手コメント

佐々木則夫 なでしこジャパン(日本女子代表)監督
バンクーバーでの決勝を目標に選手たちが頑張ってきましたので、バンクーバーに戻れて良かったです。アメリカとは2011年のドイツ大会、2012年のロンドン・オリンピックと、だんだんと互角に近く戦えるようになってきているので、ここでしっかりと自分たちのサッカーで勝ちきることができるかにチャレンジしたいです。この4年間で選手個人として、また、なでしこジャパンのチームとして、積み上げてきたものをいかに出せるかだと思います。大舞台で失敗を恐れずにのびのびとやれれば、通用するものがあると確信しているので、選手たちには大胆にアメリカと戦ってほしいです。決勝まではわずかな日数しかありませんが、精神的にも体力的にもしっかりとリラックスしながら調整して、意識とチームワークをしっかりと持って、アメリカ戦へ挑みたいと思います。

MF #9   川澄奈穂美 選手(INAC神戸レオネッサ)
アメリカは顔を知っている選手も多いので、どういうプレーをしてくるか、ある程度は把握していますし、ドイツ戦を見ても「アメリカはアメリカだな」と感じました。苦しい試合になると思いますが、全員で勝ちにこだわって戦いたいです。ここからは良い準備をすることが一番大事ですし、もう一度ビデオを見て、相手の癖などを見つけたいと思っています。お互いの良さを出し合える決勝戦になれば良いと思います。

FIFA女子ワールドカップ カナダ2015

決勝
なでしこジャパン(日本女子代表)  vs アメリカ女子代表
日本時間 7/6(月)8:00 キックオフ(予定)

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