ニュース
なでしこジャパンを目指して3日間の活動を終了 なでしこチャレンジトレーニングキャンプ
2020年12月10日
なでしこチャレンジのトレーニングキャンプが7日(月)から千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドで行われ、9日(水)に3日間の活動を終えました。
なでしこチャレンジを経てなでしこジャパンに定着した選手も多く、これまでと同様に指導するスタッフは高倉麻子監督以下なでしこジャパンのスタッフが揃いました。なでしこジャパンが、そして日本が目指すサッカーの実現を目指してなでしこリーグから選ばれた選手たちはなでしこジャパンと同じテーマでトレーニングに取り組みます。「パスサッカーの質の向上が日本のサッカーの生命線ではあるものの、そのためにも個の能力向上は欠かせない」と話した高倉監督は、トレーニングを通じて攻守にプレーの強度や、細部へのこだわりを大事にするように選手たちに働きかけます。2日目と3日目に行われたゲーム形式のトレーニングにおいては、その指導に呼応するにように選手たちは強度の高いプレーを見せていました。
活動終了時のミーティングで高倉監督は、「今はみんなを指導する監督という立場だけど、その前に自身もみんなと同じようにプレーしていた1人の先輩でもある」と話し、「小さいときに上手いと言われた選手がそのまま大きくなって成功しているわけではない。未来に向かって努力を続けてほしいし、皆の成長を楽しみにしている」と締めくくり、帰路につく選手たちの背中を見送りました。
監督・選手コメント
高倉麻子 監督
なでしこジャパンに食い込めるような選手をなでしこリーグの中から探してこの活動を続けています。このグループはなでしこジャパンのラージグループだということを伝え、なでしこジャパンがどういったサッカーをしているのかを共有し、日本のサッカーをするために、パスサッカーの質の向上のために必要なことを伝える中で皆前向きに取り組んでくれました。リーグが終わって皇后杯が始まるというタイトな日程の中でも派遣してくれたクラブには感謝していますし、体がしんどいでしょうけど集中してファイトしてくれた選手たちには満足しています。選手たちは真摯にサッカーに取り組む学ぶ姿勢を見せてくれる中で、東京オリンピックに向かって夢を追いかけてほしいです。また、東京オリンピックで終わりではなく、サッカー選手として未来に向かって成長するために必要なことをこの活動を通じて感じ取って貰えれば嬉しいです。東京オリンピックを目指すなでしこジャパンとして、またみらいのなでしこジャパンにとっても非常に有意義な活動になりました。
DF 守屋都弥 選手(INAC神戸レオネッサ)
なでしこチャレンジはチームという形ではありませんが、高倉監督も「なでしこジャパンとなでしこチャレンジは一つのチームだ」と話してくれて、そこには自分にも可能性があると思っています。なでしこジャパンで取り組んでいることをここでも指導してくれて、同じチャンスがあると言われてもいるので、食らいついていきたいです。自分はこういう選手だ、こんなことができるんだということを示していかないと上には行けないと思うのと、それに加えてここで取り組むことをプラスアルファさせてやっていかなければと思っています。この活動を経てなでしこジャパンに定着した選手もいて、東京オリンピックが1年延期されたことは自分なりにチャンスと捉えています。オリンピックが今年だったら出られなかったと思いますし、来年に期間が延びたということで自分の持ち味を出して必ずなでしこジャパンに行きたいです。
MF 長野風花 選手(ちふれASエルフェン埼玉)
久しぶりの参加で、積極的に攻撃に絡むプレーやゲームコントロールを意識して取り組みました。3日間通して所属クラブとのレベル差を感じましたし、特に守備の強度を上げる必要があると感じました。今回ゲームを行った中では勢いのある選手が多く、前に前にというゲームの状況の中で急ぐ必要がない場面もあったので、そこは自分がもっとコントロールできたらよかったです。東京オリンピックが1年延期されたことは私にとっては成長する期間や活躍するチャンスが与えられたと思っているので、このチャンスを掴み取れるかどうかだと思っています。日々レベルを高く保ちながらさらに成長していけるように頑張りたいと思います。
FW 南野亜里沙 選手(ノジマステラ神奈川相模原)
なでしこチャレンジに選ばれたのが3回目で、期間が2年ほど空いて再度チャンスをもらえたということで、自分のプレーを発揮しようと思いました。今季チームはリーグ8位で終わり、個人的にも7点しかとれていないので、選ばれたことには正直驚いています。クラブでもサイドやトップ下、フォワードといろいろなポジションでプレーして、その中で今季は裏への飛び出しを意識していたので、なでしこジャパンでも取り組んでいるという部分でもあり、そこが評価されたのかなと思っています。同じチームになでしこジャパンに選ばれている松原有沙選手がいて刺激になっています。松原選手が体も大きく技術もしっかりしている選手なのに対して自分は小柄なので、また違う部分でチャレンジしていきたいと考えています。なでしこチャレンジの活動を通じて、ひとつひとつのプレーへのこだわりや対人の強度など、トレーニングから突き詰めていかないといけないと改めて感じました。
FW 浜野まいか 選手(セレッソ大阪堺レディース)
今回選ばれたことには驚きました。ここでは、プレーひとつひとつが終わるたびに皆で改善点を話し合っていて、そこはクラブと比べて多いと思いました。この活動に臨むテーマとしては、もちろんフォワードとしてゴールを決めたいという思いはありますが、それだけでなく、ゴールに向かう強いアクションにも取り組んでいきたいと考えています。ゲームも行う中で、味方も相手もどちらも技術が高くて、楽しくプレーできました。3日間という短い活動ですが、その中でもやはりフォワードとしてゴールという結果を残せればと思っています。日本で開催されるオリンピックなので、家族も見に来られますし、頑張ってメンバーに選ばれたいと思っています。
スケジュール
12月7日(月) | PM | トレーニング |
---|---|---|
12月8日(火) | AM/PM | トレーニング |
12月9日(水) | AM/PM | トレーニング |
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※全チームスタッフ、選手は集合時にSmartAmp法検査を実施します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般の方におかれましてはトレーニングの見学は一切できません。
※選手やスタッフによるサイン、握手、写真撮影、プレゼント受け渡し等の対応も自粛させていただきます。
皆さまのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。
最新ニュース
- JFA 2024/11/21 【不服申立委員会】 2024年11月21日付 公表
- JFA 2024/11/21 【裁定委員会】 2024年11月21日付 公表
- 選手育成 2024/11/21 バイエルン・ミュンヘンへ短期留学 JFAとアディダスによる育成年代の選手を対象としたプロジェクト「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」~2024年度 第三弾が始動~
- 大会・試合 2024/11/21 決勝(11/23)チケット当日券の販売について 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 大会アンバサダー三笘 薫 選手・CFCと協働 子どもたち30名ご招待
- 選手育成 2024/11/21 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に3選手を認定