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ビーチサッカー日本代表、大会2戦目はスペインに逆転負けを喫する ~ビーチサッカー国際親善大会(9/27~29@兵庫/明石市大蔵海岸公園)~
2019年09月30日
日本ビーチサッカー史上初の3カ国での開催となった明石市大蔵海岸公園での国際親善大会は、9月29日(日)に最終日を迎えました。
前日にタヒチ代表との一戦でPK戦の末に勝利したビーチサッカー日本代表は、FIFAビーチサッカーワールドカップタヒチ2013で準優勝した経験を持つ強豪スペインとの試合に臨みました。天候にも恵まれ、3日間で最も多い1,374人の観客が見守る中、試合がキックオフされました。
第1ピリオドでは、赤熊卓也選手(#2)や奥山正憲選手(#11)がオーバーヘッドシュートでゴールを狙いますが、ゴールネットを揺らすことができません。スペインもまた、タヒチ戦で4ゴールを挙げたサルバドル・アルディル・ナヴァロ選手(#11)が立て続けに2本のオーバーヘッドシュートを打ちましたが、いずれもGK照喜名辰吾選手(#1)がセーブします。両チームともに簡単にゴールを許さず、0-0のまま第1ピリオドを終えました。
待望のゴールは、第2ピリオドのキックオフと同時に生まれます。キックオフで浮かせたボールを茂怜羅オズ選手(#10)がシュートし、先制点を奪いました。14分にはスペインに1点を返されますが、16分には再び日本がゴール。山内悠誠選手(#9)が放ったオーバーヘッドシュートは惜しくもバーをたたきましたが、そのこぼれ球を大場崇晃選手(#7)がゴールに押し込み、再び1点をリードします。
しかし、スペインは20分、23分、24分と一気に3点を奪い、逆転。日本は、24分のキックオフで浮かせたボールを山内選手が左足で低めのコースを狙ってシュートし、1点を返しますが、その後、スペインも同じようにキックオフボールでゴールを奪い返します。し烈な展開となった第2ピリオドは、3-5でスペインがリードしたまま終えました。第3ピリオドでは、2点をリードして優位なスペインが、無理に攻め込むことなくボールを回して主導権を握ります。
日本はボールを奪い、ゴールを狙いますが、シュートは枠を捉えません。前日の疲労もある中で懸命に走り抜きましたが、34分にはスペインにさらに追加点を奪われ、日本代表は3-6で敗れました。激しい球際での攻防もありながらも、両チームともファウルはわずか1回ずつで、フリーキックのチャンスを与えることの少ないゲームとなりました。
試合後には、この試合の出場をもって日本代表通算100出場となった山内選手の記念セレモニーも行われました。記念ユニフォームと花束を贈呈された山内選手は「家族、そしてたくさんの方に見守っていただけている中で100試合目を迎えられたことに心から感謝している」と挨拶しました。「これまで自分が加わった日本代表の中では、2009年のアジア予選を含むワールドカップの頃が最も印象深いチーム。お互いによく理解できていて、チームとして成熟していた」と振り返り、「年齢と経験を重ね、自分の役割も少しずつ変わってきた。2009年の頃のような一体感のある、その頃を上回るような新たなチームづくりに貢献できるよう努めていきたい」と語りました。ラモス瑠偉監督は、「彼にとって記念すべき試合でしたので、勝たせてあげられなかったことは非常に残念」としながらも、「日本代表での試合が頻繁にあるわけではないので、100試合も出場したというのは、本当に素晴らしいこと」と讃えました。
監督・選手コメント
ラモス瑠偉 ビーチサッカー日本代表監督
こんなに素敵な大会を開催してもらい、こんなにたくさんの方に応援してもらえる良い環境で試合をさせてもらったので、今日みなさんに勝利をプレゼントできなかったことをとても残念に思っています。得点をリードしている時にボールポジションをもう少し大事にしなければいけません。選手たちには、焦りや緊張感もあったのかもしれません。負けることから学ぶことはたくさんあります。選手たちが肌で感じた経験をもとに、チームとして一体感を持って、ワールドカップに向けて成長していきます。
FP #9 山内悠誠 選手(東京ヴェルディBS)
今日の試合では、相手のやり方が見えているのにチームとしてアクションできませんでした。ボールの動かし方、選手の抜け出しなど、攻撃のアクションが少なく、後手に回る苦しい展開となってしまいました。守備に関してはできていることもあったので、これから攻めの比率を高くしていかないといけないと感じました。今日はたくさんの方に見守っていただく中で良い結果を見せられませんでしたが、ここが我々のピークではありません。ワールドカップに向けてしっかりと上げていくので、それに期待してこれからも応援していただければうれしいです。
FP #10 茂怜羅オズ 選手(東京ヴェルディBS)
立ち上がりは良かったと思いますが、徐々にミスが増えてしまいました。ミスをすることで、相手にはチャンスを生んでしまいます。スペイン代表チームはクレバーですので、第3ピリオドで自分たちは2点リードしているスペイン代表が回しているボールを追いかけて走らされる展開になってしまいました。同じことを繰り返してはいけないと感じています。とはいえ、この悔しい気持ちを引きずっていてはいけません。この後にはワールドビーチゲームスとインターコンチネンタルカップがありますし、ワールドカップに向けてしっかり準備していきます。
ホアキン・アロンソ・ゴンザレス ビーチサッカースペイン代表監督
日本はワールドカップにも出場する、本当に強いチームです。クオリティが高くて経験のある選手もたくさんそろっています。日本代表とタヒチ代表の試合も見てしっかりと分析し、とにかく我々にとってはミスをしないことが大事だと考えていました。ゲームをしっかりコントロールし、チャンスがあればしっかりと決め切ることが大事だということを強く意識し、試合に臨みました。考えていた通りに試合を支配する時間を多くすることができたので、勝利につなげることができたと感じています。
スケジュール
9月24日(火) | PM | トレーニング |
---|---|---|
9月25日(水) | AM/PM | トレーニング |
9月26日(木) | AM/PM | トレーニング |
9月27日(金) | TBC | 公式練習 |
7-8 | ビーチサッカータヒチ代表 vs. ビーチサッカースペイン代表 (明石市大蔵海岸公園) |
|
9月28日(土) | 4-4 (PK5-4) |
vs. ビーチサッカータヒチ代表戦(明石市大蔵海岸公園) |
9月29日(日) | 3-6 | vs. ビーチサッカースペイン代表戦(明石市大蔵海岸公園) |
※スケジュールは、チームのコンディション等により急きょ変更となる場合があります
国際親善大会
大会期間:2019/09/27(金)~2019/09/29(日)
会場:兵庫/兵庫県明石市大蔵海岸公園
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