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大会初戦、ホームのパラグアイに劇的勝利 ~FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019
2019年11月22日
ビーチサッカー日本代表は11月21日(木)、この日パラグアイの首都アスンシオンで開幕したFIFAビーチサッカーワールドカップの初戦に臨み、開催国パラグアイを相手に残り0.5秒の劇的弾で勝利を飾りました。
グループステージでグループAに入った日本は、現地11月21日(木)にホスト国パラグアイと対戦しました。現地時間午後9時キックオフの開始10分前。真っ先に姿を現したラモス瑠偉監督はベンチ左端に座り、うつむきながら静かに勝利を祈りました。
第1ピリオドは、日本が試合を優位に進めながら0-0に終わり、そして第2ピリオドの13分、日本に待望の先制点が生まれます。FP茂怜羅オズ選手の浮き球のパスを受けたFP奥山正憲選手が豪快にオーバーヘッドで叩き込みました。その3分後に、絶妙なアシストを決めたFP茂怜羅選手が追加点を奪い、流れが一気に日本に傾くと思われましたが、スタンドを埋めた地元ファンの大歓声に後押しされたパラグアイが22分に1点を返しました。しかし、第2ピリオド終盤の24分、日本は大黒柱のFP茂怜羅選手が見事なプレーでスタンドの溜息を誘います。相手ゴール左サイドで相手GKと1対1となってFP茂怜羅選手は無理やりシュートを打つのではなく、GKの頭越しにループパスを選択。ゴール前に詰めていたFP赤熊卓弥選手が、これを技ありバックヘッドでゴールに流し込み、パラグアイを突き放します。
第3ピリオドが始まって27分、FP茂怜羅選手が日本のゴールライン左で相手のファウルを受けて倒され、FKが与えられます。短い助走から右足を鋭く振り抜くとボールは、相手ゴールに近づくにつれてホップするような軌道で飛んでいき、ゴール右上隅に突き刺さりました。
この時点で日本代表はリードを3点に広げ、逃げ切り態勢に入ると思われましたが、そこから好守のリズムを崩して防戦一方に。27分と31分に連続失点、そして32分にはラモス瑠偉監督が審判団に異議を唱えたことで退席処分となってしまいました。
その直後、パラグアイにFKを決められて同点に追いつかれます。初のワールドカップ優勝を目指している日本代表が、よもやの引き分けスタートとなるところでした。が、電光掲示板が残り時間を「0.5秒」と表示した瞬間でした。左CKをFP赤熊選手が頭でねじ込み、土壇場で日本が勝ち点3を獲得しました。
グループステージは16チームが4組に分かれて総当たり戦を行い、各組2位までが準々決勝に進出します。日本代表は23日(土)にアメリカ代表と、そして25日(月)にスイス代表と対戦します。
監督・選手コメント
ラモス瑠偉 監督
試合には勝ちましたが、次の試合に繋がる勝ち方とそうではない勝ち方があります。最後の最後に選手が諦めることなく勝ち切ったことは良かったです。あの場面は次の試合に繋がります。試合前の国歌演奏中に怪我で戦線を離脱した後藤崇介選手のユニフォームを胸に掲げたことについては、彼はパラグアイに残ってチームのために手助けをしてくれ、一緒になって勝利のためにいろいろやってくれています。運命のいたずらで怪我をしてしまいましたが、本人の気持ちを考えながら「何か自分にできることはないか?」と考え、ユニフォームを掲げることにしました。
FP #10 茂怜羅オズ 選手(東京ヴェルディBS)
ゲームの入りは良かったと思います。守備から攻撃への繋がりも良かったし、実際に点も決められました。しかし、よくあることですが、自分たちで試合の流れを悪くしてしまい、相手にチャンスを多く与えてしまいました。ラモス監督の退席処分はキツかったです。監督はベンチにいるだけで選手たちに力を与えてくれますから。ロングシュートは、その前のFKがゴールの上だったので、もう少し下を狙って打ちました。蹴った瞬間に入ったと思いました。怪我でメンバー外の後藤選手については、ずっと日本代表からは外れていましたが、とにかく点を取ってくれる選手で、大会前の合宿地のブラジルでも調子が良かったのでとても残念です。
FP #9 山内悠誠 選手(東京ヴェルディBS)
ワールドカップに選ばれるだろうと過信していたわけではありませんが、フラットに考えて自分が外れるとは思っておらず、すごいショックでした。ただ、自分を見つめなおす絶好の機会になりました。「代表に選ばれることが当たり前だと思っていなかったか?」など考えつつ、自分の据えた目標が<皆で勝ち取る>ことが明確になりました。代表から外れたこと、追加招集されたこと、今ここワールドカップ本大会の現場にいることも含めて<無心>でいられるようになりました。開幕戦前夜の合流でコンディションは万全ではありませんが、2戦目以降も頑張ります。
後藤崇介 選手(東京レキオスBS)
プレーしているとそうでもないのですが、どうしても見ている方がヒヤヒヤしてしまいます。試合時間も、日本代表の試合になると早く感じてしまいます。ブラジル合宿中にスライディングをした際、砂の中に埋まっていた大きな石に左膝が当たり、怪我をしてしまいました。日本代表は強いですよ。この先勝ち上がってもやれると思います。
スケジュール
FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019 | ||
---|---|---|
11月21日(木) | 5-4 | 第1戦 vs ビーチサッカーパラグアイ代表 |
11月22日(金) | TBC | トレーニング |
11月23日(土) | 17:50 | 第2戦 vs ビーチサッカーアメリカ代表 |
11月24日(日) | TBC | トレーニング |
11月25日(月) | 17:50 | 第3戦 vs ビーチサッカースイス代表 |
11月26日(火) | TBC | トレーニング |
11月27日(水) | TBC | トレーニング |
11月28日(木) | TBC | 準々決勝 |
11月29日(金) | TBC | トレーニング |
11月30日(土) | TBC | 準決勝 |
12月1日(日) | TBC | 決勝/3位決定戦 |
※時間はすべて現地時間です。
※スケジュールは、チームのコンディション等により急きょ変更となる場合があります。
FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019
大会期間:2019/11/21(木)~2019/12/1(日)
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