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フットサル日本代表 紅白戦を中心とした強度の高いトレーニングで最後の追い込み

2021年09月12日

フットサル日本代表 紅白戦を中心とした強度の高いトレーニングで最後の追い込み

FIFAフットサルワールドカップ開幕を翌日に控えた11日(土)、フットサル日本代表はこれまでと同様にミーティングとトレーニングを行い、チーム戦術の完成度を高めました。

セットプレーがテーマとなったこの日のミーティングでは、日本のコーナーキックとキックインのパターンを復習しました。フットサルにおいて多くのゴールを生むセットプレーには各国ともに力を入れており、オーソドックスな形からトリックプレーまで、工夫を重ねながら様々なパターンが開発されてきました。チームとして多くの引き出しを持つこと、そして再現性高く実践することはもちろん大事ですが、ゴールを生むためにブルーノ・ガルシア監督は動き出しの順番やタイミング、お互いの距離、味方の利き足といったディテールにこだわってプレーすることを、映像を使用して説明。相手守備の状況やリアクションについて情報収集してプレーを選択することを選手に求め、ミーティングの最中も、映像の中でなにか起きているか、相手守備の状況はどうなっているか、どういったプレーの選択肢があるかなど、選手に問いかけながら話を進めました。

ブルーノ監督はトレーニング開始前、「ワールドカップ開幕前、今日が最後の高強度トレーニングになる」と説明。60分に限定される公式練習と、その翌日は試合前日ということで、この日が強度を高めることが出来る最後のセッションになりました。恒例のペラドン(得点を競い合うゲーム)で士気を高めたチームは、シュート練習とハーフコートのパワープレートレーニングをこなすと、その後の多くの時間を紅白戦に割きました。白熱した紅白戦では、逸見勝利ラファエル選手が切れ味鋭いドリブルからゴールを奪えば、室田祐希選手が自慢の快足で本気のチェイシングを見せるなど、実戦さながらの真剣味ある勝負が繰り広げられました。途中の休憩時間でも、パスの出し手と受け手の選手同士がプレーを振り返ってディスカッションする姿があちらこちらで見られ、前回大会出場を逃した経験を持つ星翔太選手が「些細なことでも思ったことや感じた違和感についてはその場で話して解決する事が大事」と話したことがチーム内で実践されていました。

12日(日)にはいよいよFIFAフットサルワールドカップリトアニア2021が開幕。日本は公式練習を経て、14日(火)に大会に登場します。

選手コメント

FP #5 皆本晃 選手(立川・府中アスレティックFC)
いよいよワールドカップが近づいてきました。このワールドカップに向けて5年間、ブルーノ監督と共に積み上げてきたものを、まだフットサルを観たこともない人たちにも届けられるように頑張りたいと思います。個人的には、ワールドカップにたどり着くまでに多くの時間を要しました。22歳で初めて日本代表に招集されてから約13年かかりました。大きな怪我や様々な困難を乗り越え、なんとかここまで来ました。長い間、自分を信じて支えてくれた人たちに感謝の想いを持ってプレーしたいと思います。また、長く代表で一緒に戦ってきた仲間が沢山いますが、全員がこの場所に来られた訳ではありません。同級生の滝田学選手と渡邉知晃選手とは長い間この日本代表を一緒に支えてきたつもりです。彼らの想いも代表してワールドカップでは頑張ります。

FP #10 逸見勝利ラファエル 選手(SLベンフィカ/ポルトガル)
いよいよワールドカップ開幕し、3日後には初戦のアンゴラ戦を迎えます。私たちには大きな自信があります。ワールドカップで待ち構えるあらゆる困難に対し、準備ができています。すべての試合を、全力を尽くして戦い、良い結果を得ること、そしていいニュースを日本のフットサルファンに届けることを願って臨みます。

FP #14 西谷良介 選手(名古屋オーシャンズ)
新型コロナウイルスの影響で1年遅れの開催となったこのリトアニアでいよいよ開かれるワールドカップ。AFCの予選は行われず、また国内でも行われなかった大会が沢山ありました。そういった状況の中で開催が決まったこのワールドカップには非常に意味があるものだと感じていると同時に、沢山の期待や希望、そして責任があると思っています。2016年、タシュケントで行われたワールドカップアジア予選で敗れてワールドカップ出場を逃したことは、胸が張り裂けそうになるくらい苦しかったし、きつかったです。絶望的でした。期待を裏切ってしまったこと、フットサル界の歩みや歴史を途絶えさしてしまったことに自信を無くし、どういう顔で帰国すればいいのかも分からずにいました。帰国した時には、すぐに駆けつけてくれた仲間がいて、寄り添ってくれた仲間、気持ちを共有し続けて切磋琢磨してきた仲間、また新たな道標となり自分たちの道を照らし続けてくれたスタッフが常に横にいてくれました。こんな自分でもいつも暖かく応援してくれるサポーター、フットサルファミリーの皆さんに勇気づけられ、皆さんがいてくれたこそ、もう一度心に火を点けてプレーすることができ、自信を取り戻すことができました。本当にあの時に寄り添い続けてくれた仲間がいたからこそ、ここまで歩んで来られたんだと強く感じています。フットサルを始めた時からワールドカップを目標にしてきました。当時はまだ漠然としていましたが、今ははっきりとしています。フットサル日本代表の歴史上最高の結果を収めること。自分たちの活躍で皆さんに元気や勇気、活力を届けられるように、次は自分がそれに応える番だと思っています。いよいよ始まるワールドカップにワクワクしていますし、侍魂を胸に仲間を信じて闘うのみです。

FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021

大会期間:2021/9/12(日)~2021/10/3(日)

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