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フットサル日本代表候補 バルドラール浦安のトレーニングマッチに3-2で勝利
2022年01月31日
4月に開催予定のAFCフットサルアジアカップ地区予選に向けて高円宮記念JFA夢フィールドで長期キャンプを実施していたフットサル日本代表候補は最終日の30日(日)、Fリーグ・バルドラール浦安とのトレーニングマッチを行い、13日間のトレーニングキャンプを打ち上げました。
4日前に行ったY.S.C.C.横浜との試合で浮き彫りとなった成果と課題を改善するためにトレーニングに取り組んできたフットサル日本代表候補。最終日の集大成として得点結果だけでなく内容も含めて勝利して活動を終えたいチームは、試合当日の午前中に散歩とストレッチをしてからビデオミーティングを実施し、チームコンセプトを再確認して試合に向けた準備を行いました。
試合は本番と同様にプレイングタイム方式で20分の2本を16:30キックオフで実施しました。この日のスターティング5にはゴレイロに矢澤大夢選手、フィールドプレーヤーに毛利元亮選手、金澤空選手、齋藤日向選手、堤優太選手がピッチへ送り込まれました。キックオフ直後は互いが相手の様子を窺いながらやや堅い展開が続きました。3分、本石猛裕選手が味方のパスを受けて振り返りざまにチーム最初のシュートを打ちますが惜しくもポストを直撃し先制点とはなりません。この日は相手に対して素早く身体を寄せて前線から効果的な守備を見せていたフットサル日本代表候補でしたが、ファールを早い段階で積み上げてしまい残り10分の段階で5つ目のファールを取られてしまいます。次のファールが取られると10メートル地点からの第2PKを与えてしまうため不用意なファールに注意しながら守備をし、前掛かりとなった相手に対してカウンターを狙っていきます。11分には相手GKのスローをカットした齋藤選手が一気にドリブルで敵陣へ前進しシュートを打ちますが、これは相手GKの正面に。徐々に日本代表候補の時間が長くなってきます。すると13分、日本代表候補チームが待望の先制点を奪います。相手が人数をかけてカウンターを仕掛けてきたところをクレパウジ・ヴィニシウス選手がボールを奪い、逆にこちらがカウンターを仕掛けます。左サイドに駆け上がっていた本石選手がパスを受け、狙いすました早いクロスのボールを蹴りこむとセグンドポストへ詰めた原田快選手が上手く合わせてゴールネットを揺らします。U-19カテゴリーから飛び級で今回初招集されたチーム最年少の得点に、ベンチ含め全員がさらに前のめりとなって相手ゴールへ迫ります。18分には毛利選手が相手の6つ目となるファールを誘い、フットサル日本代表候補が第2PKを獲得します。毛利選手がそのままキッカーを務めましたが狙いすましたシュートは相手GKのビッグセーブに阻まれてしまいます。19分、得点を奪おうと相手がフィールドの選手にGKのユニフォームを着せてフィールドプレーヤー5人でパワープレーを仕掛けてきます。しかし逆にボールを奪い、攻め上がった本石選手に対して相手のディフェンスのファールが再度取られ2度目の第2PKを獲得します。今度は先日も第2PKを成功したヴィニシウス選手がキッカーを務め、ゴール左下に流し込み追加点を奪い、2-0で第1ピリオドを終えます。
ハーフタイムに木暮賢一郎監督は、早いタイミングで5ファールとなったものの相手の第2PKを与えずに逆に2点を奪って後半戦に臨む選手たちを賞賛し、残り20分での戦術的な狙いを伝え、第2ピリオドに突入しました。矢澤選手に代えて高見政顕選手がGKとして投入され、さらにGKが攻撃参加をして得点を狙っていきます。一方で相手はキックオフからパワープレーを開始し、リーグ屈指の技術を誇るブラジル人の2選手が果敢に日本代表候補ゴールに迫力のある攻撃を仕掛けてきます。リスクを取りながら数的優位を作って攻撃を続けていた相手チームでしたが本石選手が自陣の深い位置でボールを奪い、無人のゴールへロングシュートを狙います。これは惜しくもポストに当たってしまいます。しかし25分、その本石選手が右サイドで相手からボールを奪うとGKとの1対1を制して追加点を奪います。3-0となり優位にゲームを進めたいところでしたが、相手チームの迫力ある攻撃に耐える時間が続きます。全員で声を掛け合いながら守備をし、チャンスを見つけてカウンターを狙っていきたいチームでしたが27分と31分に立て続けに相手に得点を許し、スコアを3-2とします。試合終了間際には毛利選手がペナルティエリア内でファールを受けて、PKを獲得しますがヴィニシウス選手のシュートは相手に止められ、追加点を奪えずに3-2で試合終了となりました。
試合終了後、最後のチームミーティングで木暮監督は、13日間の活動で最後まで全力で取り組んでくれた選手に対する労いの言葉を送るとともに、公式戦には大会レギュレーション上、今回招集した選手全員を連れていくことはできない、所属クラブでの活躍を期待していると伝えて解散となりました。フットサル日本代表は9月に開催されるAFCフットサルアジアカップの出場権をかけて4月に地区予選で中国、モンゴルと対戦します。
監督・選手コメント
木暮賢一郎 監督
このような状況下で13日間のトレーニングキャンプを行えたことに感謝しています。選手、スタッフ、関係者の皆さんと、対戦してくれたY.S.C.C.横浜、バルドラール浦安の皆さんにも改めて感謝の気持ちを伝えたいです。キャンプにおいては、トレーニング、試合共に成果と課題を感じながら、AFCフットサルアジアカップの地区予選に向けて良い準備ができたと思っています。引き続きフットサル日本代表の応援をよろしくお願いします。
GK 矢澤大夢 選手(バサジィ大分)
13日間の代表合宿で行われた横浜・浦安との練習試合で共に3-2と接戦をものにして勝利する事ができました。前体制の時はこの対Fリーグチームとの練習試合は苦戦し、なかなか勝てないときがありました。その経験からも今回のトレーニングマッチは難しくなると予想していましたが、内容はどうであれ、勝利したことにより自信がつきましたし、より一つのチームにまとまったという感触がありました。まだまだ課題はあるので、個々がそれをチームに持ち帰って、次の地区予選で集合した時までにレベルアップさせていることが絶対必要だと思います。個人的にはボールを持ち上がった際の選択、クリアランスのチョイスが課題だと分かったので、限られた時間で研究・練習していきたいと思います。いま一番大切なのは予選のメンバーに入るために全日本フットサル選手権でいいプレーをしてアピールすることなので、そこに向かって全力で頑張ります。
FIXO 齋藤日向 選手(シュライカー大阪)
はじめに、コロナ禍の中で約2週間のトレーニングキャンプができたことに感謝します。アジアカップ予選を想定したトレーニングマッチもあり、良かった部分や明確な課題がはっきりとした合宿になったと思います。自分に求められていることを体現し、プラスアルファで良さを出さなければいけないと思います。ここに選ばれるためには常に結果を出し続けるしかありません。そのための行動を毎日していきたいと思います。
ALA クレパウジ・ヴィニシウス 選手(ペスカドーラ町田)
今日の試合に勝つことができて、良いかたちでトレーニングキャンプを終えることができました。難しい試合でしたがチーム一丸となって勝つことができて良い経験になりました。次の予選に向けてまたクラブに戻って良いトレーニングを続けたいと思います。
ALA 原田快 選手(ペスカドーラ町田)
まず、コロナ禍の中いろいろな方々のサポートがあり、トレーニングキャンプが行われたことに感謝しています。13日間という長い期間で、アジアカップ予選を想定したトレーニングが行われました。最終日の浦安戦では、少しの出場時間でしたが、自分の得意なドリブルを積極的にでき、先制点を決めて、勝ちに貢献できたと思います。自分自身、初招集でとてもいい経験になりましたが、代表は結果を出さなければ残ることができないと思います。求められていることを常に出しつつ、またここに戻って来られるように努力します。
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