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【Match Report】フットサル日本代表 新体制での初陣に勝利【3月海外遠征(3/27-4/2@UAE)】
2022年03月31日
国際親善試合
2022年3月30日(水) KO時間 19:00(現地時間) 試合時間 40分(前後半各20分間のプレーイングタイム)
Zayed Complex Arena(UAE/フジャイラ)
フットサル日本代表 2-1(前半1-0、後半1-1)フットサルUAE代表
得点
1分 オリベイラ・アルトゥール(フットサル日本代表)
31分 フットサルUAE代表
37分 金澤空(フットサル日本代表)
スターティングメンバー
GK:黒本ギレルメ
FP:平田ネトアントニオマサノリ、吉川智貴©、クレパウジ・ヴィニシウス、オリベイラ・アルトゥール
サブメンバー
GK:高見政顕
FP:内田隼太、齋藤日向、金澤空、上村充哉、本石猛裕、原田快、毛利元亮、新井裕生
登録外メンバー(出場停止、怪我など)
GK:なし
FP:なし
マッチレポート
2021年11月に木暮賢一郎監督が就任した新フットサル日本代表にとって初陣となったアラブ首長国連邦代表(以下、UAE代表)との国際親善試合は、終盤まで同点で進む中、最後に日本が追加点を奪って2-1で勝利を収めました。
3月30日(水)19:00キックオフ。代表初キャップとなる選手が8名いるフレッシュなチームで臨んだ親善試合となりました。昨年末に新チームが立ち上がり、2度のトレーニングキャンプと今遠征で一貫して選手たちに日本代表エンブレムを身に纏って闘うことの意味を常々伝えてきた木暮監督。試合前のロッカールームでも、改めて選手たちに日の丸を背負って試合に臨むことがどういうことかを伝えた上で、14名の選手全員が力を発揮できると信じているから自信をもってプレーしてほしいと言葉をかけてピッチへ送り出しました。
この日のスターティング5には先日の全日本フットサル選手権で大会MVPを獲得して初招集となった黒本ギレルメ選手がGKに選ばれ、フィールドプレーヤー(以下FP)に平田ネトアントニオマサノリ選手、クレパウジ・ヴィニシウス選手、オリベイラ・アルトゥール選手、そしてキャプテンマークを巻いた吉川智貴選手がピッチに立ちました。試合開始早々から平田選手が強度の高いプレスで相手陣地に押し込むとボールがこぼれてきたところを思い切りよくシュートを放ちます。シュートは相手GKにはじかれてしまいますが、ポルトガルリーグでのプレー経験や代表選手としてのキャリアを、最初のプレーで若い選手たちに見せていきます。すると直後のCKから前回大会のFIFA フットサルワールドカップから日本代表でプレーするオリベイラ・アルトゥール選手の渾身のシュートがゴールネットに突き刺さり、開始わずか1分で先制点を奪います。幸先良くゴールを奪い、少し堅さの取れた日本代表は若手選手をローテーションさせながらピッチに投入していきます。2017年に開催されたアジアインドアゲームズに出場した上村充哉選手や新体制発足後コンスタントに招集されている齋藤日向選手、金澤空選手が気持ちを前面に出したプレーで相手ゴールへ迫ります。対するUAE代表は中東地域の特徴でもある高身長で体格に恵まれた選手が多いものの、日本は相手のストロングポイントに屈せず、嫌な流れとなっても冷静に対応していきます。10分にはチーム最年少の原田快選手が右サイドでボールを受けると左足でボールをコントロールしながら相手を交わしてゴールに向かってドリブルをし、最後にパスを受けた内田隼太選手がシュート。惜しくもクロスバーを超えてしまいますが日本が相手ゴールに迫る時間を多く作っていきます。その後も良い形から再三ゴールに迫りますがUAE代表の牙城を崩せず、1-0で第一ピリオドを折り返します。
ハーフタイムのロッカーで木暮監督は「前半、連係が合わず相手の展開を我慢する時間もあったが発足後3回目の活動だから上手くいかないことがあって当然。我々は国際経験を通して、試合に勝って成長していくチームだから、とにかく後半も勝利にこだわってプレーしよう」と激励を送ります。第2ピリオドからは高見政顕選手がGKとして投入されました。同点ゴールが欲しいUAE代表が序盤から積極的なプレスを仕掛けてきますが全員が集中して相手の攻撃の機会の芽を摘んでいくと、逆に日本代表が攻める時間が増えていきます。ここでも原田選手が強気のドリブルで相手を3人剥がして相手陣地に侵入すると、パスを受けた本石猛裕選手のシュートチャンスを生み出します。またサイドに大きく展開しながら相手を揺さぶり陣形を崩したところからヴィニシウス選手のシュートが僅かにゴールの外側をかすめるなど、追加点を取るために積極的に攻め込みます。しかし31分、自陣での交錯から相手選手にボールがこぼれたところ、高見選手との1対1を制して同点ゴールを奪われてしまいます。相手ベンチは喜びを爆発させ、その後は勢いに乗って日本ゴールに迫りますが日本も金澤選手や齋藤選手が強度の高いディフェンスで相手を自由にさせません。膠着状態が続きますが、試合終了3分前に金澤選手が放ったシュートがポストに当たり相手のゴールラインを割って待望の追加点を奪います。失点後のUAE代表はFPにGKユニを着せてパワープレーを仕掛けてきますが、最後まで集中を切らすことなく守り切り、フットサル日本代表が2-1で初陣を勝利で飾りました。
フットサル日本代表は31日にリカバリーを行い、4月1日にサウジアラビア代表との第2戦に臨みます。
監督・選手コメント
木暮賢一郎 監督
昨年末に始動してから、初の国際親善試合を行うことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。14人中8人が初の国際試合となり、準備期間も短いなか選手たちはタフに戦ってくれました。国際試合を積み重ね勝利を重ねながら強化を図るというコンセプトを体現できたと思います。2日後のサウジアラビア戦に向けて調整し、勝って帰国したいと思います。
FIXO #4 齋藤日向 選手(シュライカー大阪)
僕自身今日が初めての国際試合になりましたが、良くも悪くも印象に残る試合となりました。チームとして勝って成長していくために勝利は絶対に必要だったので勝つことができて良かったです。個人としてのパフォーマンスは良くはなかったですが、良かった部分を頭の中に残して次のサウジアラビア戦に向けて準備をしていきます勝ってUAE遠征を終えられるよう頑張ります。
FIXO #5 オリベイラ・アルトゥール 選手(名古屋オーシャンズ)
今日はとてもいい試合でした。今の僕たちの力が試せたと思います。まだ新しいチームになったばかりの状態で良くしていかないといけないところがたくさんありますが、勝利でスタートできたことが何より良かったです。一歩ずつですが強いフットサル日本代表になっていくと思います。
ALA #7 金澤空 選手(立川・府中アスレティックFC)
代表デビュー戦で初ゴールを決めることができ、とても嬉しく思います。前半はパスが相手に引っかかってしまう場面があり、なかなかリズムが掴めない時間帯もありましたが、後半に入って相手にも慣れていき、少しづつ自分の持ち味を出すことができたと思います。ですが、まだまだ足りないのでもっと武器を磨いていきたいです。
これから日本代表での試合数、ゴールを積み重ねていけるように最大限努力していきたいと思います。明後日にはサウジアラビア戦があるので、回復と今日の試合の反省をしっかりとして、2連勝して日本に帰りたいと思います。
ALA #12 原田快 選手(ペスカドーラ町田)
まずコロナ禍の中様々な方々のサポートがあり、海外遠征が行われたことに感謝しています。初めての国際試合でしたが、特に緊張もなくプレーでき、自分の得意なドリブルで、相手をかわすことはできましたが、相手をかわしたらゴールが入る競技ではないので、得点に絡むプレーをしたいです。そしてサウジアラビア戦ではゴールを決めたいです。