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【Match Report】フットサル日本代表 FIFAフットサルワールドカップ2024の開催地であるウズベキスタン代表との親善試合の第1戦に勝利 国際親善試合 11月海外遠征(ウズベキスタン)
2023年11月23日
国際親善試合
2023年11月22日(水) キックオフ時間19:00(現地時間) 試合時間40分(前後半各20分間のプレーイングタイム)
Yunusobod Sportcomplex(ウズベキスタン/タシュケント)
フットサル日本代表 2-0(前半1-0、後半1-0) フットサルウズベキスタン代表
得点
12分 長坂拓海(フットサル日本代表)
32分 金澤空(フットサル日本代表)
スターティングメンバー
GK:黒本ギレルメ
FP:吉川智貴、堤優太、金澤空、清水和也
サブメンバー
GK:フィウーザ・ファビオ、上原拓也
FP:石田健太郎、伊藤圭汰、山中翔斗、本石猛裕、ナカマツルアン、齋藤日向、内村俊太、中村充、長坂拓海
登録外メンバー(出場停止、怪我など)
GK:なし
FP:なし
マッチレポート
フットサル日本代表は、来年のFIFAフットサルワールドカップ2024の開催地であり、アジアの強豪国でもあるウズベキスタン代表との大事な初戦に臨みました。新監督就任後の初陣を一目見ようと集まった地元の大観衆の中、2-0で見事初戦を勝利しました。
前回、AFCフットサルアジアカップ2022の準決勝で対峙した両チームですが、そこから1年の歳月を経て来年のワールドカップに向けて着実にチームの積み上げを重ねてきた日本代表は、スペインの名将であるベナンシオ新監督を指揮官に迎えたウズベキスタン代表と相まみえました。試合を控えた前日の公式練習で木暮賢一郎監督はウズベキスタンが日本のフットサルでは酸いも甘いも味わった国である過去の経緯を選手たちへ伝え、ワールドカップの出場権を獲得して来年再びここでプレーすることを頭の中で描きながら試合へ臨みました。
ベナンシオ新監督の初陣を見届けようと超満員の観客による大歓声の中で始まった第1ピリオド、両チーム、やや硬い展開から試合が始まりますが、ホームの後押しを受けたウズベキスタン代表が徐々に積極的な攻撃姿勢を見せてきます。開始2分には相手GKがハーフラインまで持ち上がり、そのまま強烈なシュートを打ちますが先月開催されたAFC2022年の年間ベストプレーヤー(フットサル部門)の最終候補に選出された黒本ギレルメ選手がゴールマウスに立ちふさがり得点を許しません。しっかりと相手の攻撃を防ぎながら、フィールドのセットを代え、少しずつ日本代表も攻撃を仕掛けていきます。強烈な左足を武器とする山中翔斗選手が右サイドで相手との1対1を何度も仕掛けて縦にドリブルで突破してチャンスを作ると堪らず相手はファールで止めてきます。そこで得たフリーキックや相手のボールを奪ってカウンター攻撃など多くのバリエーションで相手ゴールに迫る時間が増えてくると、12分に待望の先制点を奪います。右サイドにフリーランでスペースへ走り込んだ本石猛裕選手がファーストタッチで相手を置き去りにして中央へ折返しのパスを送るとゴールへ走り込んできた長坂拓海選手が右足でゴールネットを揺らします。昨年のAFC大会ぶりの招集となり集合初日より「この活動は本当に結果にこだわりたい」と語っていた本人にとって、嬉しい日本代表初ゴールが決まりチームからも祝福を受けます。先制点を奪ってからもボールを握りながら上手く時間を使って相手ゴールへ迫り続けますが、ウズベキスタン代表も最後は体を張った守備でシュートをことごとく弾き、スコアが動かないまま第1ピリオドを終えました。
木暮監督はハーフタイムに「イニシアチブを持ってボールを保持しながらプレーができているのは良い点。ただし支配率を高めることは目的ではなく、あくまでフットサルは相手のゴールを奪うことが目的であることを忘れないように。勇気を持ってPIVOの選手へパスを付ける、大歓声のアウェイの雰囲気に飲み込まれて簡単なミスをすることがないように常に最適な対処をしていこう。」とチームを鼓舞し、チームは第2ピリオドへと向かっていきました。
ホームで負けるわけにはいかないウズベキスタン代表は第1ピリオドよりも1段ギアを上げて開始早々から迫力のある攻撃で日本ゴールに迫ります。相手の波状攻撃を上手くいなしながら攻撃へ転じたい日本代表でしたが、22分には相手の攻め上がりにピンチのシーンを迎えます。しかし、日本国籍を取得して代表初キャップとなったナカマツ・ルアン選手がしたたかにテクニカルファールで時計を止めて相手にペースを掴ませません。受け身に回る時間が増えていた日本代表でしたが、チームで快速を誇る金澤空選手と堤優太選手が相手の深い陣地のパス交換を全速力で追いかけてプレッシャーを掛けてボールを奪います。そのまま堤選手が狙いすましたシュートは惜しくもポストを直撃して追加点を奪うことはできませんが、ウズベキスタン代表へプレッシャーをかけていきます。すると直後の32分、味方との接触により30分から黒本ギレルメ選手に代わって出場していたフィウーザ・ファイビオ選手がキックインから味方のパスを受けて自陣よりドリブルで持ち上がりハーフラインを突破してファー側ポストへ素早いグラウンダーのパスを送ると金澤選手が左足で上手く合わせて日本代表通算10点目となるメモリアルゴールを奪い、2点差とします。残り4分台でパワープレイを仕掛けてくるウズベキスタン代表に対して我慢の時間が長く続きますが、最後まで集中を切らさず相手にゴールを許さず、そのまま試合終了のブザーがアリーナ内に鳴り響きます。
試合終了後、集まった熱狂的なサポーターに一礼をして会場を後にしようとすると日本代表チームのリスペクト精神が受け入れられ、会場内には「ニッポン!ニッポン!」と嬉しい歓声がとどろきました。余韻に浸ることなく、翌日に控える第2戦に向けてこの日の試合で浮き彫りとなった課題を修正しようとすぐに会話を始める選手たちへ木暮監督から労いの言葉と翌日に向けたメッセージが送られ、選手は会場を後にしました。チームは翌日に同時刻、同会場にて国際親善試合の第2戦に臨みます。
選手コメント
GK #2 黒本ギレルメ 選手(しながわシティ)
来年ウズベキスタンでワールドカップが開催されるため今回開催地で国際親善試合を行えることを嬉しく思うと同時に感謝しています。素晴らしい雰囲気の中で第1試合は2-0で勝利することができました。明日第2戦があるので今日よりいいプレーをして勝利したいと思います。応援よろしくお願いします。
FP #7 山中翔斗 選手(ペスカドーラ町田)
まずは初戦を勝てて良かったです。完全アウェイの中、最初の入りから最後までチーム全体で戦っていて、いい雰囲気だったと思います。今日の試合は今まで以上に自分の持ち味を発揮できたと思いますし、自信に繋がった部分もあります。チームのコンセプトも理解していますし、それぞれの選手の特徴も理解しています。その中でいい連係が取れたシーンも何回かありました。ただ疲れてきた時にパスミスや判断ミスがあるので修正して2戦目に挑みたいと思います。
FP #10 金澤空 選手(名古屋オーシャンズ)
まずは1戦目を勝利で終えることができ嬉しく思います。完全アウェイの中プレーできたことはチーム全員にとってプラスだと思います。チームとして積み上げてきた部分をうまく出せていた時間帯もありましたが、課題も多くみえた試合でした。映像ミーティングでも確認していたGKを使った攻撃から得点できたことは良かったので、継続していきたいです。明日も試合があるのでいい準備をして2連勝でこの遠征を終えたいと思います。
FP #16 長坂拓海 選手(バルドラール浦安)
まずは1試合目、チームが勝つことができて良かったです。目に見える結果を求めてこの代表活動に臨んでいたので、まず1つゴールという結果を出すことができて嬉しいです。ただ、動きの質やパスの質、戦術理解など課題も沢山出た試合になりました。明日もまた試合があるので、少しでも出た課題を整理して2戦目に臨みたいと思います。
国際親善試合
11月22日(水) 19:00 キックオフ予定(日本時間 11月22日(水) 23:00) vs フットサルウズベキスタン代表
会場:ウズベキスタン/Yunusobod Sportcomplex
11月23日(木) 19:00 キックオフ予定(日本時間 11月23日(木) 23:00) vs フットサルウズベキスタン代表
会場:ウズベキスタン/Yunusobod Sportcomplex