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SAMURAI BLUE、中国に2-1勝利で白星スタート ~EAFF E-1サッカー選手権2019~
2019年12月11日
SAMURAI BLUE(日本代表)は12月10日(火)、韓国の釜山で開幕したEAFF E-1サッカー選手権2019の初戦で中国代表と対戦し、FW鈴木武蔵選手(北海道コンサドーレ札幌)とDF三浦弦太選手(ガンバ大阪)の代表初ゴールで2-1の勝利を収め、3大会ぶりの優勝へ白星スタートを切りました。
国内組で臨んでいる日本は、この試合の先発にU-22年代からFW上田綺世選手(鹿島アントラーズ)、MF森島司選手(サンフレッチェ広島)、MF遠藤渓太選手(横浜F・マリノス)、MF橋岡大樹選手(浦和レッズ)の4人を起用。後者3人はこれが代表デビュー戦です。
また、GKには森保監督の下では初出場となる中村航輔選手(柏レイソル)を配して臨みました。中村選手は、2018年6月のパラグアイ代表との国際親善試合に交代出場して以来の代表戦です。
3-4-2-1のフォーメーションで三浦選手が最終ラインをコントロールし、MF橋本拳人選手(FC東京)とMF井手口陽介選手(ガンバ大阪)が中盤を固める中、若手中心の攻撃陣が積極的に仕掛けて勝利を呼び込む形となりました。
チームの集合から試合まで2日間の準備時間のみで、「サッカーの練習が1回もできなかった」(森保監督)という状況で迎えた試合で、立ち上がりこそ呼吸が合わない場面もあり、両サイドバックが高い位置をとって攻撃意欲を見せる中国に押し込まれる展開となりました。
しかし、時間の経過とともに日本はパスが回るようになり、左サイドから遠藤選手が持ち上がって、森島選手と絡んで攻撃のリズムを作ります。
前半17分には井手口選手のFKをニアで三浦選手が頭で流し、ファーサイドでDF畠中槙之輔選手(横浜F・マリノス)が右足で合わせ、ポストを直撃。そして、29分にはテンポ良くパスをつないで先制点を奪います。
左サイドでDF佐々木翔選手(サンフレッチェ広島)のパスを受けた上田選手が森島選手につなぎ、ペナルティエリアに持ち込んだ森島選手が右サイドに顔を出した鈴木選手へパス。「いいところに出せた」(森島選手)というボールに、走り込んだ鈴木選手が右足で合わせてゴールネットを揺らしました。鈴木選手は代表戦6試合目で待望の初ゴールです。
1点リードでペースをつかんだ日本はボールを支配し、主導権を握ります。37分には再び森島、遠藤、鈴木選手のコンビネーションで崩して相手ゴールを脅かしますが、ここは相手DFに阻まれました。
過去に2度優勝している中国は、この試合が初采配となるリ・ティエ(李鉄)監督の下、FWドン・シュエシェン(董学升)選手とFWタン・ロン(譚竜)選手にボールを集めて攻撃を試み、前半終了直前に左サイドからのクロスにドン選手が合わせますが、シュートは枠の外に流れました。
さらに中国は後半開始から反撃を仕掛けて日本ゴールに迫り、54分には左サイドからタン選手、ドン選手を経由してペナルティエリア右に顔を出したDFミン・ティアン(明天)選手がシュートを放ち、クロスバーを直撃します。
その直後にもCKの流れから押し込まれる場面を作られますが、日本はこれを凌ぐと再びボールをキープして攻撃を展開します。
70分には井手口選手の右CKに三浦選手がヘディングを叩きつけて2点目を奪いました。三浦選手もこれが代表初得点となりました。
日本はその後、FW田川亨介選手(FC東京)、MF相馬勇紀選手(鹿島アントラーズ)をベンチから送り出しますが、試合終盤になると、中国に押し込まれる展開になります。
そして90分に、ドン選手が右クロスに頭で合わせて1点を返しました。
中国は後半アディショナルタイムにも左クロスにドン選手が合わせて日本ゴールに迫りましたが、日本は最後まで1点リードを守って試合を終了。開幕戦で勝点3を手にしました。
これで日本は2000年AFCアジアカップ準決勝から続く中国戦の不敗記録を10に伸ばし、通算対戦成績は13勝7分7敗となりました。
日本は14日(土)に香港代表、18日(水)に開催国の韓国代表と対戦します。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
強敵の中国を相手に、大会初戦ということもあって非常に難しい試合でしたが、勝点3を掴みとることができました。応援して下さる方々に勝利を届けることができて、良かったと思います。ほとんど練習ができない中で、選手たちがメンタル的にもフィジカル的にもチームとして機能することを考えて戦い、勝利することができました。昨日のシャドートレーニングと今日のミーティングのみでしたが、3バックにトライしました。これまで代表では4バックを選択することが多かったですが、選手たちの個性や自チームでの経験値を見て、今後のオプションとしてトライしようと決めました。試合の中で停滞する時間帯やミスもありましたが、選手たちがミスはあっても当たり前だと割り切ってプレーを続け、時間を追うごとに連係連動を高めてチームとして機能させてくれました。(3バックの)形があってこその得点だったと思います。4バック、3バックの両方を状況によってできるようにしていきたいと思っています。選手交代は3人を考えていましたが、サッカーの練習を1回もできずに臨んだ中、試合の中で少しでも修正しながらスムーズになっていくところを見たいと考えていました。選手もそういうトライをしていたので、少し交代が遅れました。3枚目は、最後に失点したことで、それまでの連係連動を活かして試合を勝ち切ろうという判断をしました。
DF #5 三浦弦太 選手(ガンバ大阪)
今回は準備期間が長くなかったのですが、その中で結果として勝ち切れてよかったです。自分はラインコントロールやリスク管理を気にしながらプレーしました。もっともっと完成度を上げていかないといけないですし、上げていけると思っています。
MF #18 橋本拳人 選手(FC東京)
タフな試合になりました。前半は戸惑いながらでも、コミュニケーションをとりながら修正してやれたと思います。中国は球際で激しくきたので、後手にならないように、セカンドボールなどをマイボールにするようにプレーしました。激しく来ていた相手を1枚剥がすと展開が変わるので、そのあたりの収穫と課題が出たと思います。
FW #9 鈴木武蔵 選手(北海道コンサドーレ札幌)
抜け出した時にチャンスだと思って、思い切ってニアに走りました。ほとんどFWの感覚だと思います。札幌とシステムが同じなので動き方も良く分かっていますし、1トップでもシャドーでもやりやすいです。結果が出たのは良かったですが、1ゴールでは足りません。まだ2試合あるので、もっとシュートを打って、もっと点を獲って、インパクトを残さないといけません。準備期間がゼロの中でコンビネーションもできたので、それをもっと突き詰めて連係を高めていきたいと思います。
リ・ティエ(李鉄)中国代表監督
我々は今回が初の代表戦という選手が多い中で、開始から20分間は日本のハイプレッシャーを受けていました。日本はボールを持たせるとうまくて、1失点目はサイドバックの選手の反応が遅れてしまいました。2失点は不運ですが、選手全員が最後までベストを尽くしてチャンスを作っていて、選手に感謝したい。今日のパフォーマンスには満足です。
スケジュール
EAFF E-1サッカー選手権2019 | ||
---|---|---|
12月10日(火) | 2-1 | 対 中国代表(Busan Gudeok Stadium) |
12月11日(水) | TBC | トレーニング |
12月12日(木) | TBC | トレーニング |
12月13日(金) | TBC | トレーニング |
12月14日(土) | 19:30 | 対 香港代表(Busan Gudeok Stadium) |
12月15日(日) | TBC | トレーニング |
12月16日(月) | TBC | トレーニング |
12月17日(火) | TBC | トレーニング |
12月18日(水) | 19:30 | 対 韓国代表(Busan Asiad Main Stadium) |
※スケジュールは都合により変更となる場合があります。
EAFF E-1サッカー選手権2019 決勝大会
大会期間:2019年12月10日(火)~18日(水)
会場:韓国/Busan Gudeok Stadium、Busan Asiad Main Stadium
男子出場国:中国、日本、香港、韓国
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