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U-20日本代表候補 今年初めての活動スタート
2021年03月23日
U-20日本代表候補は今年最初のトレーニングキャンプを、3月22日(月)から高円宮記念JFA夢フィールド(以下JFA夢フィールド)にて開始しました。昨年の春先から新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響でサッカー界のみならず、スポーツ界全体、さらには社会全体が生活する上でもさまざまな制約や制限を強いられてきました。そして、このチームも大きく影響を受けて、出場を目指していたFIFA U-20ワールドカップ2021が、新型コロナウイルス感染拡大の理由で正式に中止されると国際サッカー連盟(FIFA)から昨年末のトレーニングキャンプ中に発表がありました。今年1月には、AFC U-19選手権(FIFA U-20ワールドカップ予選を兼ねる)についてアジアサッカー連盟(AFC)より中止が発表。大きな目標がなくなり、スタッフ・選手の大きな喪失感は否定できません。ただし、多くの海外チームが同カテゴリーの活動を解散する中、技術委員会で協議し、育成年代日本代表活動でしか経験できない国際試合、同年代選手から得る刺激、そして何より将来のSAMURAI BLUE(日本代表)・オリンピック出場を目指す代表に1人でも多くの選手を輩出すべく、歩みは止めてはいけないと、各カテゴリーの活動は継続する決定をしました。
今回は所属チームの多大なる理解を頂き、最終的に選手24名を招集。所属チームで試合にコンスタントに出場している選手も増えた一方で、出場機会に恵まれず、代表活動をきっかけにより所属チームでアピールが必要な選手も多くいます。オープニングミーティングでは、このチームの活動を動画と共に振り返りながら、影山雅永監督から、「FIFA U-20ワールドカップが中止になったことでの育成年代の損失は大きい。多くのチームが解散を余儀なくされたが、このチームを含め育成年代の日本代表活動は継続することに決まった。国の代表として戦う国際試合は、日本代表でしか味わえない。急成長している海外から取り残されてガラパゴス化してはいけない。非日常な世界で、近未来の為にプレーして欲しい。このチームは2024年に開催されるパリオリンピックでメインになる年代。大きな目標に切り替えて舵を切っていきたい。そして、常日頃から話している通り、個人昇格して欲しい。今回も1名同年代でU-24日本代表に選出されて、悔しいと感じると思う。ただ順風満帆に全てが進むわけではないし、先に上位カテゴリーにいけば良いことではない。自分のキャリアを考えて、一歩一歩成長して、最終的にSAMURAI BLUEで活躍して欲しい」とアドバイスを送りました。
その後のトレーニングでは、3対3+フリーマンの変則形や、このチームでは定番となっている「ホッケーゲーム」で、DFの背後を狙う好プレーが目立ち、充実した初日が終了しました。翌24日(水)もトレーニングを重ね、最終日25日(水)の午前中に紅白戦を実施して、今回のトレーニングキャンプを締めくくります。
選手コメント
GK 山田大樹 選手(鹿島アントラーズ)
残念ながら、FIFA U-20ワールドカップインドネシア2021が中止になりましたが、また切磋琢磨してきた皆で集まる機会ができて本当に良かったと思います。このトレーニングキャンプをするにあたって、多くの方々の協力がありこの活動があるということに感謝しています。U-20日本代表として、今年初のキャンプで、久々に招集していただき、非常に嬉しく思います。しかし、僕個人のチームでの立ち位置としては、試合に出場出来ていないのが現状です。このトレーニングキャンプで沢山のことを吸収し、学び、刺激を受けて所属チームに帰り、さらにレベルアップして試合に絡めるようにしていきたいです。このチームはパリオリンピックを目指すチームになる可能性が高いです。チームとしてはそこを目標に、個人としてはどの年代の日本代表にでもまた呼ばれるように力をつけ、国際試合の経験を一つでも積みたいと思います。
DF 大畑歩夢 選手(サガン鳥栖)
AFC U-19選手権/FIFA U-20ワールドカップが中止となるニュースを見て、非常に悔しい思いでした。けれど、こうしてまたコロナ禍が収らない中でも活動をさせてもらえていることに感謝し、プレーや、目に見える結果で恩返ししたいです。前回初めてU-19日本代表に招集して貰った際は、なかなかアピールできず、チームにも定着できませんでしたので、こうしてU-20日本代表合宿に再び選出していただいて、嬉しく思います。自分の特徴をしっかり出せるように頑張ります。また、所属チームでも試合でしっかり結果を出し、今後も日本代表メンバーに入り続けたいです。次に目指す大会に向け日々無駄にせず努力していきます。
DF 佐古真礼 選手(藤枝MYFC)
今回U-20日本代表が活動できることを嬉しく思います。世の中がこの様な状況の中で活動ができることは普通ではないですし、多くの努力やサポートがあってのことだと思います。FIFA U-20ワールドカップが中止となっても、海外チームと切磋琢磨して、国際経験を少しでも積む為に活動を継続してくれた、代表スタッフに感謝しています。そのような感謝の気持ちを忘れず、代表での活動はもちろん、それ以外の行動においても、世間に明るいニュースを届けられるようにしていきたいと強く思いますし、何よりもそれが代表チームのあるべき姿だと思います。個人的には、今年は所属チームが変わり、環境も大きく変化する中で、自分の覚悟を表現できるようなシーズンにしていきたいと思います。改めて、この様な状況で活動ができること、そして多くのサポートに感謝します。
MF 松橋優安 選手(東京ヴェルディ)
目標としていた大会であるFIFA U-20ワールドカップは残念ながら中止となってしまいましたが、再びこうしてU-20日本代表として活動をスタートすることができ大変嬉しく思います。追加招集という立場ですが、JFA夢フィールドという素晴らしい環境でサッカーをできることに感謝し、自分の持っている力を全て出し切って、少しでもチームのプラスになれるように頑張りたいと思います。隣のピッチでは、U-24日本代表チームも活動しており、刺激になります。2024年にはパリ五輪があるので、それに向けて個人としてもチームとしてもさらにレベルアップしていきたいと思います。
FW 鮎川峻 選手(サンフレッチェ広島)
今年初めてのU-20日本代表活動に招集してもらい、大変嬉しく思います。AFC U-19選手権とFIFA U-20ワールドカップの中止が決まったいま、自分の成長を目指す活動にしていきたいと思います。更には2024年パリ五輪に向けての前向きな活動にしていきたいです。少し間が空いて久しぶりの代表活動ですが、所属チームでやり続けてきたことを代表のピッチでも存分に発揮できるよう頑張ります。昨年よりも少しでも成長した姿を表現し、この場に残れるよう全力を尽くしたいと思います。今回の代表活動が終わった後もJリーグやルヴァンカップなどの試合が続くので、今回の代表合宿は短い時間ではありますが、その中でも多くの事を吸収し、所属チームに帰ってさらに活躍できるよう、意味のあるトレーニングキャンプにしていきたいです。