FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023が20日(土)に開幕し、Santiago del EsteroとSan Juanの2会場で4試合が行われました。地元U-20アルゼンチン代表は37,233人の観客が見守るなか、U-20ウズベキスタン代表を2-1で下し、白星発進となりました。

グループステージ第1戦を翌日に控え、U-20日本代表は15:00からブエノスアイレス市内でトレーニングを行いました。ウォーミングアップ、ボール回しまでをメディア公開とし、その後は非公開でセットプレーなどを確認。初めてのワールドカップを前に、「わくわくしている」「早く試合がしたい」とコメントしていた選手たちは、集中した表情で最終調整に臨んでいました。トレーニング後、キャプテンの松木玖生選手は「全員が初戦に向けていい矢印を向けている」と話しました。

このチームが冨樫剛一監督のもとでワールドカップに向けて立ち上げられたのは2022年2月。これまで、65選手が活動に参加してきました。初めての対外試合となった6月のモーリスレベロトーナメントではアルゼンチンを相手に「試合が始まってスピード、強度にびっくりするような」試合展開となり、11月のスペイン遠征ではスペイン、スロバキアに連勝するも最後はフランスに惜しくも敗れ、多くの課題と収穫を手にしました。

「スタートからずっとうまくいってきたチームではない。負けることも多かったし、対戦相手に教えられるようなゲームになったこともあった」と冨樫監督。この一年の経験を経て、「だからこそ、選手たち自身が自分の日常を変えたり、いろんな変化をして成長してきた」と振り返ります。今大会のメンバーが揃った最初のミーテイングでも、悔しい思いをした試合の映像を交えながら、「世界一」には何が必要かをあらためて選手たちと共有しました。

グループステージ第1戦のU-20セネガル代表戦は、La Plataで21日18:00キックオフ（日本時間22日6:00）です。

監督・選手コメント

冨樫剛一 監督
全選手がプレーできる準備が心身ともにできています。こちらに来てワールドカップを感じ、その場に立てる喜び、幸せを毎日表現してくれています。彼ら一人一人のワールドカップでもありますが、ここまで来た道のりにはいろいろな人たちが携わってきましたので、そういうものを背負える強さや幸せを感じながらプレーをしようと選手たちには話しました。
セネガルのハイプレッシング、カウンターを、自分たちがいかに消しながら攻撃に出られるかが勝負の一番の肝です。一瞬一瞬のゆるみ、隙でやられてしまいますので、90分間をしっかりとコントロールしたいと思います。コレクティブに、また柔軟性を持ってプレーし、選手たちそれぞれの特長を生かしていろいろな戦いができるのが我々の強みです。現地で、あるいは日本からは朝早く起きて見てくださることになりますが、その期待を力に、成長をみなさんに見てもらえるように、チーム一丸となって戦います。

DF #19 高井幸大 選手（川崎フロンターレ）
コンディションも上がっていますし、いい状態です。相手の身体能力は脅威になると思うので、そこを消しながら、できる準備は最善を尽くしてやりたいと思います。日本から応援してくださる方もいますし、自分たちのプレーで、応援してもらえるようなサッカーを見せられたらと思います。

MF #5 山根陸 選手（横浜F・マリノス）
このチームは本当にいいチームだと思いますし、この大会を目指してきたので、自分たちが出せるものすべてを出して、目標としている上のレベルに行きたいです。非常に貴重な経験になると思うので、ワンプレーワンプレーを噛み締めながらこの大会を味わえたらと思います。自信を持って、しっかり準備してきたものを出せたらと思います。いいイメージを持ってセネガル戦を迎えたいです。

MF #7 松木玖生 選手（FC東京）
自分自身のコンディションはいいものができあがっていて、いいプレーができると思います。チームも、今日の練習もすごく雰囲気良くできていて、全員が初戦に向けていい矢印を向けていますし、明日、自信を持ってやりたいと思います。自分たちは必ず1点を取る力はあると思うので、試合の立ち上がりをいいかたちで入り、しっかりと勝ち切るゲームができればと思います。

FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023

大会期間：2023年5月20日(土)～2023年6月11日(日)
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