U-22日本代表チームの手倉森誠監督は3月3日(火)、3月下旬に行われるリオデジャネイロ・オリンピックのアジア地区1次予選を兼ねたAFC U-23選手権2016予選（マレーシア）のメンバーを発表し、「国を背負って戦う気持ちを見せて、予選を突破したい」と抱負を語りました。

メンバーは、1月のAFCアジアカップのメンバーにも入ったDF植田直通選手（鹿島アントラーズ）、MF大島僚太選手（川崎フロンターレ）、MF野津田岳人選手（サンフレッチェ広島）らに、FW久保裕也選手（BSCヤングボーイズ/スイス）とFW南野拓実選手（ザルツブルグ/オーストリア）を加えた23人です。

手倉森監督は「引かれた相手でも十分崩せるクオリティをもった選手たちを選んだつもり。決定力不足は日本の課題という認識はあるが、引かれた相手を破って点を取れるサッカーを披露して予選を突破したい」と話しました。

久保選手と南野選手はクラブの事情で、久保選手が今回の予選3試合中2試合、南野選手が2試合目までという制限付きですが、U-22日本代表指揮官は、「条件付きだが、この国内組に彼ら2人をしっかりと組み合わせることで、世界への意識を（選手）全員に知らしめたい」と、欧州でプレーする2人が加わることで生まれる変化を期待しています。

また、1次予選突破に向けて大事になることを訊かれると、「自分たちが目指しているもの、志、日本サッカーの発展というところに対して、自分たちが厳しく戦えるかということ。国を背負って戦うことを、どんな相手にも力強く示すことは、これからの日本のサッカーに対して大事。そういう気持ちを存分に発揮させたい」と話しました。

今月27日から始まる予選に先立って、今回発表されたメンバーで3月11日(水)にU-22ミャンマー代表と国際親善試合（千葉／フクダ電子アリーナ）を戦います。
「千葉で試合をやることは僕にとってもすごく縁がある」と話す手倉森監督は、4年前の東日本大震災当時、被災したベガルタ仙台の監督を務めていました。練習場を無償で提供してくれた千葉には特別な思いがあり、震災の時にお世話になった御礼を直接伝えたいという希望があります。

チームはこの試合後、3月16日(月)にマレーシアへ向けて出発し、現地で直前合宿を行って27日(土)から始まる大会へ備えます。日本はIグループでマカオ（3月27日）、ベトナム（同29日）、マレーシア（同31日）と対戦します。
手倉森監督は、「相手にやりたいことをやらせないぐらいの気持ちでぶつかっていかなくてはいけない」と話しています。

今回の予選では43チームが10グループに分かれて戦い、各グループ1位10チームと2位のうち上位5チームが来年1月に開催されるAFC U-23選手権2016へ出場。この本大会はオリンピックのアジア地区最終予選を兼ねており、上位3チームが同年8月にリオデジャネイロで開催される第31回オリンピック競技大会への出場権を手にします。

U-22日本代表チーム 手倉森誠 監督コメント

いよいよリオデジャネイロ・オリンピックへ向けての予選が始まります。１月のAFCアジアカップや昨年はアンダーカテゴリーでFIFAワールドカップ出場を逃しましたが、日本代表が反撃、挽回していく先陣を我々のチームが切りたいと考えています。日本は悔しい思いをして、より強くなるのだということを、我々の代表チームが示したいです。決定力不足が日本の課題だという認識はありますが、引かれた相手でも破って点を取れるサッカーを披露して、予選を突破したいと思っています。3月11日のミャンマー戦は、U-22日本代表の国内での初披露なので、我々の選手にはこれからの日本のサッカーを発展させるのだという思いを存分にピッチで届けて欲しいと思います。東北の復興のために力を注ぐということを示し、まだ苦しんでいる人たちへ勇気や力を届けたいので、U-22のエネルギーを感じ取ってもらいたいと思っています。代表選手の招集に際して、Jクラブ、海外クラブのご協力とご理解に、本当に感謝しています。

スケジュール

国際親善試合 U-22日本代表 対 U-22ミャンマー代表

2015年3月11日(水) 19：10キックオフ（予定）
千葉／フクダ電子アリーナ

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