AFC U-23選手権カタール2016（リオデジャネイロオリンピック・アジア最終予選）に出場しているU-23日本代表は、1月14日の現地時間10：30（日本時間16：30）から練習を行いました。

前日の朝鮮民主主義人民共和国戦で勝利をつかんだ選手たちを暖かな日差しが迎えてくれます。練習の冒頭に手倉森誠監督のもとで円陣が組まれ、その後は二つのグループに分かれました。

先発出場した11人は、トレーニングシューズで約20分間のランニングです。選手たちはリラックスした表情を浮かべていましたが、額に汗をにじませながらリカバリーに努めました。

一方、朝鮮民主主義人民共和国戦に途中出場した3選手を含む12人は、ボールフィーリングとパス＆コントロールのメニューで体をほぐしていきます。その後はGKの杉本大地選手、牲川歩見選手が佐藤洋平GKコーチのもとでキャッチングとシュートストップのメニューを消化。並行して10人のフィールドプレーヤーは、5対2と5対3でのパスワーク、さらにはボランチ、サイドハーフ、FWのコンビネーションからフィニッシュへ結びつけるメニューに取り組みます。

続いては、GKが加わっての5対5です。激しいボールの奪い合いが繰り広げられ、ランニングを終えた先発組の11人が真剣な表情で見つめていたほどです。

最後はPKの練習で締めくくりました。13日の試合後、手倉森監督は「チーム全体で（攻撃へ）出ていくサッカーを、もう一回よみがえらせないといけない」と話していましたが、選手たちは監督の意図をしっかりと意識し、連動性のある攻撃を体に染み込ませていました。

これらの練習とは別に、前日にスタメン出場したGK櫛引政敏選手は、ランニングを終えた後にキャッチング、シュートストップ、クロスボールの処理などに汗を流していました。

ボールを使った練習の合間には、早川直樹コンディションンコーチのもとで瞬発系のダッシュも組み込まれるなど、およそ2時間にわたって強度の高い練習を行いました。テンポ良く進んでいった練習からも、チーム全体の意欲的な姿勢が読み取れました。

グループB第2節のタイ戦を16日に控え、15日も現地時間の午後から練習を実施します。

選手コメント

MF ＃18 南野拓実 選手（ザルツブルク／オーストリア）
第1節では、勝点3を取れたことが何よりでした。自分自身は実際にプレーをしてみて、初戦の難しさを感じました。そうは言っても、ネガティブな気持ちは一切ありません。宿舎に帰ってからは、「選手同士の距離感が遠かった」や、「攻撃の選手がもう少し引いてパスを受けて、ボールを運んでいけばよかった」といったことを、選手間で話しました。次のタイ戦も難しい試合になると思いますが、しっかり準備をしていきます。試合当日は僕の誕生日ですが、いつもどおりの気持ちで臨みます。

FW ＃11 久保裕也 選手（BSCヤングボーイズ／スイス）
朝鮮民主主義人民共和国との第1節では、もっとシュートを打ちたかったですし、チャンスメークの数も少なかったです。ロングボールが多くてあまりパスを受けられなかったということもありますが、もっと攻撃に絡まなければいけませんでした。チームとしても固さがありました。でも、その中で勝点３を取れたことは、非常に意味があると思います。次のタイ戦は相手の特徴などを考えるよりも、とにかく勝つことに集中していきます。自分たちがしっかりプレーすれば、おのずと結果はついてくると思います。

FW #16 浅野拓磨 選手（サンフレッチェ広島）
まずは初戦に勝利したことが、チームにとってプラスになっています。僕自身はどんな試合でもピッチに立ちたいですし、第1節でも「早く使ってほしい」と思いながらウォーミングアップをしていました。朝鮮民主主義人民共和国戦でピッチに立てなかった悔しさを、次の試合にぶつけていきたいです。タイはガムシャラに戦ってくると思いますが、それ以上の迫力を見せてプレーすれば問題はないはずです。常に集中して相手のスキを突き、大会が終わったときに「自分のプレーを出せた」と思えるようにしたいです。

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