リオデジャネイロオリンピックに出場する日本代表チームは7月31日(日)、本大会初戦を向かえる同国中郡マナウスに入り、今合宿で初めてのオフを過ごしました。

前日のブラジル戦後にチャーター便でゴイアニアからマナウスへ移動し、2時間半のフライト後を経てホテルに到着したのは日付が変わった頃。各自、そのまま部屋で休みました。

歴史を感じさせるマナウス市郊外のホテルにはAmazonia Arenaで試合をする男女全チームが同宿し、チームごとにミーティングもできる広い食事会場が割り当てられています。また、ホテル周辺は当地の警察により、陸上だけでなく水上からも厳重に警備されています。

一夜明けたこの日、夕方から予定されていた練習は、日本国内での集合から休みなく活動してきた選手の体調を考慮して取り止めとなり、午前中にチーム全員で大会中の活動に必要な大会IDカードを取得しにスタジアムへ出かけました。その後は完全オフとなり、選手たちはホテルでトリートメントに努めたり、アマゾン川支流のネグロ川へ暑熱対策を兼ねて出かけたりと、それぞれ思い思いの時間を過ごしました。また、夕食時には、この日誕生日を迎えたFW興梠慎三選手（浦和レッズ）をみんなで祝いました。

マナウスでの試合が21時のキックオフのため、それに合わせて起床や食事を通常よりも遅い時間に設定して、試合へ向けて調整しています。

懸念された当地の気候は、直前合宿を行った沿岸部のアラカジュやブラジル戦を戦った中部地区のゴイアニアよりも高い湿度が感じられますが、霜田正浩ナショナルチームダイレクターは、「思ったほど暑くはない。日本の夏に似た気候で、暑熱対策ではかなり順化できている」と話し、調整は順調に進んでいると話しています。

明日8月1日(月)にはバックアップメンバーが合流して練習を再開する予定で、いよいよ最終調整に入ります。

大会では日本はグループBで4日(木)にナイジェリア、7日(日)にコロンビアと対戦。第3戦はサルバドールにてスウェーデンと対戦します。

選手コメント

MF #14 井手口陽介 選手（ガンバ大阪）
ブラジルは全員の切り替えが早くて、攻撃においても、出して動くというのが当たり前のことを皆がやっているのでボールを取れないですし、そういうところで違いを見せ付けられたと思います。ボールを奪う自分の持ち味も正面突破で勝てない場合は2、3回当たるなど工夫して、改善していかないといけないと感じました。本大会前に優勝候補と対戦できてレベルを知れたので、初戦で皆もあまり緊張しないかと思います。

FW #13 興梠慎三 選手（浦和レッズ）
ブラジルは想像していた以上に強かったというのはありますが、個人的には身体をぶつけて結構キープできていたので、わりと戦えるかなという実感はあります。監督の狙いでは浅野選手を入れた後半勝負だったと思いますし、後半浅野選手と大島選手が入って結構パスが回るようになったので、前半をゼロで押さえることが大事だったと感じました。ブラジル戦では本当にいろいろ見えた部分があって、自分としては収穫ばかりでした。

DF #4 藤春廣輝 選手（ガンバ大阪）
ブラジル戦では最初だいぶ我慢できていたのですが、一瞬の隙を逃さないところがやはりブラジルです。そういうところでしっかり止めて行かないと本大会では負けてしまうので、もっと耐えないといけません。耐えるところはブロックを作ったり、「ここは我慢しよう」とみんなで声を掛け合っていたので、やり方は見えたと思います。

DF #2 室屋成 選手（FC東京）
ブラジル戦は試合前から押し込まれるとは思っていましたが、なかなか攻撃につなげることができず、守る時間帯が多かったです。もう少しシュートに持っていくことをしたかったです。何もできなかったので悔しい試合でした。こういうレベルを基準に考えてプレーしていきたいですし、この試合がきっかけになったと思うような初戦になればいいと思います。

DF #15 亀川諒史 選手（アビスパ福岡）
ブラジル戦は引いてやられるくらいなら、前に出る自分の良さを出したかったですし、途中出場でスタメンを取るためにも良さを出さないと、と思っていました。まだまだ自分たちはチャレンジャーだと改めて感じましたが、全部が駄目だったわけでもないと思います。後半はシュートに行って惜しいシーンもありました。いかに前半をゼロで抑えて後半相手が疲れてきたところで勝負できるか、これからも課題になってくると思います。

MF #3 遠藤航 選手（浦和レッズ）
ブラジルと対戦できたのはポジティブに考えないといけませんが、敗戦を受けて、次は結果を示さなければなりません。ブラジル戦で出た課題や、一人一人のボールを持つ間合いや、後半自分たちがボールを奪った後のボールの動かし方など、良いところを出せばいいですし、我慢強く戦うというところが大事だと改めて感じました。後半の中島選手の決定機が入っていればまた違ったと思います。少ないチャンスをものにする戦い方は前々からイメージしていたところです。本大会ではもっと我慢強さやチャンスをものにする力を見せられると思います。

スケジュール

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

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