6大会連続でFIFAワールドカップ出場を狙うSAMURAI BLUE（日本代表）のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は8月31日(水)、2018年大会のアジア最終予選（Road to Russia）の初戦となるアラブ首長国連邦（UAE）代表戦を翌日に控えて試合会場の埼玉スタジアム2002で公式会見に臨み、「本当に大事な一歩になる。この試合に勝って、（6日の）タイにも勝つことを望んでいる」と語りました。

UAEとは日本が延長1-1の末にPK戦で敗れた2015年1月のAFCアジアカップ準々決勝以来の顔合わせです。通算成績は日本の5勝8分2敗ですが、UAEは2009年のFIFA U-20ワールドカップでベスト4に入り、2015年ではロンドンオリンピックに出場したメンバーを多く擁しています。

スキルのあるMFオマール・アブドルラフマン選手から、FWアリ・アハメド・マフブート選手やFWアハメド・ハリル選手らが足を活かして相手の裏を突く、速い攻撃が持ち味です。日本へは、今月中旬に始まる国内リーグのプレシーズン期を活用して、スペインや中国で約2ヶ月間の合宿を経て乗り込んで来ました。

ハリルホジッチ監督は、苦戦した2次予選初戦のシンガポール戦を念頭に、「簡単な試合ではない」と警戒を示しましたが、「だが、相手にとっても簡単ではない。我々のチームにはクオリティが十分あるし、経験もある。この試合をしっかりコントロールできると信用している」と強調。選手たちへの信頼口にしました。

「この試合では小さなディテールが違いをもたらす。戦術、フィジカル、特にメンタルは重要な要素」と話すハリルホジッチ監督は、この日の試合会場での練習前のミーティングで、選手たちにリオデジャネイロオリンピックで活躍した日本のメダリストたちから贈られた日本の旗を披露。テレビ局を通じてプレゼントされた国旗には、体操男子団体金メダル獲得の内村航平選手や卓球男子団体銀、シングルス銅メダル獲得の水谷隼選手からのメッセージが寄せ書きされています。

ハリルホジッチ指揮官は、「とても素晴らしいプレゼント。選手たちのモチベーションもかなり上がっている」と語り、「我々は勝つために全てのことにトライする」と力強く語りました。

チームは、冒頭15分以外を非公開として戦術の最終確認を実施しました。MF柏木陽介選手（浦和レッズ）とDF昌子源選手（鹿島アントラーズ）は足に違和感を覚えて、別メニューでの調整でした。

代表戦出場100試合にあと1試合というMF長谷部誠選手（アイントラハト・フランクフルト）は、「初戦の大事さはどの大会でもみんな感じている。ホームだし、絶対に勝ちたい。少ない時間でも準備できることはやったので、自信を持ってピッチに立ちたい」と話しています。

来年9月まで続く最終予選では12チームが6チームずつ2グループに分かれてホーム・アンド・アウェーの2回戦総当たりで対戦し、各組2上位2チームがロシア大会の出場権を獲得。残り1枠をかけて、各グループ3位同士の勝者と北中米カリブ海地域連盟（CONCACAF）の4位が大陸間プレーオフで争います。

日本対UAE戦は埼玉スタジアム2002にて1日、19:35キックオフの予定です。

監督・選手コメント

ヴァイッド・ハリルホジッチ　SAMURAI BLUE（日本代表）監督
相手は本当に良いチームで、過去の対戦でも五分五分の成績ですが、我々は様々な準備をしてきました。いろいろな困難についても、しっかりトレーニングをしてきています。私は選手たちのモチベーション、戦う意識をとても信頼しています。スタジアムは超満員になると聞いているので、我々のサポーターがかなり助けてくれると期待しています。この試合とタイ戦の2試合を勝ちに行かなければなりません。日本にとって簡単ではないですが、相手にとっても簡単ではありません。我々は勝つために全てにトライします。

MF 長谷部誠 選手（アイントラハト・フランクフルト）
自分が出た時にはパートナーとなる選手の特長をできるだけ活かして、自分も活かされたいと思います。相手には特に前に何人かいい選手がいるので、その選手たちへの対応もしっかり準備していますし、相手の出方が違っても臨機応変にプレーしたいです。最初から畳みかける気持ちでやると思いますが、相手がカウンターを得意としているので、バランスをとりながらやりたいです。

FW 武藤嘉紀 選手（1.FSVマインツ05）
先制点を先に獲ることが絶対に大事になってくると思います。勝てば流れに乗れると思うので、勝つためのプレーをしたいです。自分が出たらアシストかゴールをしたい。それができれば日本にとっても絶対にプラスになると思いますし、ゴールに対するどん欲さは、これ以上ないぐらいに今あるので、それを出していきたいです。状態も徐々に良くなっているので、試合がすごく楽しみです。

FW 小林悠 選手（川崎フロンターレ）
UAEは上手い選手もいますし、強いと思います。裏に抜けるのが上手い選手がいるので、パスの出し処をどれだけしっかり潰せるかがカギになると思います。スピードを使って日本らしく崩せると思うので、背後を突くなど、自分が出たらそういうイメージを持って決めたいと考えています。

MF 遠藤航選手（浦和レッズ）
A代表では自分はまだ定着していないので、普段の練習からアピールして、チャンスを貰えればどのポジションでもしっかりと自分の良さを出して、チームに貢献するためにプレーしたいです。最終予選という緊張感のある中でプレーできれば、間違いなく成長できると思います。

GK 東口順昭 選手（ガンバ大阪）
最終予選はでは簡単な試合はありませんし、特に1点が勝敗を分けます。GKがイージーなミスをしていたら勝てる試合も勝てなくなるので、後ろの責任感はより大きいと思っています。

マハディ・アリ・ハッサン　UAE代表監督
明日はビッグマッチです。両チームにとってタフな試合になると思いますが、予選を戦う勢いを得られるように、良い結果を手にしたいです。2015年AFCアジアカップのことは1年8か月も前のこと。我々は将来だけを見ています。FIFAワールドカップへという夢のためにベストを尽くして戦います。

JFA-TV

スケジュール

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※時間は全て現地時間です。

アジア最終予選（Road to Russia）

2016年9月1日(木) 19:35キックオフ(予定)
埼玉スタジアム２○○２
テレビ朝日系列 / NHK-BS1にて全国生中継
SAMURAI BLUE（日本代表）vs アラブ首長国連邦(UAE)代表
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2016年9月6日(火) 19:15(日本時間21:15)キックオフ(予定)
ラジャマンガラスタジアム（タイ/バンコク）
タイ代表 vs SAMURAI BLUE（日本代表）
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