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ニュース

U-17日本代表アメリカ遠征 3勝3敗で遠征を終える

2017年03月24日

U-17日本代表アメリカ遠征 3勝3敗で遠征を終える

練習試合 第2戦 vs U-19Tampa Bay Rowdies

2017年3月23日(木) キックオフ時間 17:00 (現地時間) 試合時間80分(40分ハーフ)
Premier Sports Campus(アメリカ・タンパ)

U-17日本代表 8-2(前半3-1、後半5-1)U-19Tampa Bay Rowdies

得点
7分 失点(U-19Tampa Bay Rowdies)
17分 中村敬斗(U-17日本代表)
21分 宮代大聖(U-17日本代表)
36分 中村敬斗(U-17日本代表)
60分 大垣勇樹(U-17日本代表)
69分 失点(U-19Tampa Bay Rowdies)
72分 橋村龍ジョセフ(U-17日本代表)
74分 監物拓歩(U-17日本代表)
76分 橋村龍ジョセフ(U-17日本代表)
77分 松井蓮之(U-17日本代表)

前半スターティングメンバー
GK:石井僚
DF:菅原由勢、監物拓歩、大桃伶音、菊地健太
MF:福岡慎平、井川空、平川怜、棚橋尭士、中村敬斗
FW:宮代大聖

後半スターティングメンバー
GK:高田侑真
DF:松井蓮之、監物拓歩、大桃伶音、デューク・カルロス
MF:鈴木冬一、椿直起、松本大弥、アペルカムプ真大カール
FW:橋村龍ジョセフ、大垣勇樹

マッチレポート

「00ジャパン」は23日(木)、アメリカ遠征第6戦目(最終戦)で地元クラブU-19Tampa Bay Rowdiesと対戦し、8-2で勝利しました。

試合前には前日のU-17アメリカ代表との試合映像を見て、午後の試合や今後の試合に活かすための振り返りを行いました。午前中にはSAMURAI BLUE(日本代表)のUAE戦を皆で観戦し、チームとして、個人として、自分に何が足りないのか、共通認識を持って試合に臨みました。

試合前から突風が吹き出し、日本は激しい向かい風のなか、前線からフィジカルを全面に出してくる相手に序盤は苦戦します。消極的なプレーが続き、7分には取られてはいけないエリアでボールを失うと、簡単に失点を許してしまいます。その後も強風の影響でなかなかリズムを作れませんが、素早いサイドチェンジと前線の選手の背後への飛び出しからチャンスを作り出します。17分、右サイドを駆け上がったMF中村敬斗選手が豪快にシュートを決めて同点ゴールを奪います。21分には、FW宮代大聖選手が相手DFの背後に抜け出して、強烈なシュートですぐに逆転します。しかし、連戦の疲れも影響してか、日本はパスミスや判断ミスが目立つ展開となります。それでも36分には、再び中村選手が右サイドを突破して1点目と同じような形で3点目を奪い、前半は3-1で終了します。

後半は、ほぼメンバーが変わりましたが、追い風を味方に日本は攻め続けます。60分、FW大垣勇樹選手が個人技から4点目を奪います。しかし、アメリカにカウンター気味に攻め込まれて弱気なプレーが続くと、パックパスを奪取され、2点目を許してしまいます。その後は、気を引き締めて日本が最後まで相手を圧倒します。72分、ゴール前でMFアペルカムプ真大カール選手が激しい守備でボールを奪うと、FW橋村龍ジョセフ選手にパスを出して5点目。74分には、CKをDF監物拓歩選手がヘッドで上手く合わせて6点目を奪います。猛攻はさらに続き、76分には、橋村選手が自ら獲得したPKをしっかり決めて7点目。77分には、ゴール前の混戦からDF松井蓮之選手がボレーを決めて8点目を奪い、試合はそのまま8-2で終了しました。

日本はアメリカ遠征を3勝3敗で終えました。強豪チームと4試合の真剣勝負ができた経験を、10月に開催されるFIFA U-17ワールドカップインド2017へつなげていきます。「00ジャパン」は、約1ヶ月後再び合流し、アフリカ遠征に臨みます。

監督・選手コメント

森山佳郎 監督
今回のU-17日本代表アメリカ遠征では、U-17アメリカ代表とA戦2試合、B戦2試合、トレーニングマッチを2試合と合計6試合を行い、3勝3敗で遠征を終えました。

長距離移動と時差が13時間でコンディション的に厳しい東回り航路といった、非常に過酷な状況の中で行われた初戦アメリカ戦ですが、これまで対戦した中でも最も技術、個人戦術、フィジカル、メンタル全てにおいて高いレベルの相手でした。

初戦の第1戦目(A戦)では1-4で敗れ、これまで築いてきた「どんなチームとやっても互角に戦える」という自信はあっさりと崩壊してしまいました。3日後の再戦の際には、前線から積極的に奪いに行くだけでなく、しっかり状況判断し、奪いに行けない時はむやみに飛び込まず、ある程度引き込んでから同時性を持ってプレスをかけるなど、万全の対策で立ち向かいました。前半こそ互角以上の戦いができて決定機も作りましたが、スコアレスで折り返すと、若干ボールへの制限が緩んだ後半は、またしてもアメリカの高いレベルの試合運びに屈して、1-2で負けてしまいました。

アメリカの選手は1人1人のボール保持力が高く、複数人に囲まれても失わないキープ力、相手が来なければ運び、来ればはたき、パスを出した後には必ずランニングをしてもう一度ボールを受けようとする習慣があります。そして状況を観察し、どこを攻略すれば効果的か判断する力も高かったです。それになお、日本の選手より一回りも二回りもサイズがあり、スピードもある。日本がこのレベルの相手に対峙し互角に戦おうと考えるなら、下記6つが考えられます。

①動きながらのプレーの質、判断の質を徹底的に上げていくこと
②運動量を生かし攻守に連続・連動し関わり続ける力を磨くこと
③個人でボールを奪いきる力や味方と協力して奪う判断力などを磨くこと
(1stディフェンスの迫力・粘り、1対1の対応力が足りない)
④コンタクトの技術・強さ、体を思い通り動かすアジリティー 
⑤周りの選手を動かすコミュニケーション力 
⑥どんな相手にも果敢に立ち向かう姿勢、チームのために身を粉にする覚悟などのメンタリティーなど全ての面でレベルアップを図っていかなければなりません。

この遠征を通して、選手各々が自分の宿題を強烈に胸に刻んで、これからの成長角度を上げるきっかけにしてほしいと思います。

DF #16 松井蓮之 選手(矢板中央高)
本日の試合は、自分のポジショニングが悪く背後を取られるシーンが多かったです。サイドハーフのポジションを的確に指示しながら、自分のポジションを取ることができないことがあったのは、大きな課題だと思います。また、1対1での対応が甘く、クロスを上げられることもあったので、所属チームに戻ってからアジリティやスピードを上げるトレーニングが必要だと改めて強く感じました。今回の遠征は、自分の長所ををあまり見せることができず、弱気なプレーが多かったので、常に強気なプレーを心掛けていきたいです。10月のFIFA U-17ワールドカップインド2017のメンバーに入り、出場することが現時点の目標なので、達成できるように日々の練習からハードに取り組んでいきたいと思います。

MF #10 福岡慎平 選手(京都サンガF.C. U-18)
昨日U-17アメリカ代表に負けてしまい悔しさが強く残りました。この試合は最終戦ということもあって、全員で絶対勝つという気持ちで臨みました。自分たちのイージーなミスで失点してしまい、リズムが掴めない中で3点取れたことは良かったですし、個人としても背後に抜けたり、攻撃に参加したりできていたと思います。今回の遠征でアメリカのようなプレスが素早く、フィジカルが強い相手に対して、もっともっとパスの質やコントロールの質、ボールの置き所、パスの受け方などを考えていかないといけないと思いました。守備の面でも個人で奪取できない、球際で負けてしまう部分が多かったので、改善していきたいです。FIFA U-17ワールドカップインド2017に向けて、もっと個々のレベルを上げていきたいと思います。

FW #13 中村敬斗 選手(三菱養和SCユース)
本日の試合まで得点できていなかったので、積極的にシュートを打ちにいきました。決して満足はできないですが、結果を出せて良かったです。しかし、バイタルエリアではない、中盤辺りで相手にボールを奪われてしまうなど、課題も明確になったので改善していきたいです。今回の遠征では、前回のスペイン遠征よりサイドハーフのポジショニングやパスの受け方が少し分かってきました。FIFA U-17ワールドカップインド2017まであと7ヶ月なので、目標に向けて貪欲にもっともっと成長していきたいです。

スケジュール

3月18日(土) AM/PM トレーニング
3月19日(日) 0-2
1-4
親善試合 第1戦 vs U-17アメリカ代表(Premier Sports Campus)
親善試合 第2戦 vs U-17アメリカ代表(Premier Sports Campus)
3月20日(月・祝) 2-0 練習試合 第1戦 vs U-19IMG Academy's(IMG Academy)
3月21日(火) AM トレーニング
3月22日(水) 1-2
3-2
親善試合 第3戦 vs U-17アメリカ代表(IMG Academy)
親善試合 第4戦 vs U-17アメリカ代表(IMG Academy)
3月23日(木) 8-2 練習試合 第2戦 vs U-19Tampa Bay Rowdies(Premier Sports Campus)

※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

 

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