東京オリンピック2020を目指すU-21日本代表が2日(火)、2018年の活動を大阪でスタートさせました。AFC U-23選手権中国2018の開幕を一週間後に控え、選出メンバー23名のうち、元日に天皇杯決勝を戦ったばかりのMF遠藤渓太選手（横浜F・マリノス）をのぞく22名が集合し、午後から早速トレーニングを行いました。

グラウンドに向かう前にミーティングを行った森保一監督は、チームコンセプト、目標を選手たちと共有するとともに、「日本代表選手として戦える誇り、責任、幸せを持って、日本人らしく戦おう」と選手たちに呼びかけました。また今大会に向けては、一人ひとりがプレーをアピールすることを理解しながらも「みんなで戦う」ことを強調しました。

2017年シーズンを終え、チーム練習から約1ヶ月離れた選手が大半のなか、初日はコンディションを考慮し、翌日からのトレーニングにつなげるためのメニューが組まれました。ウォーミングアップを終えるとコーディネーションやアジリティー、ボールフィーリングへと進み、終盤には狭いエリアで9対9+2フリーマン+GKのポゼッショントレーニングを、タッチ数を変えながら繰り返しました。

チームは6日(土)まで国内で調整を続けたあと、AFC U-23選手権の開催地である中国に移動します。年齢が2歳年上の選手たちを中心に編成された、U-23パレスチナ代表、U-23タイ代表、U-23朝鮮民主主義人民共和国代表とグループステージを戦い、グループ1位あるいは2位でベスト8に進出します。日本の初戦は10日(水)19:30キックオフ、相手はパレスチナです。

監督・選手コメント

森保一 監督
長い期間、所属チームのトレーニングから離れている選手が多く、思ったようにボールや身体を使えなかったと思いますが、そのなかでもフレッシュな気持ちで取り組んでくれました。大会に向けて結果、勝負にこだわり、頂点を目指しますが、目標だけを語って到達できるほど甘いものではありません。互いにわかりあってチームとして戦うために、トレーニングを重ねてチーム力を上げていきたいと考えています。トレーニングの回数は限られていますから、大会期間中も、試合でできたことは伸ばし、改善点は修正に取り組みながら進めていきます。戦術面においては選手の反応を見ながら、選手が最大限の力を発揮できるように柔軟に対応していくつもりです。

MF #６ 初瀬亮 選手（ガンバ大阪）
（12月のE-1サッカー選手権で）SAMURAI BLUEで試合に出られなかったので悔しさもあります。それを今大会でしっかり出していきたいです。このチームとして初めての公式戦ですが、簡単には勝てないですし、選手・スタッフのまとまり、一体感が大事だと思います。（最初は）合わないのは当然ですが、内容は練習していくしかないですし、結果にこだわることを意識してやっていきたいです。ウォーミングアップやボール回しからも、もっともっと突き詰めていかないと勝てないと思います。A代表の選手たちも（練習から）全力でやっていました。それを肌で感じられたことは大きかったです。自分を含めてそういうところから高めていきたいです。

FW #18 前田大然 選手（松本山雅FC）
代表は初めてですが、選ばれたときに、チャンスだと思いました。オリンピック世代として、プロ一年目から口では目指していると言っていましたが、選ばれる機会がなくて、自信がついてきたシーズンの終わりくらいから（具体的に）意識し始めていました。2017年はシーズンを通して試合に出ることができましたし、J２でゴールも二桁取れました。こうしたところと、スピードを見てくれたのだと思います。体を徐々に慣らして、FWとしてゴールに直結するプレー、また持ち味であるスピードを出していきたいです。

スケジュール

※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

AFC U-23選手権 中国2018

大会期間：2018年1月10日(水)～1月27日(土)

日本代表戦：
第1戦 1月10日(水) vs パレスチナ代表
第2戦 1月13日(土) vs タイ代表
第3戦 1月16日(火) vs 朝鮮民主主義人民共和国代表

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