遠征3日目、U-19日本代表は午前中にアスリートチェックのフィードバックを行いました。U-19日本代表小粥智浩コンディショニングコーチ中心に各スタッフからの説明に、選手は真剣に聞き入っていました。自分が伸ばせる面はどこか、フィジカル面で自分に何が足りないのか、それぞれの結果に選手は刺激を受けたようで、ミーティング後も多くの選手が部屋に残り、各々の課題をスタッフに相談していた姿が印象的でした。

午後はピッチに場所を移しトレーニングを実施。気温6℃とピッチに雪が残る状況でしたが、国立科学スポーツセンターと会場の方々のご厚意で、ペナルティエリア内の芝生を確保して貰い実施しました。ムーブメントプレパレーションで体を温めると、その後はボールを使ったトレーニングを行いました。

今回の遠征は多くの年代の選手が招集されており、チームの融合を図る目的で、影山監督はオリジナルのトレーニングメニューを選手に提示していきます。ペナルティエリア内で4箇所に分かれると、選手はリフティングでボールを繋ぎながら4箇所を回り、誰も落とさず目標時間のリフティングを続けるチャレンジを実施。最初は簡単に達成できるイメージで選手も和気藹々とトライしていましたが、惜しくも達成できない時間が続くと選手の表情も変わり、上手くいかない時も次々とチームを盛り上げる声が出て皆が真剣に臨みます。そして、何とか達成した瞬間は、選手皆が喜び、トレーニングを観に来てくださったサポーターからも拍手を頂きました。

短い期間でしたがアスリートチェックは終了し、Jリーグ1年目の選手中心に10名は所属チームに戻りました。チーム本体はその後スペインに向けて出発。乗り継ぎ含めて約30時間の大移動の後、大会開催地であるカナリア諸島へ到着しました。30日に開幕する大会に向けて、明日からトレーニングに励みます。

選手コメント

DF 川井歩 選手（サンフレッチェ広島）
今回の遠征では、アスリートチェックで自分の足りないところを明確に知ることができ、個人のレベルアップに繋がる多くのことを得ることができました。あらゆるカテゴリーのコンディショニングコーチからも非常に参考になるアドバイスを頂いたので、実践していきます。短い期間でしたが、とても充実した日々を送ることができました。下のカテゴリーから来た選手や大学生などのチームメイトとのコミュニケーションも非常に刺激的でした。今年の個人としての目標は、所属チームで1日でも早く試合に出場し、勝利に貢献すること、U-19日本代表としての目標は、AFCU-19選手権2018インドネシアを突破してU-20ワールドカップに出場し続けることです。

DF 杉山弾斗 選手（ジェフユナイテッド市原・千葉）
今回の遠征は短い期間でしたが、初めて顔を合わせる選手も多く、下のカテゴリー年代の選手も多く刺激的でしたし、この先の活動に向けて実りのある3日間になりました。今年も継続して呼んでいただけるよう努力していきたいと思います。所属チームでは、この先のサッカー人生に向けて大きく成長できる一年にしたいです。U-19日本代表でもU-20ワールドカップ2019に出場できるよう、皆で切磋琢磨して、成長していきます。

MF 田中陸 選手（柏レイソル）
新しく始まったU-19日本代表に招集されて大変嬉しく思います。2日間の参加となりましたが、今回はカテゴリーが異なる選手が多く新鮮な気持ちでこの遠征に参加しました。初めて会うチームメイトとは多くのコミュニケーションを取り、お互いにU-19日本代表としての意識を高め合うことができました。アスリートチェックを行い、自分には何が足りないのか、どこを伸ばしていくべきか、自分のフィジカル面についてより知ることができました。今回学んだことを所属チームに戻ってからも継続してフィジカル面を強化をしていきたいと思います。今年は10月にAFCU-19選手権2018インドネシアがあるので、所属チームで結果を出して、必ずメンバーに入れるよう日々精進していきます。

スケジュール

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。