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SAMURAI BLUE森保監督、「勝負にこだわり、戦う姿勢をみせたい」 ~キリンチャレンジカップ2018【9/11@大阪 vsコスタリカ代表】~
2018年09月11日
SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は9月10日(月)、キリンチャレンジカップ2018コスタリカ代表戦を翌日に控えて試合会場の大阪・パナソニックスタジアム吹田で公式会見に臨み、「勝負にこだわり、戦う姿勢を見せたい」と就任後初采配となる一戦へ抱負を述べました。
日本がベスト16入りした今夏のFIFAワールドカップ後にSAMURAI BLUE指揮官に就任した森保監督の下、2022年のワールドカップへ向けて日本代表はこの試合で新たな一歩を踏み出します。
会見冒頭で森保監督は、関西地区を襲った台風21号と北海道胆振東部地震に触れて、「犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々の暮らしが一日でも早く戻りますように祈っています」と話しました。
チームは今月3日(月)に始動。7日(金)札幌で予定されていたキリンチャレンジカップ2018チリ代表戦が、6日(木)未明に発生した北海道胆振東部地震の影響で中止になったため、コスタリカ代表戦が新体制での初戦となります。
森保監督は「これまで過ごした時間を無駄にすることなく、この試合にすべてをぶつけたい」として、「タフに粘り強く戦い抜く、熱い試合をして、被災地で頑張っている方々に励ましのエールを送りたい」と、言葉に力を込めました。
さらに指揮官は、「1戦目に出た課題を2戦目につなげていくことができれば、チームづくりとしては良かったかもしれないが、まずは勝負にこだわって、ベースとなるボールの奪い合いで戦う姿勢を伝えられるようにして、日本人の持っている技術と規律を試合で見せられるようにしたい」と語りました。
対戦相手のコスタリカは最新のFIFAランキングで32位(日本は55位)。5度目の出場となった今夏のワールドカップではブラジルやスイスなどと同組で、1分2敗でグループステージ敗退でした。大会後に次のワールドカップへ向けて、同国元代表のロナルド・ゴンザレス新監督の下で、7日の韓国戦(0-2)で新たなスタートを切ったばかりです。
今回の遠征メンバーには、主将のDFオスカルドゥアルテ選手をはじめ、守備を中心にワールドカップメンバーを揃える一方で、攻撃陣には若手を多く招集。堅い守備が特長のコスタリカは、韓国戦では歴代代表とは違う4バックを採用するなど、これまでにはなかった変化も見せています。
森保監督は、「コスタリカは個のレベルも非常に高く、組織的に戦える強いチーム」と話し、コスタリカが韓国戦で見せた変化にも「相手がどういうシステムできても、柔軟に対応できるようにしていきたい」と話しています。
両チームとも、この日は試合会場のスタジアムで冒頭15分以外を非公開として公式練習を行いました。
SAMURAI BLUEの選手たちは、冒頭の15分でストレッチや2グループに分かれてのボール回しなどを行いましたが、ボール回しでは笑い声も聞こえるリラックスした雰囲気で体をほぐしていました。非公開とした後は、戦術の確認に時間を割きました。
DF槙野智章選手(浦和レッズ)は、「短い時間の中でもすごくいい練習ができている。監督がポジションや選手に対してテーマを与えている。それを明日ピッチの上で表現できると思っている」と、短期間での準備にも手応えを口にしました。
日本とコスタリカの通算対戦成績は、日本の2勝1分です。
なお、JFAではこの対戦の試合会場、パナソニックスタジアム吹田で11日(火)に災害復興支援のための募金活動を行います。
当初予定していた7月の西日本豪雨に続き、今回の台風21号と北海道胆振東部地震と災害が相次いだことで、支援の対象を広げて行うものです。募金は被災者への義捐金や、サッカーファミリーやサッカー環境の復興支援活動に活用します。
試合はパナソニックスタジアム吹田にて11日(火)、19:20キックオフの予定です。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
このたびの台風21号、北海道胆振動東部地震で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、西日本、関西、北海道で被災された方々の暮らしが一日も早く戻りますように願っております。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。2試合で多くの選手を起用し、1試合目に出た課題を2試合目につなげていくことができれば、チームづくりとしては良かったかもしれません。ただ招集からこれまでの時間を無駄にしないよう、この1試合にすべてをぶつけたいと思います。我々はサッカーを通して日頃からいろいろな方に応援していただいています。大阪や関西、北海道で被災された方々に対して励ましのメッセージを送りたい。我々はタフに粘り強く戦い抜き、熱い試合をして、被災地で頑張っている方々に励ましのエールを送りたいと思っています。すべての選手に、自分の持っているスペシャルなものに自信を持って、そこを思い切り発揮してもらいながら、チームの戦いをしたいと思います。個があって、規律や協力できる組織力があるからこそ、ワールドカップでも良い戦いができたと思うので、個と組織力の両方を求めていきたいと思っています。
MF #8 南野拓実 選手(ザルツブルク)
明日の試合は非常に楽しみですし、ワクワクしています。出場したらチームのために全力を尽くしたい。モチベーションは高いです。練習を重ねるごとにみんなで良く話しあえていて、攻撃の距離感など、今までの練習ですごくやりやすいと感じているので、それを試合で表現できればいいと思っています。
MF #15 三竿健斗 選手(鹿島アントラーズ)
チームのみんなで、北海道の地震や大阪や関西の台風で被害に遭われた方の心を動かす、勇気を与えるような戦いをしようと、みんなでずっと言っています。明日はそういう気持ちのこもった、頑張ろうと思えるような試合をしたいです。
MF #17 青山敏弘 選手(サンフレッチェ広島)
時間は短いですが、森保監督らしさは出ていると思いますし、それを表現できる選手が来ていると思っています。自分も森保監督だから呼ばれているという部分は大きいと思うので、そこはしっかり自覚しないといけないと思っていますし、自分にできることは、個人だけでなくチームのために、すべてぶつけて戦いたい。それが役割だと思っています。
ロナルド・ゴンザレス コスタリカ代表監督
日本代表に新しい選手が招集されて世代交代が行われていることは知っていますが、日本人選手がスピード、パワーに溢れたプレーをする点は共通しています。そういう長所をなんとか封じ込める試合をしたい。結果にこだわるだけでなく、選手たちが自らのパフォーマンスと個性を発揮してくれることが一番重要と考えています。
スケジュール
2018年9月11日(火) 19:20キックオフ(予定)
大阪/パナソニックスタジアム吹田
SAMURAI BLUE(日本代表)vs コスタリカ代表
大会情報はこちら
10月のSAMURAI BLUE(日本代表)戦
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