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U-23日本代表、終盤のミスに泣きサウジアラビアに敗戦~AFC U23選手権タイ2020(1.8~26)
2020年01月10日
U-23日本代表は1月9日(木)、AFC U23選手権タイ2020のグループB第1戦でU-23サウジアラビア代表と戦い、得点を奪い合う展開となった中、終盤にPKから失点を献上して1-2で敗戦を喫しました。
1月2日の始動から現地でコンディション調整と戦術浸透に時間を費やしてきた日本は、森保一監督が「相手はアジアのトップチーム。非常に難しい戦いになる」と捉えたサウジアラビア戦を迎えました。スターティングメンバーとしてGKに大迫敬介選手(サンフレッチェ広島)を据え、DFには右から渡辺剛選手(FC東京)、岡崎慎選手(清水エスパルス)、古賀太陽選手(柏レイソル)を配置。中盤の底に田中駿汰選手(大阪体育大)と田中碧選手(川崎フロンターレ)を並べ、サイドには右に橋岡大樹選手(浦和レッズ)、左に杉岡大暉選手(鹿島アントラーズ)、シャドーに旗手怜央選手(順天堂大)、食野亮太郎選手(ハート・オブ・ミドロシアンFC)、最前線には小川航基選手(ジュビロ磐田)を起用しました。
試合の序盤は相手の勢いを受ける形となります。前線からのプレッシングを受け、苦し紛れのロングボールが増えてしまうと、ボールを奪われてから素早い攻撃を繰り出されてしまいます。それでも大迫選手の好守と守備陣がしっかりゴール前で体を張ることで失点を許さず。この15分を耐え切ったことで徐々に日本がボールを持てるようになります。チャンスを作り始めた中で、30分にはピンチを迎えましたが、ここは大迫選手が再びファインセーブを披露。互いにあと一歩、攻め切れないまま前半はスコアレスで折り返しました。
後半に入るとすぐに試合が動きます。48分、相手に中央を突破されると、最後はペナルティーエリア内でシュートを打たれて失点。大迫選手が「後半の立ち上がりに集中しようと言っていた中で本当に悔やまれる失点」と語ったとおり、相手に大事な先取点を奪われてしまいました。
ただ、ここから日本のギアがアップします。ウィングバックを高い位置に上げながら敵陣にどんどん侵入していくと、56分には右から左に展開していき、最後は杉岡選手のパスを受けた食野選手が右足でシュート。これが相手DFに当たりながらゴールに吸い込まれ、日本は同点に追いつくことに成功しました。
その後、逆転を目指した日本でしたが、試合終盤の88分、チームの意思統一が取れず一つのミスからPKを献上。これを決められ、追加点を許します。このまま試合は終了し、1-2で日本は大会初戦を黒星で終えることになりました。
試合後、森保監督は「ほんの少しの連携ミスによって勝敗が分れてしまった」と悔しい敗戦を振り返り、「選手たちは十分に2戦目、3戦目に勝てる力を見せてくれた。自信を失うことなく、次の試合に挑んでいきたい」とU-23シリア戦に向けた思いを口にしました。
黒星スタートを喫することになった日本は、中2日で12日(日)にグループステージ第2戦・対シリア戦を迎えます。
監督・選手コメント
森保一 監督
選手たちは非常に厳しく、タフな試合になるということを踏まえた上で、今日の試合にいい形で入ってくれました。相手にも我々にもチャンスがあった攻防のなかで先制点を奪われましたが、集中を切らすことなく、下を向くことなく同点に追いつき、その後もチャンスを作ることができた。試合を勝ちに持っていくこともできた内容を続けてくれたと思います。しかしながら、2失点目の場面、ほんの少しの連携ミスによって勝敗が分かれてしまった。ただ、選手たちは十分に2戦目、3戦目に勝てる力を見せてくれました。自信を失うことなく、次の試合に挑んでいきたいと思います。
GK #12 大迫敬介 選手(サンフレッチェ広島)
ピンチもチャンスも同じくらいあった中で0-0だったので、前半は自分としてはそこまで悪くなかったと思います。ただ後半の立ち上がり、集中しようとみんなで言っていた中で失点してしまい、本当に悔やまれます。試合の終盤も集中しなければいけない時間帯に失点してしまっている。そこは課題だと思います。
DF #15 岡崎慎 選手(清水エスパルス)
負けている以上、いいところは一個もないです。攻撃、守備どちらも要所要所でいいところはあったかもしれませんが、結局負けているので全然良くなかったと思います。いい時間帯もありましたけど、そこで得点が取れないと相手の調子が上がってくるというのはサッカーではよくあること。日本が得点を取ったり、シュートで打ち切ったりすることができずに、曖昧なプレーやミスをしていたらああいう失点に繋がってしまう。そういう意味ではすごくもったいない敗戦だと思います。
MF #8 田中碧 選手(川崎フロンターレ)
試合内容としては良かったと思います。ただ、1失点目の対応もそうですし、2失点目の時間帯も、自分たちが後ろ3人で回していて敵が前3枚でプレスにきているという状況の中で、ボランチが落ちて後ろを4枚にして、安定してボールを回してゲームを進めても良かったのかなと思っています。もちろん結果論でしかないですけど、自分がそこでそういう判断をしていかないといけないと感じました。
MF #10 食野亮太郎 選手(ハート・オブ・ミドロシアンFC)
ゴール場面は角度こそなかったですが、打ってみようと思ったら入って、シュートは打つものだとあらためて感じました。あれが自分の特徴なのでこれからも続けたいですし、自分自身、得点を取らないといけないというプレッシャーは感じていたので決められて良かったです。ただ、勝たないと意味がない。勝利につながるゴールを決めないと評価されないとも思っています。
スケジュール
AFC U23選手権タイ2020 | ||
---|---|---|
1月8日(水) | PM | 開幕会見・トレーニング |
1月9日(木) | 1-2 | グループステージ第1戦 vs U-23サウジアラビア代表 (バンコク/Thammasat Stadium) |
1月10日(金) | PM | トレーニング |
1月11日(土) | PM | トレーニング |
1月12日(日) | 20:15 | グループステージ第2戦 vs U-23シリア代表 (バンコク/Thammasat Stadium) |
1月13日(月) | PM | トレーニング |
1月14日(火) | PM | トレーニング |
1月15日(水) | 20:15 | グループステージ第3戦 vs U-23カタール代表 (バンコク/Rajamangala Stadium) |
1月18日(土) | 17:15/20:15 | 準々決勝(Thammasat /Rajamangala Stadium) |
1月22日(水) | 17:15/20:15 | 準決勝(Rajamangala /Thammasat Stadium) |
1月25日(土) | 19:30 | 3位決定戦(Rajamangala Stadium) |
1月26日(日) | 19:30 | 決勝(Rajamangala Stadium) |
※時間は現地時間です。
※スケジュールは都合により変更となる場合があります。
AFC U23選手権タイ2020
大会期間:2020/1/8(水)~2020/1/26(日)
会場:タイ/Thammasat Stadium、Rajamangala Stadium、Tinsulanon Stadium、Buriram Stadium
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