ニュース
なでしこジャパン候補トレーニングキャンプ なでしこジャパンらしさのさらなる上積みに取り組む
2020年02月16日
東京オリンピックに向けて福島県のJヴィレッジで行われているなでしこジャパンのトレーニングキャンプは二日目を迎え、予定通り2部練習を行いました。
午前は「奪ったボールを大事に繋ぎながらゴールに迫る、その力はどの国にも負けない」と高倉麻子監督が評価する、なでしこジャパンの良さのさらなるレベルアップに重要となるポゼッションをテーマに取り組みました。夏場のオリンピックを想定し、無駄な体力の消耗を避けるためにボールを受ける前にポジショニングにこだわるなど、目的意識を高く持ってひとつひとつのメニューに取り組みます。そして、同じく高倉監督が「ボールを運んで最後にゴール前でシュートを打ちきれるか、その体力を残せるかが重要」と話すように、プレーの目的であるゴールを奪うために欠かせないシュートを打つ意識とシュートを決める技術を高めるため、午後のトレーニングではシュートをテーマにしたトレーニングとなりました。1対1のシンプルなシュートゲームでは、シンプルに素早くシュートに持ち込むことが求められ、攻守が目まぐるしく代わる状況においていかにシュートの形を作り出してゴールを奪うか、スピードを技術が求められるトレーニングとなりました。選手たちは一様にキレのある動きを見せ、オリンピックイヤー最初の今回の活動に向けた仕上がりの良さを見せていました。
この日は大部由美コーチの誕生日ということで、夕食後には選手によるお祝いとケーキが振る舞われ、現役時代にも代表活動期間中にここJヴィレッジで誕生日を迎えたことがあるというエピソードが飛び出すなど、大いに盛り上がりました。その後行われたミーティングでは東京オリンピックに向けた体づくりというポイントで広瀬統一フィジカルコーチから説明がありました。体力を消耗する夏場のオリンピックでは脱水しない体作りのための水分摂取や諸熱対策はもちろんのこと、消耗したエネルギーを回復することが重要となります。選手自身が日常的に取り組まなければいけないことであるという自覚を促し、こまめな水分補給やリカバリーのための十分な食事、入念な体のケアなどについて知識と意識を高めて、ベストパフォーマンスを発揮できる体づくりを心がけることを再認識する時間となりました。
なでしこジャパンは、19日(水)まで福島県のJヴィレッジでトレーニングキャンプを行います。
選手コメント
MF 猶本光 選手(浦和レッズレディース)
個人としてはアンダー世代以来のJヴィレッジの活動ということで懐かしいという思いと、これまでは時差があった中での活動でしたが、今はそれがないので、コンディション的にはいいと思います。今回移籍を決めたのは、もともとは帰国するつもりはなかったのですが、自分の中で移籍という選択肢ができて、色々と考えた時に、日本でプレーしたいと思ったので決断しました。日本には日本のスタイルがあるので、代表でもクラブでもそこに適応しながらも、守備面では球際の強さや、攻撃面では広い展開やパススピードなどをドイツで学ぶことができたので、そこは織り交ぜていきたいです。夏にオリンピックがあるので、残りの期間で少しでも成長して、納得いくシーズンを送れればと思います。
MF 籾木結花 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
それぞれの選手がオフシーズンを踏まえてこのオリンピックイヤーに臨む強い心意気を感じられる練習だなと思いますし、個々の競争がありながらもチームとして積み上げていかなければ行けないという中で、すごく強度の高い、充実した練習ができています。アメリカ遠征が控えていますが、日本の後半での持久力の高さはストロングポイントだと思いますし、そこを活かすためにも、そこまでは0-0でゲームを進めることが大事なので、アメリカ遠征でも強豪相手に失点ゼロでいくことを第一として、その上で日本らしい攻撃を出して戦いたいです。ここで負けたら皆さんの期待や、世界における日本の立ち位置に影響するので、ここで勝っておくことが重要だと思いますし、内容を突き詰めながらも結果を第一に考えて臨みたいと思います。なでしこジャパンの世代が変わって、世間の皆さんが想像するチームとは違うかもしれません。しかし、東京オリンピックという、再び世界一に返り咲ける素晴らしいチャンスがあるので、自分たちが世界一を成し遂げるというのはもちろん大事にしながら、世界一になることで、多くの人に勇気や感動を与えられるよう日々努力していきたいと思います。
FW 田中美南 選手(INAC神戸レオネッサ)
所属クラブが変わって初の代表キャンプですが、ベレーザの選手と久しぶりに会うことは楽しみでしたし、純粋にサッカーを楽しめています。移籍は東京五輪で活躍するということを考えての自分の判断だったので、合宿でもしっかりアピールすることは絶対ですし、その中でも楽しむ気持ちや皆と明るくプレーすることを大事にしながら、やることはやるというスタンスで、大舞台で活躍できるようにやっていきたいと思います。オリンピックの18人という限られた枠を目指す中で、得点はもちろんですが、味方を生かすことで自分が生きるように、そしてそれが外国人相手にも普通にできて、チームの内容としても貢献できれば自然とメンバーに入れると思います。今年は代表チームとしてオリンピックの金メダルを目指しているので、チームに貢献できるように、まずは18人に入れるように、合宿から取り組んでいきたいと思います。
スケジュール
2月14日(金) | 16:00 | トレーニング(Jヴィレッジ) ※一般公開 |
---|---|---|
2月15日(土) | 9:30 | トレーニング(Jヴィレッジ) ※一般公開 |
15:30 | トレーニング(Jヴィレッジ) ※一般公開 | |
2月16日(日) | 9:30 | トレーニング(Jヴィレッジ) ※一般公開 |
15:30 | 合同トレーニング(いわきFC U-18) ※一般公開 | |
2月17日(月) | 9:30 | トレーニング(Jヴィレッジ) ※一般公開⇒一般非公開に変更となりました |
15:30 | トレーニング(Jヴィレッジ) ※一般公開⇒一般非公開に変更となりました | |
2月18日(火) | 9:30 | トレーニング(Jヴィレッジ) ※一般公開⇒※キャンセル |
15:30 | 合同トレーニング(筑波大学 男子) ※一般公開 | |
2月19日(水) | 9:30 | トレーニング(Jヴィレッジ) ※一般公開 |
※スケジュールや会場は急遽変更になる場合がございます。
関連ニュース
最新ニュース
- JFA 2024/11/21 【不服申立委員会】 2024年11月21日付 公表
- JFA 2024/11/21 【裁定委員会】 2024年11月21日付 公表
- 選手育成 2024/11/21 バイエルン・ミュンヘンへ短期留学 JFAとアディダスによる育成年代の選手を対象としたプロジェクト「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」~2024年度 第三弾が始動~
- 大会・試合 2024/11/21 決勝(11/23)チケット当日券の販売について 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 大会アンバサダー三笘 薫 選手・CFCと協働 子どもたち30名ご招待
- 選手育成 2024/11/21 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に3選手を認定