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なでしこジャパン 高円宮記念JFA夢フィールドで初めてのトレーニング
2021年04月13日
国際親善試合2試合を終えたなでしこジャパンは、パナマ戦の翌日12日(月)、高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングを行いました。
この活動が始まった際に、「コロナ禍で社会が大変な中、海外組も合流して代表チームとして集まれる貴重な時間。1分1秒も無駄にしてはいけない」と高倉監督が話したように、試合を終えた後もコンディションの調整やトレーニングに時間を充て、チームでの活動の時間を最大限有効に使います。
この日、なでしこジャパンとしては初めて高円宮記念JFA夢フィールドで練習をすることになりました。日本代表の歴史が刻まれたロッカーや、整備の行き届いた芝生を見た選手たちは、国立競技場に足を踏み入れた瞬間に勝るとも劣らない感嘆の声を上げていました。
また、活動前の検査で夢フィールドを訪れていたU-16日本女子代表候補の選手たちは、近い未来の自分を重ねるようになでしこジャパンのトレーニングを見入っていました。
リカバリーとトレーニングを終えた選手たちは、夕食後もパナマ戦を映像で振り返りました。なでしこジャパンは、すでに次の活動、次の試合に向けた準備が始まっています。
選手コメント
MF #20 林穂之香 選手(AIKフットボール)
パナマ戦では初めての代表戦先発出場でしたが、緊張せずに上手く試合に入れました。中央に挿し込んだパスからの得点が生まれたりと、そのあたりはよかったと思いますが、あとは中長距離のパスももっと織り交ぜてボランチから配給できていたらもっとよかったと反省もあります。味方の選手がいいポジションをとってくれていたので、ボールが来る前に周りの状況をよく観て、テンポを上げるためにワンタッチでさばけたのは良かったです。スウェーデンでは少ないタッチでサイドチェンジすることや、長いボールでボランチから展開することを求められているので、そこをもっとできるようにして、なでしこジャパンの強みであるショートパスを使った展開もそれだけだと詰まってしまうシーンが出てくると思うので、そうした場面で長いボールを使って相手を広げるようなプレーができればと思っています。
FW #11 田中美南 選手(バイヤー・レバークーゼン/ドイツ)
パラグアイ戦ではFWで出場し、チームに勢いをつけようと試合に入りましたが、結果は1ゴールということで、チャンスがあったのに決めきれませんでした。今後難しい試合を戦う上で、チャンスをものにできなかったことは課題だと思います。パナマ戦は右サイドハーフでの出場で、すでに点差もあった中で貪欲にいこうと思って試合に入りました。少ない出場時間でしたが得点できなかったことや、右サイドからカットインしてシュートを打つところや相手との間合いなどはこれからの課題だと感じました。2012年に日本で開催されたU-20女子ワールドカップの際に前の国立競技場でプレーしましたが、たくさんのファンやサポーターの前でプレーするのが楽しくてしょうがなかったです。現在は大変な状況ですが、それでも会場に足を運んでくださった方がいたり、テレビ中継もあったので、モチベーション高く戦うことができました。
FW #13 浜田遥 選手(マイナビ仙台レディース)
パラグアイ戦、パナマ戦と2試合に出場して、得点という結果を残せなかったことは本当に悔しいですが、代表戦に初めて出れたことで色々な経験ができました。この経験を活かすも活かさないも自分次第なので、今回感じたことを忘れずに今後取り組んでいきたいと思います。日の丸を背負って海外の選手と戦う経験が少なかったので、仙台のパラグアイ戦は雰囲気に慣れるまでに時間がかかってしまい、何もできずに終わってしまいました。パナマ戦はその経験を生かし、短い時間でも海外の選手に対しても背後を狙いたいと思いながら入ったので、海外の選手だからといって意識しすぎずに入れました。仙台の試合であまりにも緊張し過ぎた経験があったので、国立では自分のことを客観的に見れていましたし、ベンチで試合の流れを見ながらしっかり考えて試合に入れました。新しい国立のピッチに立って、チームがもう一度国立に戻ってくるときには、自分もこの場所にいたいと改めて強く思いました。