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U-15日本代表候補 キャンプ最終日に鹿島アントラーズユースとトレーニングマッチを実施
2021年05月28日
5月24日(月)から福島県のJヴィレッジでトレーニングキャンプを行っているU-15日本代表は、最終日に鹿島アントラーズユースと30分×3本のトレーニングマッチを実施しました。
新型コロナウイルスにより海外遠征や国際試合を経験することができない状況ですが、試合に近い雰囲気や緊張感を選手にも感じてもらうため、Jヴィレッジの協力のもと、スタンド付きのJヴィレッジスタジアムを使用させてもらいました。短い距離ではありますが、公式戦のようにホテルからバスでスタジアムに移動し、試合に臨みました。
U-15日本代表として初めての対外試合、また格上の鹿島アントラーズユースとの試合ということで、選手たちも前日のメンバー発表の後から、試合に向けて選手同士で話をしたり、セットプレーの確認をしたりと、準備を行う姿が印象的でした。
小雨が降る中で行われた試合は、高校1・2年生を中心とする鹿島アントラーズユースの強い圧力になかなかボールを保持することができません。逆に中盤でボールを奪われると何度も決定的なシーンを作られます。それでもGKの後藤亘選手(FC東京U-15深川)を中心にゴール前で粘りを発揮し、ゴールを許しません。
日本はほとんどチャンスを作れないまま、耐える時間帯が続きましたが、28分に中野唯裕選手(FC東京U-15深川)が左サイドからドリブルで切れ込むと強烈なミドルシュートで得点。少ないチャンスをものにして先制します。
しかし先制した後もスピードとパワーで上回る鹿島アントラーズユースの圧力が緩むことはなく、37分にドリブルでペナルティエリアに侵入を許すと、グラウンダーのクロスを一度は弾くものの、こぼれ球を押し込まれて失点。42分にもゴール前の混戦から押し込まれて逆転されます。
U-15日本代表候補は、ビルドアップの修正や前線での激しいプレスからボールを奪うなど、何度かチャンスを作るものの実らず、逆に74分にコーナーキックから失点。選手たちも最後まで戦う姿勢を見せましたが、試合は1-3で敗れました。
鹿島アントラーズユースとの試合を通じ、選手ひとりひとりが多くの課題に気づいた様子でした。選手たちはこういった経験を通じ、また所属チームで大きく成長して次の代表活動に戻ってくることが期待されます。
監督・選手コメント
廣山望 監督
U-15日本代表候補として今年3回目の活動となる今回は、4月に行われたタウンクラブ・中体連キャンプ、西日本の選手中心の1回目のキャンプ、東日本の選手中心の2回目のキャンプと全3回のキャンプを経て、そこからの選手を中心に、これまでキャンプに呼べていなかった選手も数名をあわせて、計27名で活動しました。
福島県にあるJヴィレッジで行われた計4回のトレーニング(2日目は2部練習)は、素晴らしく整備された天然芝で行うことができ、また、最終日はU-15日本代表候補チームにとって初の対外試合となった鹿島アントラーズユースとのトレーニングマッチは、Jヴィレッジスタジアムで行われました。スタジアムでの試合は、これまで行ってきたトレーニングの環境とは違った、より緊張感のある雰囲気の中で試合を行うことができました。
ピッチ外においても前回に引き続き行われた栄養や身体づくりに関するレクチャーや、海外での指導経験や育成年代指導の経験豊富なコーチングスタッフからのミーティングを受けて、選手にとっても刺激の多い活動になったと思います。
キャンプ中、選手たちは積極的にコミュケーションを取り、キャンプのテーマでもあった、「U-15代表候補としての当事者意識を持つ事」「経験値を積み上げる事」にトライしてくれたと思います。
現在のコロナ禍において、快く選手を送り出して頂いた所属チーム、保護者の皆様には心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
DF 山本虎 選手(青森山田高)
鹿島アントラーズユースとの試合では、1-3と悔しい結果で負けてしまいました。
フィジカル、スピード、技術が高い相手に自分たちがこの4日間やってきた攻撃でも守備でも主導権を握ることが出来なかった試合でした。その中でも1本目、数少ないチャンスの中から1点決められたことは良かったと思います。自分は2本目の途中から出場してチームが1点差で負けている状態から守備をどう改善し、自分たちの攻撃の時間を増やせるかを考えならプレーしました。自分たちの時間を作りながらサイドに展開してクロスからシュートやロングシュートが増えてきたけどゴールを決めきれず流れを変えることが出来ませんでした。もっと後ろから試合を落ち着かせることができればチャンスはもっとあったのかなと思います。今回の合宿で廣山監督はじめたくさんのスタッフに色々なアドバイスを貰い、自分に今足りない部分や、試合の90分間のなかで常に頭を休めずに考えながらプレーすることの重要性を感じました。逆に自分の通用したところはもっともっと伸ばしていかないといけないと思った4日間でした。
このチームがU-17ワールドカップで優勝するためにチームに帰ってもっともっと基準を高く、世界に負けない個人個人になれればいいと思います。
そしてこのような素晴らしい環境でサッカー出来たことは監督、スタッフの方、たくさんの関係者に感謝したいです。
コロナ対策もしっかりした上で大好きなサッカーが出来て幸せでした。
今日の試合に負けたことは絶対に忘れてはいけないと思いますし、2年後のU-17ワールドカップのピッチに自分が立ち、世界の選手に負けないフィジカル、スピード、メンタル、何より絶対に勝つんだという強い気持ちをもって誰にも負けない選手になりたいです。日常を変えて常に世界基準で考えて行動したいと思います。
DF 茨木陸 選手(ヴィッセル神戸U-15)
このU-15日本代表候補合宿メンバーに選んで頂きとても光栄に思います。
自分としてはこれが2回目のキャンプとなりますが、素晴らしい経験をさせてもらっています。そうゆう時こそ監督やコーチや宿舎の方々、関係者に感謝を忘れない事が必要だと感じています。
プレー面では、鹿島アントラーズユースと試合をして、自分の課題がすごく浮き彫りになって出てきたと思います。
プレー面以外の事では自分の意識の低さに気づくことができました。この合宿で色々な事を聞き、色々な事を感じたのでそれをチームに持って帰って改善して成長できるようにすること、そして自分のストロングポイントであるスピードと対人の強さを磨き上げていきたいと思います。次は一つ上のカテゴリーの代表にも選ばれることを目標に努力を続け、有言実行できるように頑張ります。またこの経験をチームに持って帰って共有しようと思いました。
MF 高橋友矢 選手(横浜FCジュニアユース)
4日間のキャンプと最終日の鹿島アントラーズユースとの試合を通して、「予測」の大切さを実感しました。
自分よりもフィジカルが強い相手に対して、スピードやパワーで勝てない分、常に周りの状況を把握し予測をすることで、セカンドボールの回収やフリーな状況でパスを受けることができ、多少の余裕を持ってプレーすることができました。
また、AFC U-16アジア選手権やFIFA U-17ワールドカップに向けて、フィジカルの強化をし、世界の相手に当たり負け、走り負けしない体を作っていかないといけないことも同時に感じることができたトレーニングキャンプでした。
この経験を今後の糧にして日本代表の重要な選手になれるように成長していきたいです。
FW 名和田我空 選手(神村学園中)
まずは、この日本代表トレーニングキャンプに招集して頂きとても感謝しています。
キャンプを通じ、シュートの質やボールを止めて蹴るなど、自分の課題をすごく知ることが出来ました。鹿島アントラーズユースとの試合では、もう1人のFWとの距離感が悪く、背後への動き出しが少なかったですが、だんだんと距離感が良くなり背後への動き出しが増えました。ただし、ボールを失う場面が多く、自分より大きい相手に対してどこにボールを置けば失わないかなど課題も知ることが出来ました。
自チームに帰り、この代表キャンプで学んだことを継続して自チームでも続け、もっと上のレベルで戦うことのできる選手を目指して行きたいと思います。
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