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なでしこジャパン 東京オリンピック前、2週間の集中トレーニングキャンプを打ち上げる
2021年07月05日
なでしこジャパンは4日(日)、男子高校生とのトレーニングマッチを戦い1-1で引き分け、その後活動を打ち上げて解散しました。
この日もあいにくの雨模様となった千葉県で、期間中3度目となる男子高校生とのトレーニング、そして2度目となるフルマッチを行いました。4-4-2の布陣で臨んだ前回の試合から4-2-3-1に組み変え、GK山下杏也加選手と、南萌華選手と宝田沙織選手のセンターバックコンビがゴール前に鍵をかけ、右の清水梨紗選手と左の宮川麻都選手が両サイドの守備を担います。三浦成美選手とボランチでコンビを組む林穂之香選手の前に、攻撃の要として右から長谷川唯選手、岩渕真奈選手、中島依美選手が並び、ワントップの菅澤優衣香選手がゴールを狙います。
チームが課題と捉える試合の立ち上がりに取り組むため、高倉麻子監督が「前からプレッシャーに来て欲しいと頼んだ」と話すとおり、序盤は相手の出足の速さに耐える時間が続きます。なかなか前線に繋げられない状況でも、GK山下選手を中心に、守備陣が防波堤となって粘り強く守り、ゴールは許しません。「難しさはあったと思うけど、無失点でゲームを進められたのは収穫」と高倉監督が評価した守備でゲームを作ります。徐々に相手のスピードに慣れてくると、攻撃の要のトップ下でプレーする岩渕選手ら攻撃陣が前を向いてプレーする回数が増え、それに伴って菅澤選手や長谷川選手らが積極的にシュートを打つ場面も増えますが、ゴールとはなりません。
0-0で折り返したハーフタイムにロッカーでは、中盤の攻略が鍵だとチームで確認して後半に臨みます。それでも試合は動かず、GK平尾知佳選手、DF三宅史織選手、MF杉田妃和選手、FW籾木結花選手らを投入して先制点を狙いますが、逆に失点を許し、0-1で時計が進みます。すると残り3分、相手のコントロールが乱れたところで遠藤純選手がボールを奪うと、視野に入ったゴールとGKの位置を正確に見定めて思いきり得意の左足を振り抜きます。目の覚めるような弾丸ロングシュートが相手GKの頭上を抜き、土壇場で同点に追いつきます。
試合はこのまま1-1で終了。課題だった試合の入り方、終わらせ方に一定の手応えを感じたトレーニングマッチとなりました。
チームは試合後に解散し、2週間に及ぶ長丁場のトレーニングキャンプを打ち上げました。選手たちは束の間のオフを過ごした後に、7月14日のMS&ADカップ2021オーストラリア女子代表戦のために再集合して活動を再開します。
監督コメント
高倉麻子 監督
今活動期間中2度目となる、最後のトレーニングマッチを終えて、約2週間の合宿を終えました。東京オリンピック初戦まで20日を切った状況で、多くの日数を割いて活動ができ、攻守に渡って細部にまで調整や確認ができたり、選手間でも話ができたりと、チームにとって非常にいい時間を過ごすことができました。全員の共通認識も積み上がってきましたし、全体的に強度や集中度も高まってきたと思います。チームは一度解散し、少し休んで7月14日のMS&ADカップ2021オーストラリア女子代表戦を経て本番に向かいます。選手たちのトレーニングに臨む姿勢は良かったですし、チーム全体の雰囲気も良くなっているので、これを継続して集中して進んでいきたいと思います。
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
サッカー競技日程:2021年7月21日(水)~2021年8月7日(土)
なでしこジャパン(日本女子代表)対 オーストラリア女子代表
開催日:2021年7月14日(水)
会場:京都/サンガスタジアム by KYOCERA
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