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U-15日本代表候補 再び静岡県沼津市で活動開始
2021年07月22日
U-15日本代表候補は7月19日(月)、今年3回目のトレーニングキャンプを静岡県沼津市で開始しました。コロナ下の非常に厳しい状況が続きますが、技術委員会で協議し、育成年代の日本代表活動でしか経験できない国際試合、同年代選手から得る刺激、そして何より将来のSAMURAI BLUE(日本代表)、オリンピック出場を目指す代表に一人でも多くの選手を輩出すべく歩みは止めてはいけないと活動実施を決めました。各カテゴリーの日本代表同様、検査や感染拡大防止の対策を徹底しながら活動を継続していきます。
このチームの目標は、2023年に行われるFIFA U-17ワールドカップペルーでの飛躍であり、まずは来年の秋に開催されるAFC U-16選手権バーレーン予選突破を目指しています。4月の高円宮記念JFA夢フィールドでの東西トレーニングキャンプ、5月のJヴィレッジでのキャンプで多くの選手を招集。今回も10名の初招集選手を含む26名の選手を招集しました。今回も継続して廣山望監督がチームを率います。
高円宮記念JFA夢フィールドに集合し、新型コロナウイルスの検査で陰性確認がとれた全スタッフ・選手は、バスで静岡県沼津市に移動しました。冒頭のミーティングで、チームコンセプトなど改めて共通認識を確認し、「自分の武器で勝負する」、「失敗を恐れずに積極的に」、「コミュニケーション」が今回のトレーニングキャンプのテーマだと廣山監督から説明がありました。その後、早速ピッチに移動し、汗を流しました。翌20日(火)も午前・午後と2部トレーニングを実施。気温が34℃まで上がる環境でしたが、メディカルスタッフからの暑熱対策をしっかり遵守し、短い時間でも集中したトレーニングを実施。午前中はセットプレー含め攻守の関わりを意識し、午後は紅白戦で締めくくりました。
21日(水)にはU-16静岡県選抜とトレーニングマッチ(35分×3本)を実施。U-16静岡県選抜は三重国体に向けて強化を続けていて、東海地域の予選を控えていることもあり、U-15日本代表にとって、素晴らしい対戦相手です。1本目は、お互い攻守に激しい展開が続き、日本は中盤での連動したパス交換からゴールに向かうも、シュートまでが遠く、相手も鋭いサイド展開から一気にチャンスを迎えるも、決定機を互いに決めきれずスコアレスドローで終了。2本目は、相手が攻勢にでると、粘り強く守っていた日本でしたが、52分に右サイドからクロスをフリーで入れられると、ヘディングで上手く合わせられて、先制点を許します。さらに61分、再び右サイドからのスローインからカットインされ、クロスからのシュートを一度は防ぐも、豪快にこぼれ球を押しこまれ2失点目を許します。そのまま2本目は0-2で終了。3本目は、攻めるしかない日本が押し込み、徳田誉選手、名和田我空選手が惜しいシュートを放ちますが、奪えない時間が続くと、96分にCKのカウンター攻撃を受けて、見事なロングシュートを決められて、試合はそのまま0-3で終了しました。初招集選手も多く、1つ上の年代との試合で、結果、内容はかなり課題の残る試合となりましたが、この悔しさを最終日のU-16山梨県選抜に向けて修正し、23日(金・祝)に再び試合に臨みます。
選手コメント
GK ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾 選手(名古屋グランパスU-18)
今回のU-15日本代表トレーニングキャンプに招集され、大変嬉しく思っています。このキャンプで自分の武器のシュートストップとキックの精度がどれだけ通用するかを把握し、試合で発揮していきたいです。今日のU-16静岡県選抜との試合では、無失点で抑えることが出来たものの、キックミスが目立っていたのでそこをもっとトレーニングや所属チームに帰っても、追求していきたいです。また、スタッフからも多くのことをアドバイス頂いていますが、攻撃をしている時のリスク管理をもっと意識するべきと痛感しています。明後日、U-16山梨県選抜との試合では、無失点で抑え、今日の試合で戦って感じたことを生かしながら勝てるように頑張っていきたいです。
GK 後藤亘 選手(FC東京U-15深川)
今回のトレーニングキャンプに呼ばれたことをとても光栄に思っています。前回のU-15日本代表活動同様、活動が始まってから、フィールドプレーヤー含め特徴がある選手が集まっていて、とてもやりがいを感じています。個人的にコーチングを得意としているので、スタッフの方々にアドバイスを貰ってとても勉強になり、実践でも少しずつ取り組めています。国体に向け強化しているU-16静岡県選抜はとてもチーム力があり、自分の力を試すことができるいい機会だと思いました。結果的に2失点をして、自分の課題、逆に通用した部分も明確に出たため、それをポジティブに捉えて残りの期間取り組んでいこうと思います。代表チームとして、負けが続くことがないようさらに必死になってやらなければいけないと思いますし、通用した部分を積極的にチャレンジしていこうと思います。
DF 船見幸毅 選手(セレッソ大阪西U-15)
初めてでしたので、招集された時は嬉しかったですが、招集されただけで満足せず自分の武器をアピールする気持ちで活動をスタートしました。この遠征では、初招集の選手や早生まれの選手がいる中でピッチ内ではハードワークする気持ちや前へ向く姿勢の部分で良い刺激を貰えています。ピッチ外の部分では食事の量、メディカルケアなど自分の体を知ることなど、たくさんコミュニケーションをとることで学ぶことが多いです。練習試合では、攻められている時間が多い中で、全員で声をかけあって守りましたが、失点してしまったこと、優先順位を意識したり、ボールを繋ぐ、前を向くといった気持ちで攻撃しましたが、チームとして点をとることが出来なかったことはすごく悔しいですし、まだまだ足りないなと感じました。次の試合では、この5日間みんなで取り組んできたことを出し、全員で勝利を手にするために戦いたいと思います。
DF 坂本勘汰 選手(北海道コンサドーレ旭川U-15)
今回U-15の日本代表に招集してもらい、このチャンスを与えて貰えたからには自分の最大限のプレーを発揮していけるように頑張っていきたいと思いました。ピッチ内での試合やプレー面のことはもちろん、ピッチ外でも日本代表としてどういう行動が正しいのかを学び、自分の長所である向上心などを発揮して少しでも多くのことを学んでいきたいです。本日の試合では、全体的に相手にペースを握られとても悔しい試合展開となりましたが、自分達の改善点や、組織としてやらなければいけないことなどが、明確になってきたことから、チーム全体で意識を高めていけるように皆で士気を高めあっていくことが、次の試合ではより大切だと思いました。U-16静岡県選抜との試合で、チームとしてとても悔しい思いをしましたので、明日反省点を皆で共有し、改善しながら、勝利に繋げていけるように頑張ります。
MF 加藤嵩寅 選手(横浜FCユース)
U-15日本代表としては初招集され、とても嬉しく、身の引き締まる思いで参加させて頂きました。活動をスタートして意識したことは、仲間との連携をとり、声をたくさん出し、意思疎通を上手く図ることです。このトレーニングキャンプで、試合の流れを読み、その時に最適なプレーを選択することを学びたいです。
本日の試合では、前線の選手との繋がりを重視し、攻撃の起点となることを心がけました。但し、試合中の守備の距離感、敵との間合いが遠く、相手に自由を与えてしまったので、厳しい展開となってしまいました。次戦は修正していきたいです。明後日の試合に向けて、ボランチとして勝ちにこだわった試合運びをし、勝ちきりたいです。
FW 市村健 選手(柏レイソルA.A.TOR'82)
小学校の頃からの夢だった日本代表のユニフォームを着られることが非常に光栄です。いざU-15日本代表トレーニングキャンプが始まると、周りの選手のレベルが非常に高く、最初はついていくことに精一杯でした。しかし、選手同士でコミュニケーションを積極的にとる事でお互いのプレーを理解し、連携面の改善は日々向上していると思います。自分の一番の課題は守備でのハードワークだと思い、意識してトレーニングに取り組みました。また、攻撃面では自分の持ち味であるドリブルやチャンスメイクを最大限発揮できるように臨みました。ただトレーニングマッチでは、チームとしてトレーニングしてきたプレスのかけ方や背後を取る動きなどを、あまり実践することができませんでした。また個人的な部分では攻撃の選手として得点に絡むプレーができなかったことを非常に悔しく思います。今日の夜から、U-16静岡県選抜との試合を振り返りチーム全員で改善します。U-16山梨県選抜との試合では、自分の持ち味であるゴール前での得点に絡むプレーを増やし、チームで勝ちにこだわりたいです。