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なでしこジャパン候補キャンプ2日目、全員で戦術理解浸透を図る
2021年10月20日
前日の晴天からうって変わり、時折小雨が降る中で行われたなでしこジャパン候補トレーニングキャンプ2日目は、このキャンプ初めての午前、午後2部練習となりました。前夜に実施したミーティングを踏まえ、チームとして目指す全体像に近づけるべく、この日はボールを使ったトレーニングを中心に進められました。
細かなステップや複合的な身体の運びを織り交ぜたウォーミングアップを行った後、トレーニングは早速パス&コントロールに入ります。正確に止める、蹴る、を繰り返すことはもちろん、ボールを受ける際の立ち位置や相手選手を意識した出し手、受け手のコンビネーションが求められ、シンプルながらもあらゆる要素を含んだトレーニングに選手の集中力も一層高まります。また時折池田太監督もディフェンダー役として選手の間に入り積極的に声を掛け、トレーニングには活気が溢れていました。またこの日からゴールキーパーも専門のトレーニングを開始し、西入俊浩GKコーチのもとはつらつとプレーに励んでいます。その後フィールドプレーヤーは3グループに分かれ、1グループはGKを含めたフィニッシュのトレーニング、2グループはライン突破を含んだポゼッションを行い、それぞれローテーションしながらトレーニングを行っていきました。少しずつ戦術的な要素も加わったトレーニングは攻撃面を中心に進められ、午前は約90分で終了しました。
曇天が続いた午後もステップを中心としたトレーニングからスタートし、3人1組でボールを使いながら身体を温めます。その後、午前同様戦術的な意図を含めたパス&コントロールの中で、アングルを作りながらボールを引き出し、また遠いサイドの選手も能動的にボールに関わりながら攻撃時に意識する点を共有しました。その流れからゲーム形式のトレーニングに入り、ボール奪取からチームとして素早く攻撃に移る動きをGKも含め頭と身体に落とし込み、この日のトレーニングを終えました。
夕食後には前日に続きチームミーティングを行い、東京オリンピックを経て見られる世界のサッカーの動向を数字や映像を用いて理解し、その中で自分たちがどのように戦っていくのか、認識を新たにしました。キャンプ2日目ながらチームとしての狙いをオンザピッチ、オフザピッチ両面で深く確認し合い、充実の日々を過ごしています。
選手コメント
GK 山下杏也加 選手(INAC神戸レオネッサ)
昨日のミーティングでゲームモデルとなるような映像を見て、前線に向かう、前へのパスを選択する、ボールを奪ってから短い時間でシュートに至るというシーンが多くありました。守備のところも含めてよりハードワークをして、運動量を増やしていくとういのは間違いないと思うので、それができる選手がこれから残っていくのかなと思っています。所属チームでの結果が代表に繋がると思いますし、代表活動と所属チームでのやり方には違う部分もあるけれど、その変化を恐れないようにという話もありました。今はチームを作っていく段階の中で、自分が何かを周りに要求していくというよりは、代表での戦い方に自分が慣れていって、戦術理解を深めていくことを自分は意識していこうと思っています。
DF 大賀理紗子 選手(ノジマステラ神奈川相模原)
池田監督になって初めてのキャンプに呼んでもらえたことは自信に繋がりますし、ここからどうアピールしていくかは自分次第だと思います。次回以降もメンバーに入っていくことが大切だと思うので、この合宿をチームとしても個人としても良いものにして、これからもメンバーに食い込んでいける選手になりたいと感じました。チームとしてはボールを奪われた後に切り替えのところで奪い返すというのを大事にしていこうと話していて、ディフェンス面では攻撃から守備の切り替えをしっかり素早くしていくこと、攻撃面ではインターセプトの後にワンタッチプレーを多くして、前の選手を常に見ながらプレーしていきたいです。まだ2日目ですが中島(依美)選手は練習中にも声をかけてくれて、自分の見えていない所や空いているスペースをその都度教えてくれたので、自分のためになりましたしさすがだなと思いました。
DF 清水梨紗 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
チームとして1番のテーマになってくるのがボールを奪う、ゴールを奪う、そして最終的に勝利を奪うというのが、監督が目指しているサッカーだとミーティングを通じて感じました。その中で運動量がすごく大事になってくるなと自分も考えていますし、そこは覚悟を持ってやっていきたいです。(チームが新しくなって)サッカーが変わってくるので、プレーする立ち位置の違いは必ず出てくると思います。そこが今日の練習の1番最初のテーマでもありましたし、チームとして良い練習ができました。新しいチームとして始まった中で、ここからまた競争が始まってきます。他の選手と切磋琢磨しながらも自分はグラウンドに立ち続けることをすごく意識していて、試合に出続けるということを大事しています。そこの競争はすごくこれから激しくなっていくなと思っています。サイドバックだけでなく前の選手をどんどん追い越していくという特長のあるサッカーになると思うので、その中でサイドバックの自分の役割としては、上がるときのリスクを考える状況判断はもっと身に付けなければならないです。来年のアジアカップが近い目標、その先の目標としてワールドカップ、その後にオリンピックがあります。王座奪還ということで、大会に出たら一番上を目指すべきだと思いますし、そこは全員で共有できていると思います。
MF 中島依美 選手(INAC神戸レオネッサ)
まだキャンプ2日目ですが、本当に雰囲気良くやれているんじゃないかと思います。(池田太監督とは)初めて一緒のチームで戦いますが、とにかく選手のことを大事に思ってくれていますし、監督だけじゃなくいろんなスタッフが私たちのためにサポートしてくれているということをミーティングでも言っていました。私たちがより良いパフォーマンスを出せるように考えてくれていると思いました。練習中に自分が思ったことをお互いに伝え合うというのは大事ですし、普段一緒にプレーしている選手だけではないので、いろんなコミュニケーションが取れれば良いなと思います。代表チームという場所がどういったところかというのはみんなわかっていますし、その中でサッカーの部分では年齢関係なく良い競争をしなければいけないです。その中でも引っ張っていけるようにやっていきたいです。
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