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SAMURAI BLUE森保監督、オマーン代表戦へ「タフに最後まで戦い抜いて勝点3を獲る」

2021年11月16日

SAMURAI BLUE森保監督、オマーン代表戦へ「タフに最後まで戦い抜いて勝点3を獲る」

SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は11月15日(月)、FIFAワールドカップカタール2022のアジア最終予選(Road to Qatar)第6戦のオマーン代表戦を翌日に控えて、マスカットで公式会見に臨み、「タフに粘り強く最後まで戦い抜いて、勝点3をつかみ獲る」と述べて、勝利への強い姿勢を示しました。

11日にハノイで行われたベトナム戦での勝利で3勝目を挙げて勝点9としてグループBで3位に浮上した日本は、今回のアウェイでのオマーン戦で勝点3を積み上げて、無条件で出場権を獲得できる上位2位以内入りを目指します。現在2位につけるオーストラリアとは勝点1差で、15日の他会場の結果次第では2位浮上の可能性もあります。

オマーンとは大阪で行われた9月の今予選初戦で対戦し、守備を固められて攻めあぐね、終了間際のカウンターで失点を許して黒星を喫した相手です。その後、サウジアラビア、オーストラリアに連敗した後ベトナムに勝利し、直近の11日の中国戦は先制を許しながら終盤に追いついて1-1で引き分けて4位に後退しました。
ここまで2勝1分2敗で、日本を勝点2差で追っており、今回観客を入れて開催されるホームでの対戦で再び日本に勝って3位浮上を狙っています。

森保監督は、前回の対戦を振り返って「負けたがすべて悪かったわけではない。できたことは整理して明日の試合につなげたい」と話しています。
今予選でのオマーンについては、「試合ごとに連係連動の質が上がっている。対戦相手を徹底的に分析して対策を講じてくる。我々もかなり分析されて難しい戦いになると思うが、分析された上でも選択肢を多く持って戦いたい」と語りました。
選手たちも「同じ相手に負けられない」と異口同音に話し、前回の対戦との違いを示そうと意気込んでいます。

チームはこの日の夕方より試合会場のサルタン・カブーススタジアムにて公式練習を行い、冒頭15分以外を非公開にして、試合へ向けた最終チェックを行いました。ベトナム戦後に移動して、12日から現地で調整を重ねてきています。「先制点が重要になる」という南野拓実選手(リバプールFC)は、「前回よりも練習時間があるので、良い状態で臨めると思う」と話しています。

日本はベトナム戦で先発した守田英正選手(CDサンタ・クララ)が累積警告のため出場できませんが、森保監督は「すべての選手がコンディション的によくトレーニングできている。誰が出てもチームとして機能する」と話して、「選手たち自身が非常にいい雰囲気づくりをやってくれている」として準備に手ごたえを覚えています。
森保監督は勝利が求められる重要な一戦を前に、「連勝して勝ち星が先行しているが、厳しい状況であることにはまったく変わりがない。一試合一試合がワールドカップ出場権をつかみ獲るためのトーナメントという気持ちで臨み、次の試合、ワールドカップ出場へつなげていく」と強い気持ちで臨む姿勢を示しています。
そして日本代表指揮官は、「どんな厳しい戦いのなかでも2022年カタールワールドカップへ、この最終予選を突破して出場できると思っている」と話し、強い決意を口にしました。

試合は現地時間16日(火)20:00(日本時間17日(水)、1:00)キックオフの予定です。

監督・選手コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
明日の試合、我々にとってもオマーンにとっても重要な試合です。両チームとも勝ち点3を目指して戦うことになります。オマーンとは最終予選初戦で敗戦を喫していて、同じ相手に負けられません。今回はアウェイで厳しい戦いになると思いますが、そのなかでも勝点3をつかみ取れるように、最善の準備をして、試合で全力を尽くしたい。前回の雪辱というだけでなく、自分たちが何を目標としているかを考えなければなりません。ワールドカップ出場権をつかみ獲るために、チーム一丸となり、タフに粘り強く最後まで戦い抜いて勝点3をつかみ獲って次につなげたいと思っています。
オマーンは、この最終予選を通してチームのベースをしっかりした上で1試合1試合改善を重ねてマイナーチェンジをしてきています。我々が相手を上回って戦えるように整理したいですし、これまでの2試合の流れをベースに戦っていきたいと思っています。ただ、システムは試合が動いていない時の立ち位置です。試合の流れの中で臨機応変に対応して、可変しながら戦っていけるように準備していきたいと考えています。
土俵際にいる厳しい状況を引き続き忘れずに戦っていかなければなりませんが、非常にプレッシャーのかかるなかでも、選手たちは思い切ってアグレッシブにチャレンジして、勇気をもってプレーしてくれています。これまでの大会へも非常に苦しく厳しい戦いをモノにして予選を勝ち抜いて出場してきました。そこを忘れずに、最後まで諦めず、目の前の一戦に準備をする。そして一戦一戦、チームとして力を出し切って戦っていければ、必ずワールドカップの出場権をつかみ取れると思っています。

DF 酒井宏樹 選手(浦和レッズ)
足のケガは良くなってきていて、練習のなかでやれることは増えています。もっと早く治ると思っていたのでチームに迷惑をかけて申し訳なく思っています。ただ、自分が試合で強いインテンシティを出せるかが僕の基準です。チームにどれだけプラスアルファを出せるかが基準でそれが本当のプロだと考えています。日本対策はどの国もしてきますし、戦術もマークされてきているので、その上で、個で相手を剥がせる選手は脅威になります。戦術もベースに置きながら、みんなで局面もカバーできるようにして、長所短所をみんなで補っていけるようにしないとなりません。オマーンには前回あれだけ悔しい思いをして、見ている人にも嫌な思いをさせてしまいました。今回はとにかく勝つしかありません。払拭していきたい。最終予選は勝たないとならないので、そこは今回も強く求めて行きたいと思います。

MF/FW 南野拓実 選手(リバプールFC/イングランド)
先制点がすごく重要になると思っていますし、どれだけ相手を押し込めるかという部分や、前回の試合に比べて細かいミスを減らすことも重要になります。ベトナム戦の(伊東選手の)ゴールは、大迫選手が落として僕が追い越して、速い攻撃で前の3人が絡んだ、一つ理想的な良いシーンでした。ブロックを敷いて守られた時の攻撃については、ビルドアップからポジショニングなどを調整して、その都度いい距離感でできるようにしたいと意識していますし、もっとそういうシーンが出せればと思っています。チャンスがまったくないわけでもないので、チャンスの数は増やしていきたい。トップ下が僕のプレースタイル的にゴールをとりやすい形ですが、今チームで求められている形の中で自分がゴールにどう関わっていくかを毎試合考えてプレーして、手ごたえもあります。結果を残したいと思います。

MF/FW 柴崎岳 選手(CDレガネス/スペイン)
グループ上位との勝点差も縮まっていて、ここでの結果によって、1月、3月の自分たちの状況が変わってくるので本当に勝つだけです。4-3-3でのプレーでは、ビルドアップよりもフィニッシュでの自分の良さを出していければと思っています。ゲームメーカーというよりフィニッシャーやラストパスを供給する役割をより意識しています。ただ、システム意識が強すぎると柔軟性が欠けてしまいます。4-3-3でも4-2-3-1でも、誰が前に出て誰が下がるのか、誰がついて誰が埋めるのか、試合のなかで変化させるのが大事です。前回はそこが曖昧になって対応しきれなかった。役割をはっきりさせて、ある程度思い切ってシステムだけに捕らわれないポジションニングが必要になると思っています。試合に出たらしっかりチームに貢献したい。ゴールやアシストは分かりやすい貢献の形ですが、そういう分かりやすいものも必要になるかと思っています。

MF/FW 遠藤航 選手(VfBシュツットガルト/ドイツ)
ブロックを敷いてきた相手にはちょっとした思い切りや勢いが、最後のところで大事になってくると思います。ボールをしっかり動かす前提でゲームを進めつつ、最後は思い切ってミドルを打ったりクロスを上げたり、ボックスに入って行ったりというところはすごく大事です。ポジションや戦術ももちろん大事ですが、最後で相手を崩して、いかに入って行けるかです。90分あるなかで、しっかりパワーをかけるところを判断していきたい。(守田選手の出場停止で先発一人は少なくとも前試合から入れ替わるが)基本的には出た選手の特長、その選手の良さを出させることが自分の役割になりますが、経験ある選手も多く、スタメンでパッと出てもやれる選手が多いと思うので、そこまで心配していません。後ろからサポートできればと思っています。代表はメンバーが変わりながら、やり方を少しずつアップデートしている感じです。選手の特長によってのシステムや戦い方だと思います。戦術理解度も柔軟に対応できる良さがあるので、いろんなオプションを持ってチームとしての幅が広がることはポジティブに捉えています。

ブランコ・イバンコビッチ オマーン代表監督
明日は両チームにとっても重要な試合です。我々のホーム試合で勝点3を獲れるようにベストを尽くします。アジア最高チームの日本のことは完全にリスペクトしていますし、海外でプレーする選手も多く、経験も豊富です。しかし、我々もハードワークを積んでいますし、選手たちはオマーンの勝利のためにできることはすべてやるでしょう。我々は日本での日本戦で勝利して自信を得て、どんなチームとも戦えると思っています。ただ、日本も良くなっていて、DFにアーセナルでプレーする選手を起用しています。経験をフルに活かして我々に勝とうと全力で臨んでくるはずです。ここから予選の後半戦で、もうあまり試合数も残っていないので、どの試合もとても重要です。ワールドカップへ行きたければ、我々はこの後半戦でどんな相手も破らなければなりません。

アジア最終予選(Road to Qatar)

2021年11月16日(火) 20:00 キックオフ(日本時間 11/17(水)1:00)vs オマーン代表
会場:マスカット(オマーン)/Sultan Qaboos Stadium
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