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なでしこジャパン、トレーニングキャンプ初めての紅白戦を実施
2022年01月15日
AFC女子アジアカップインド2022へ向かうなでしこジャパンは1月14日(金)に午後1回のトレーニングを行い、今回のトレーニングキャンプで初めてとなる紅白戦を実施しました。
ウォーミングアップではバランスボールを持ったコーチングスタッフに身体をぶつけていくなどフィジカルコンタクトの要素を取り込み、ステップワークと併せて相手からボールを奪う意識を頭と身体に刷り込みます。トレーニングキャンプ4日目となり、徐々に各選手のコンディションが揃いつつあるなか、より相手を意識したバトルに集中力を高めていきます。その後は複数色のビブスを使ったポゼッションでボールフィーリングとトランジションを確認し、ロングキックやスプリントを経て紅白戦に入りました。
様々なメンバーの組み合わせが見られたゲームは全4本行い、何人かの選手は複数のポジションをこなすなど、中2日での総力戦となる大会に向け多くのことをトライした紅白戦となりました。1本目の開始直後には植木理子選手がドリブルから得点を挙げるなどコンディションの良さを見せ、またチーム全体としても中盤の攻防で相手により一歩寄せていく守備や、攻撃では1タッチ、2タッチで素早くボール動かし縦に入れていくなど、トレーニングで取り組んできたプレーが随所に見られました。強風が吹き、体感温度が下がる状況を考慮し、各セット間の休憩中も絶えず身体を動かして水分補給をするなど工夫をしながら、初めての紅白戦は充実感とともに終了しました。
チームは翌15日(土)に国内最後のトレーニングを行い、いよいよインドの地へ渡ります。
選手コメント
DF #22 宝田沙織 選手(リンシェーピングFC/スウェーデン)
今は選手それぞれのコンディションに合わせながらも、チームとしてやるべきことに向けて少し強度の高い練習になっていると思います。みんなでやるべきことを共有しながら、AFC女子アジアカップだけでなく今後のFIFA女子ワールドカップなども見据えてやっていこうと思っています。結果にこだわって優勝するというのが1番大事ですし、その中で次に繋がる試合内容を意識しながら戦っていきたいです。サッカーではボールを奪うことが鍵になりますし、一人で奪い切れればもちろん良いですが、チーム全体で連動しながら奪い、攻撃に転じることでゴールに繋がってくると思います。まずは個でしっかり奪えるような距離感やタイミングを考えてやりながら、一方で最終ラインの選手としては奪いにいって一発で簡単に抜かれることを一番やってはいけないので、前の選手に声をかけたり、自分が奪いやすい状況を作るために周りに声をかけながらやれればと思います。
MF #14 長谷川唯 選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
前回のオランダ遠征に自分も参加しているので、選手の特長やチームとしてやりたいことなど共有できている部分もあるので、今は確認作業をしながら積み上げている状況です。実際の試合にならないとわからないことが多くあると思いますが、ゴール前でもっと足を振ることや工夫していくことを意識してチーム全体としてやっています。またゴール前に至るまでの作りやビルドアップでのリスクマネジメントのことも話しています。始動したばかりのチームなので、本大会で試合をこなしながら、勝ちながら成長していきたいですしそれを楽しみにしています。毎試合成長していきたいという思いが大きいです。
前回の女子アジアカップでは、オーストラリアの試合は厳しい試合で攻められ続けた中でようやく一点を取って勝ったという試合だったので、正直アジアで1位を取れたという感覚が内容を考えるとありませんでした。そういう意味では世界大会を目指している中ではありますが、まずはアジアでの戦いにフォーカスしてしっかり毎試合、オーストラリアだけでなくどの相手にも良いサッカーをしたいです。
MF #15 長野風花 選手(マイナビ仙台レディース)
まずはしっかり初戦に向けてコンディションを上げて良いプレーを出していくことが全てなので、身体と心の準備を高めていっているという状況です。私は代表としてまだアンダーカテゴリの大会しか経験していませんが、アジアも世界も本当に難しい戦いですし、簡単には絶対に勝てない戦いだと思っています。一つひとつの細かいプレー、質にこだわることが重要なので、チームとしても個人としても細部にこだわってプレーしていきたいです。
それぞれどのチームも日本に対して戦い方を変えてくるかもしれませんが、私たちは受け身にならずに自分たちがやるべきことをやり、相手を見ながらもしっかりチャレンジしていきたいです。オランダ遠征での課題にはやはり無得点で終わってしまったところと、失点のところがあります。攻守両面でもっと私がゲームをコントロールすることや、幅を使いながらなど色々とありますが、点を取らないと勝てないので、ゴールに向かう決定機を多く作るということをチームとしても個人としても質を上げていきたいと思います。
MF #17 成宮唯 選手(INAC神戸レオネッサ)
皇后杯を終えてチームがオフに入っていたなか、個人では動いていたので自分自身のコンディションはそこまで落ちること無くこのトレーニングキャンプに入れていると思います。チームとしても、みんなのコンディションが異なる中でも高強度のトレーニングができているので、良い手応えを感じています。
オランダ遠征で2試合戦って、個人でもチームとしても点が取れず、ゴール前の迫力やクオリティ、最後の質が課題だとすごく感じました。チームに帰ってからそこ(得点への意識)を高めるという目的を持っていましたが、待機生活がありチームになかなか合流できない時間もあったので、このキャンプでもやっていきたいと思っています。
私は初めてなでしこジャパンの選手として大会に出るので、自分自身が結果を残すこともそうですし、チームが残す結果に対して自分が貢献できるようにしたいです。チームとしてまだ得点がないなか、前線の選手なので得点やアシストで還元できるようなプレーをしたいです。
AFC女子アジアカップインド2022
大会期間:2022年1月20日(木)~2月6日(日)